Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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A comic storyteller...
2012.01.18
無知というのは実に恐ろしいもので、身近に溢れる知らない事の多さと言ったら、比較的モノ知りな方だと自負している自分ですらこの歳になってもビックリする事がまだまだあります。
特に普段の生活に関わる事などはまだ良いのですが、冠婚葬祭をはじめとするイレギュラーな分野になると単なる知識と言うか経験がモノを言いますよね。例えば前もって準備していたかのようなので香典にはピン札は入れないとか、招待状の返信の書き方なんかはともかく、初めて披露宴や2次会に参加する若い人なんかが困って(勘違いして)しまうのが「平服」という単語ではないでしょうか?
一見このへりくだり方が実に日本人らくトリッキーなのですが、これはあくまでもモーニングやタキシード、女性ならドレスといった「正礼服」に対しての「平服」、つまり「礼服は着なくて良いですよ」という意味。間違っても「普段着でどうぞ」と言っている訳ではないので、要注意(笑)。
僕自身は25,6の時にスティーヴンが自分の誕生会をフォーマルな装いでしたいと言い出したので、慌ててNYの本店で買い揃えたブルックス・ブラザーズのタキシードをずっと着続けています。人の家でやる誕生日に着ていく割には結構いい値段はしましたが、物持ちが良いと言うよりは着る機会が少ないという事と、やはり王道ブランドの王道アイテムたる所以なのでしょう。カジュアルやその他のドレスコードの指定がない限り、昼間の式に着ていくのがはばかれるものの、中途半端な格好よりは礼を失してはいないだろうとの理由でこれのみ。
少し話しが脱線してしまいましたが知っていれば何でもない事でも、例えばこの平服のように知らないが故に独り合点して恥をかく事もあり得るわけです。まぁそれも経験だし良い笑い話と言えばそれまでですが、相手あっての事、自分の無知で式を台無しにしてしまう可能性だってあるわけです。そこまでではないにしても、ごく稀に映画も全く元ネタなりコンセプトを知らないと意味不明な作品があるんですよねぇ...
今日の作品のように(笑)。
「月光ノ仮面」
これが面白いか否かは人それぞれですが「粗忽長屋(そこつながや)」という古典落語の話しを知らないと今ひとつピンとこないかもしれません。つまり、僕は知らなかったので最後までピンと来ませんでした。
基本的にシュールでディープ(オフシャルHPの表現より)な映画は高校生の時に散々観てきたので正直食傷気味というか、シュールでディープ=味のある作品だと思った事がないので、その観点から言えば最初からスルーしてもおかしくない作品ですが前作の「板尾創路の脱獄王」がとても面白かったので...
ただ前作の時も思ったのですが、変に茶目っ気を出すと言うか、茶化すあたりはもういいかなと。それがこの監督の世界観なのでしょうが個人的には一番ガッカリしてしまう瞬間。他が良く出来ているだけに尚更気になるんですかねぇ...まぁその辺りもねらってるんでしょう(笑)。
☆☆☆☆☆
ただね、自分の無知を棚に上げる訳じゃありませんが、映画という一般的な娯楽である以上、土台を知らなくても最低限楽しめるべきだと思うんですよね。いつもこのブログでも書いているように、海外の作品だって現地の事情だったり習慣や言い回しに元ネタを知っていれば最高に面白いのは確か。でもそれを知らなくて字幕を追っているだけでも同じように笑えるじゃないですか、それが娯楽だと思うわけで、そういう意味では「ツリー・オブ・ライフ」にスタンスが似ているのかもしれませんね。あれも嫌いでしたが。
とは言えこれで引き下がっては知らぬは一生の恥。
早速DVDをポチっとしてみたいと思います。 そう考えると潜在的な落語の普及に一役買っているのは間違いありません。
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