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石光 史明VISUAL CONNEXION C.E.ONY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪visualconnexion.com

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石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O

NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Mistic Travel Guide to Izumo (3)

2011.11.16

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ところでここまで書いておいて何なのですが、八百万の神々が執り行う会議「神議り(かむはかり)」、実は出雲大社で行われているのではないんですよね(汗)。

大社の大鳥居前から西にある稲佐の浜に向かう通りの途中、浜に差し掛かる50mほど手前の右手に「PL」の看板が見えてくるのですが、そこを斜めに入った小型自動車一台がやっと通れるような小道の途中にある「上宮(かみのみや)」という摂社で執り行われているのです。そして夜になると大社の本宮東西にある摂社に戻られてお休みになられるという次第。
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ここは出雲大社のお祀り神である大国主大神さまの父神にあたる、八頭の大蛇でおなじみの素戔嗚尊(すさのうのみこと)と八百萬神をお祀りしているお社で、そうと知らなければ通り過ぎてしまうほどこじんまりとした質素なお社ですが、一度足を踏み入れると背筋がシャキっとする独特の雰囲気に包まれます。ちなみに神在祭の間は出雲大社から来られた神職の方々が滞在していますので、お参りした後にお神酒を頂く事ができ、その際の素焼きの盃は記念に持ち帰る事ができます。通常だとご祈祷を申し込んだ際に出るお神酒と盃ですのでとても貴重な体験だと思います。但し朝早過ぎると誰もいないのでご注意を。

そしてこの上宮から15mほど浜に向かった所に「下宮(しものみや)」と呼ばれる天照大御神をお祀りする社があります。このように出雲には一般に広く名の知られている神社のほかにも素敵な場所があるので今回お参りしたところをダイジェストでお送りしたいと思いますが、ガイドブックやネットで調べていると出雲大社のお参りの作法として「二拝四拍手一拝」、つまり通常なら「二拝二拍手一拝」のところ出雲では「2回お辞儀をして、4回怕手を打って、1回お辞儀をする」という独特のお参りの仕方が紹介(説明)されています。

ただ困った事にこれらの文章が明確に書かれていないために、例えばこれから紹介しようと思う他の神社に行った時もこの作法でお参りしている人を見かけますが、正直自分も解らなくなってしまったので近くにいた神職の方に訪ねると、出雲大社ならびにその摂末社においては「二拝四拍手一拝」、ほかの神社に関しては一般的な「二拝二拍手一拝」なのだそう。
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つまり、出雲大社の敷地内にはない上宮や下宮それに大社の並びにある命主社なども摂社にあたるので「二拝四拍手一拝」。自信がなければ訊ねるか、普通は入口の看板に説明が書いてあります。まぁ一番大切なのはお参りに行こうという気持ちそのものでしょうが、逆に言えばせっかく参るのですから、正しくお参りするに越した事はありません。

さてここから正面に稲佐の浜を見据えるとポツりと佇む岩のようなものは弁天島で、その昔は弁財天が祀られていたそうですが、今は豊玉毘古命(とよたまひこのみこと=神武天皇の母にあたる)が祀られています。その前を通る国道29号線を右(北)に車で15分ほど(大社前からバスも出ていて20分ほど)行ったところにある、日本の夕日を司るとされている「日御碕神社(ひのみさき)」があります。この神社には神の宮(上の宮)とよばれる須佐之男命さまをお祀りするお社と、日沈宮(ひしずみのみや・下の宮)と呼ばれる天照大神さまが祀られている階段を隔てて大きな二つのお社がある(普通は大きさを変えて並んでいる)特別な神社。外観はちょうど京都の平安神宮のような朱色が鮮やかな神社で、運が良ければ近くの海に沈む夕日を拝む事ができます。

そしてもう一つもガイドブックにも必ず載っている「須佐神社」。
八頭の大蛇伝説の須佐之男命(すさのおのみこと・様々な書き方があるようです)と稲田姫命(いなたひめのみこと)をお祀りした神社で、縁結びの神様としてもとても有名ですが、出雲市周辺にある多くの神社にお祀りされていることからも、古事記にあるとおりこの地が日本の起源である事、そして須佐之男命(素戔嗚尊)がこの地に深く根付き、人々から愛されてきた事を物語っているのがわかる気がします。
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ちなみにこちらの神社は普通に車で行っても市内から30分ほどかかる場所なのですがとにかくアクセスしにくく、バスも近くまではあるものの最終的にはタクシーに乗らなければならず、最初からタクシーでも出雲市駅から往復で9000円はかかってしまうので、基本的に出雲のお参りは免許があるならレンタカー。これが鉄則かと。それに気に入った場所があれば好きなだけ滞在できますし、バスや電車だと1時間に1本ペースなので結構なロスになってしまう場合もあるのです。

まぁ神社の隣には宿泊も可能な日帰り温泉があるので、お参りの疲れを癒すのには最適かなと...

え〜、またまた長くなってしまったので、夜神楽の模様などはまた明日という事で...(笑)。

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