履けばわかるさ、着てもわかるさ
南井正弘
Freewriter&Sneakerologist
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。
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今日の1足
2012.02.16
グリーン/イエローのカラーコンビネーションといえばオレゴン大学のスクールカラーで、古くからのスニーカーフリークなら真っ先にオレゴンワッフルの存在が思い浮かぶところ。しかしながら今回のレトロランニングのパッケージではPRE MONTREAL RACERというモデルが、このカラーリングでリリースされています。実はこのシューズの出来栄えがよくて、最近のヘビーローテーションモデルとなっています。日本のスニーカーマーケットにおけるセールスも好調みたい。
ちなみにPREとはミュンヘン五輪の5000mに出場し、4位入賞。モントリオール五輪でのさらなる活躍が期待されたスティーブ・プリフォンティーンを意味しています。彼はナイキ草創期のナイキ着用アスリートであり、ナイキの知名度向上に大きな貢献を果たしたアスリートでした。しかしながら1975年5月30日に交通事故で急逝し、翌年のモントリオールでメダルを獲得するという彼の夢が実現することはありませんでした。
そんな彼の名を冠したプロダクトはスエードとナイロンアッパーの組み合わせが秀逸。この日はチノパンとコーディネートしていますが、デニムやショーツとの相性も良さそうです。
ミュンヘン五輪5000m決勝。スティーブ・プリフォンティーンは最後の最後で抜かれ、メダル獲得ならず。迫力のある走りは当時のアメリカで人気があったことが頷けますね。
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