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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日の1足

2011.10.05

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意外と軽視されがちですが、ソックスは足とシューズを結ぶ重要なパーツ。ソックスの善し悪しが走りの質を決定するといっても過言ではありません。自分も普段のランニング時はともかく、レースの時は女性の勝負下着ならぬ勝負ソックスがあります。それがナイキのELITE STRUCTUREっていうイスラエル製モデルとTHORO'SのEXPERIA。前者は薄手でサポート力が強く、後者は若干厚手でクッション性があるという違いはありますが、レースに出場するときは、この2種からセレクトすることが多いです。「しばらくはこの2種類しかレース用ソックスは考えられないかな?」と思っていたときに、気になる1足が現れました。それがオッシュマンズで扱っているSOUKIソックス。

一見するとカジュアルソックスみたいですが、ボトム部分はポリウレタン糸が編み込まれていて、高い伸縮性とインソールに対する高いグリップ性を両立しています。これまでも底面にシリコンラバーを配して、滑り止め効果を狙ったソックスがリリースされ、現在もポピュラーですが、このソックスもそれと同等か、それ以上の高いグリップ性を誇っています。実際に履いて走ってみると、足裏がインソールに吸い付くような感覚でフィット感がとても高い。高速走行でもシューズと足の一体感は失われません。一方でアッパーとシューズのフィット感も標準以上ですが、自分は「もう少し厚みがあってもいいかな?」という感想。なぜならこれまでのシューズはもう少しアッパー部分が厚手のソックスを基準にサイズ選びをしているから。SOUKIソックスを基準にサイズ選びをするとしたら、ハーフサイズ小さいサイズのほうがいいかもしれません。あとサラリーマン時代の後輩が「ブラックがあったら絶対買うのに!」と言っていましたが、残念ながらブラックの展開がない。自分もレッドやイエローのランニングシューズにはブラックのランニングソックスがベストマッチだと思っているので、次のシーズンにはぜひともブラックを展開して欲しいところです。

東日本国際駅伝ではK.SWISSのKWICKY BLADE LIGHTと組み合わせましたが、kmあたり4分27秒のペースでもシューズと足のフィット感はゴールまで高いレベルをキープしていました。あと衝撃を受けたのが、その翌日にメレルのベアフットコレクションのTRAIL GLOVEと組み合わせたとき。人工スエードのインソールを使用したこのモデルは、ただでさえ摩擦係数が高いのでSOUKIソックスと組み合わせると足がインソールと完璧に一体化しました。このSOUKIソックスですが、レース用としてはもちろんのこと、日常のランニング時にも最適だと思います。これからヘビーローテーションで履いていこうと思います。

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