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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日のレース@静岡

2009.03.17

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「小さいときからコツコツと」。西川きよし師匠じゃないけど、長距離走に奇跡はない。一歩一歩の積み重ねの結果が記録に反映されます。1時間50分切りを宣言してから3レース目。前日の嵐のような天気がうそのような好天に恵まれた静岡市。関東地区のメジャーな大会はランニングブームの影響で定員に達し、受付が終了していたため、「静岡駿府マラソン」に参加することになりました。この大会は静岡朝日テレビが生中継したり、ハーフマラソンの制限時間が2時間00分という高レベルな大会。受付をすませた9時頃は空気がひんやりしていたので、長袖(パタゴニア バイオストレッチ3ジップネック)&ロングタイツ(リーボック TAIKANタイツ)を選択、今回はなるべく前のほうでスタートするために早めにスタート地点の静岡県庁舎へ。ランニングシャツ&ショーツの参加者はブルブル震えています。そして10時05分スタート、いつもなら先頭から何分も遅れてスタートするのに、この日はたったの13秒遅れ。政令指定都市の大会だけに、沿道には朝日新聞の小旗を持った多くの観衆が熱い声援を送ってくれます。よくテレビで見る風景だけに、自分がそこにいるのがなんだか不思議です。6kmまではkmあたり4分50秒の速めのペースで走ります。今までは3kmまでは抑えて、それ以降ペースを上げていたけど、「ハーフマラソンは無理しない程度で前半で貯金作っておいたほうがいいですよ」というスポーツジムのインストラクターのアドバイスを、この大会で実行してみました。ところがスタートからしばらくして気温はグングン上昇。日差しもハンパなく強い。気温が容赦なくスタミナを奪い、8kmくらいからペースダウン。折り返した反対側の車線には、スタート前に震えていたランニングシャツ&ショーツ姿の陸連枠のエリートランナーたちが快調に飛ばします。12kmあたりから多少回復するも残り5kmでラスベガスの悪夢が再現。左のふくらはぎがピリピリっと二回ほど痙攣。塩分の不足が原因だってラスベガスのナイキタウンのお姉さんが言ってたから、スポーツドリンクを飲むと、なんとか治まる。この大会は距離表示が5kmごとにしかないから、GARMINの405を信頼してたけど、今回も高架道路下の往復で140mほどずれてたみたい。残り5kmの地点で1時間25分。とにかく全力を尽くしてゴールを目指します。ゴールのある駿府公園が見えてきて、さらにスピードをアップ。駿府公園をぐるっと大きく一周してなので、なかなかゴールにたどり着かない。ゴールのデジタル時計が見えたときには1時間50分30秒。一瞬力が抜けたけど、最後の気力でダッシュ。すぐに記録証を受け取るとタイムはネットで1時間50分40秒。「あきらめなくてよかった、精一杯やったという」充実感と、「41秒がどうして縮められなかったのか」という後悔が同時に湧いてくる不思議な感覚。一応自己記録は更新したけど、前回の渋滞でストップといい、今回の結果といい、悔いが残ります。

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今日のレースはどうでした?と聞かれて「どんなアクシデントやトラブルが起こっても目標タイムを突破できる脚力が必要ですね」って、答える。アスリートじゃないんだから。だんだんファンランナーじゃなくなっていく自分がなんだか恐いです。

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