Win-Win

2011.05.17

一時期打ち合わせに行くとバカみたいに聞かされた言葉「Win-Win」。

つまり、自分はもちろん相手にも対等の利益をもたらす（＝自分も勝って相手も勝つ）って実に当たり前の事を、まるで子供が覚えたての言葉をまったく関係ない場面にも関わらず使いまくっているかのように...と言うよりも個人的には向こうの少ない予算を正当化するために使われていた印象の強い言葉。

｢この企画で利益を生むためにはこれぐらい何とかしてもらわないと困る」的な感じで、こちらとしては値切られる時に都合の良いセリフという感じで、パンダの名前じゃあるまいし、じゃあ他に頼めよって心の中で思ったものです（笑）。

ま、いずれにしても概念はともかく、言い回しとしては一過性の流行のようなものなのでここ最近はあまり耳にしなくなっていたので忘れていたのですが、久しぶりにこんなに連呼する人を見た感じです。もっともこの作品に出てくる婚約者のように、キャラ勝ちというか何故か憎まれないヤツって必ず周りに一人はいませんか？

シェイクスピアの名作「ロミオとジュリエット」の舞台となったイタリアはヴェローナで繰り広げられる、｢ホリデー」を彷彿とさせる珠玉のラブストーリー！

実際にある夫婦によってジュリエットの墓に書き残された手紙に返事を書く事によってはじまった「ジュリエットの秘書（その後ジュリエット・クラブとして発足）」をモチーフにしているあたりからしてロマンティック。

それでいてただベタベタしているのではなく、愛するとか愛されるっていう根源の部分を、単に押し付けるのではなく、飽きさせられる暇もないくらいに様々な展開によって実に上手く織り交ぜています。

★★★★★★

アマンダ・セイフライド。

もはや「手紙の女王」と言っても過言でないくらいに、「マンマ・ミーア！」に引き続き、一通の手紙からとても素敵なラブストーリーを紡ぎ出してくれました！

そしてこの作品を最も華やかに彩っていたのがヴァネッサ・レッドグレイブ、今年で御年70歳になるイギリスの女優さ。ともかく彼女優雅な佇まいが、若い二人の仲を優しく包み込むさまがとても印象的でした。

カップルはもちろん、女性同士でもオススメ！

今狙ってる彼女がいる人は、一緒に観れば何か上手く次のステップに踏み込めるように背中を押してくれるでしょう。