Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Taking a nap?
2011.06.16
一度気になると、どうしても調べてみないと気が済まないものの一つが「言葉の語源」。つまり、何でそれがその言葉として成立しているのかと言う事。
例えば「誘拐」。
文字通り「誘い出して連れ去る」と漢字の意味そのものなので理解できるのですが、それではこれを英語にしてみるとどうでしょうか?
英語で誘拐は「Kidnap(キッドナップ)」ですが、何でこれが誘拐となるのかが不思議じゃないですか?
だって基本的に「Kid」は子供で「Nap」は昼寝っていう意味だとすれば、「子供が昼寝をしている」っていう意味にしかならない。何でやねん?って事でランダムハウスで調べてみると「Kidnap」そのものは闇社会のスラングとして1666年に初めて記録されたとあります。
そしてこの二つの言葉はいずれも17世紀のスラングで今では普通に子供の事を指す「Kid」も1618年に初めて記録されたとありますし、同じく「Nap」も1673年に「to seize, snatch away, or steal」つまり「取り上げる、奪う、盗む」のスラングとして公式に記録されたとの事。
でもそう考えてみれば「子供が寝ている間にさらってしまうから」という単語から想像してもあながちハズレでは(語源通りではないにせよ)ないとも言えますよね。
34歳の初メジャー作品としては立派というかそれ以上の出来!
単に年をとっているだけで巨匠とか言われている人が撮ったヒドい作品だらけの邦画なんて山ほどある事を考えれば素晴らしいの一言(笑)。イギリス映画の新しい未来をここに見た気がしました。
★★★★★
ハラハラドキドキというよりはちょっとオシャレすぎる気もしますが、誘拐犯2人と被害者の3人以外誰も画面に出ていなかった事を観終わってから気付くと、その画面や話しの構成力はなかなかのものだし、イギリス人らしいイギリス社会の切り口に3人の出演者もそれぞれの役所を上手く表現していて◎。
いずれにしても次回作を監督名だけで観に行ってしまう事だけは間違いないでしょう。
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