Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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A cicada...
2011.05.16
子供の頃、実家の前で友達数人と遊んでいた時の事。
バス通りから一本入ったところにある我が家の壁は恰好の「壁ぶつけ」スポット」として、その日も壁ぶつけや鬼ごっこ、そして庭でかくれんぼをしたりして楽しんでいました。
そんなさなか一人の男性が僕たちの方に寄ってきたのですが、家の前に路駐していたタクシーのドライバーが車に戻ってくるというありきたりの光景だと思いきや、ドライバーの右手にはピストル、そして左手にはギラギラと光るナイフが握られていたのでした。
危険を察知した僕はマジで焦って一緒にいた友達に「逃げろぉ〜!」と叫びながら一目散で敷地の中に逃げ込んだのでしたが、待てど暮らせどみんなが追いついてこない。太陽にほえろや西部警察の大ファンで、再放送を見まくっていた石光少年としては最悪の事態を想像し始めた頃、遠くの方で友達たちの笑い声が...
恐る恐る近づいてみると、そこには友達たちとドライバーのおじさんが仲良く話していたのでした。そう、なんの事はないおじさんが右手に持っていたのは僕たちが遊んでいた銀玉鉄砲で、左手のナイフは太陽光が当たった車の鍵だったのです。
おじさんとしては、ちゃんと遊んだ物を片付けなきゃだめだぞ!と、出しっぱなしにして他の遊びをしていた僕たちに「コラっ!」と冗談まじりに近づいてきただけの、まぁありきたりのオチではあるのですが、今のようにネットで遠隔操作的になにか陰湿な犯罪が多いのとは対照的に、安全神話が蔓延るほどのんびりしていた分、直接的な犯罪が多かった、言葉を変えれば「旧き良き時代」のお話。
だって、今ならそんな当たり前の事を当たり前に(多少のユーモアを交えて)しただけなのに、目くじらたててキーキー騒ぐ親御さんが目に浮かびますもんね。自分は帽子かぶりながら片手か肘をついてごはんを食べるくせに...(笑)。
「八日目の蝉」
そっくりそのままこのキャストでお芝居で観てみたいというのが正直な感想。
もちろん役者さんのお芝居のスタイルや得手不得手、上手い下手っていうのは好みや(当然作品としても)主観にも左右されるものでしょうが、個人的にはこの面子というか演技のバランスならお芝居として観劇したいかなと。
★★★★★
とはいえ、2時間半近くも惹き付けられるのはさすがベストセラーが原作と行った感じ。ただ大人の事情と言うか、どの程度原作に忠実に作らなければいけないのかは解りませんが、もうちょっと違う最後が観たかったかなと。
それぐらいに永作博美が光っている作品。
「告白」の松たか子が日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を獲れたのであれば、今年は間違いなく彼女でしょう。


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