HOME  >  BLOG

Creator Blog

南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

Blog Menu

今日の1足

2009.05.08

このエントリーをはてなブックマークに追加

DSC00310.JPG

吸汗速乾機能のアパレルテクノロジーといえばデュポンのクールマックスがパイオニアかもしれないけど、本格的に市場に根付いた存在としてはナイキのDRI FIT(現NIKE FIT DRY)やUNDER ARMOURのほうが印象深い。UNDER ARMOURといえばアパレルのイメージが強いけれども、本国アメリカではベースボール、アメリカンフットボール向けシューズも発表しており、今年初頭からはランニングシューズも発表しています。日本未発売なので、今回ハワイで2足入手し、そのうちの1足が、このAppartion。アメリカでは$110で販売されているニュートラルな足の動きのランナーに向く、クッション性に優れたシューズ。走った感想は足入れは悪くなく、思ったよりも前足部の幅も広い。着地から蹴りだしの感覚もスムーズで、時速11km程度までは走りやすかったです。明らかにアシックスやミズノの日本勢とは履き心地が違うし、最近のナイキとも走った感じは異なりますね。自動車でいえばムスタングとかのアメ車風。個人的には好きだし、フィットネスランナーなら日本市場でも受け入れられる気がします。ただひとつだけ改良したほうがいいと思うのはシュータン。フットスリーブというシュータンテクノロジーは、サイドが固定されていて甲の高いランナーには圧迫感があると思います。かつてナイキの同種のデザイン、ダイナミックフィットも一部ユーザーから日本では敬遠されていたので。日本市場での展開予定は現時点ではないようですが、通っているスポーツジムでは数多くの会員、パーソナルトレーナーから「どこで買ったんですか?」って聞かれましたね。遠くからチラチラ見てる人も多かったので、ある程度の数量は売れそうな気がするんですが...。個人的にもよく買い物しているココあたりでテスト販売とかすれば確実に売れるでしょうね。

新規参入の割には、シューズ自体の作りはかなりレベルが高いです。それもそのはず、開発は某ブランドに勤務していたスタッフが担当しているらしいし、スポーツシューズの製造に関しては世界トップレベルにある寶成国際集団裕元工業が製造を担当しています。同社はナイキ、アディダス、リーボック、NBの生産も行うなど、その技術には定評があります。今から20年ほど前は韓国を本拠にする和承グループがスポーツシューズ製造の技術革新をリードしていたけど、現在はなんといっても寶成国際集団ですね。

※コメントは承認されるまで公開されません。