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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日の1足

2012.02.17

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世界主要スニーカーショップを巻き込んだ"REEBOK WORKOUT 25th Anniversary" 日本からはミタスニーカーズのクリエーションによるWORKOUT PLUSもリリースされています。ワークウェアでおなじみのブラウンダックアッパー、冬季用カバーオールジャケットの裏地ではお決まりのブランケットを履き口のライニングに使用するなど、コダワリがハンパない。それでいて押し付け感がないから、いろいろなコーディネートにマッチしそうですね。ということでリリース間もないですが、2回も着用しちゃいました。今後もヘビーローテーションで履く1足になりそうです。

ちなみにベースとなったWORKOUT PLUSですが、自分にとってはとても思い出深い1足。今から24年ほど前の1988年、入社して間もない自分に「気になるモデルがあったら、オーダーしていいよ」と上司のKさんが言ってくれて、オーダーしたのがホワイト/ロイヤルブルーのWORKOUT PLUS。当時日本ではオリジナルのWORKOUTが人気で、WORKOUT PLUSは展開していませんでした。自分の直感だけで「売れる!」と確信して1800足をオーダー。その結果はプロパーで2割ほどしか売れないという惨憺たる結果。当時の日本のユーザーはリーボックにシンプルさを求めていたので、つま先やサイドに補強パーツが重ねられていたり、サイドのロゴが布帛ではなく硬質ラバーだったWORKOUT PLUSは受け入れられなかったことを後になって知りました。1足3000円として540万円の高い授業料でした。自分では払ってませんが(笑)。

これ以降、いかなる仕事を進めるときも裏付けとなるリサーチを徹底するようになりました。もちろんプロダクトをセレクトするのに不可欠な感性を磨くような活動も怠らないようにし、勝負するときは仕掛けるようにしましたが。

あれから24年、当時はゴツく見えたWORKOUT PLUSですが、今のスニーカーと比較すればシンプルの極みですね。

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