履けばわかるさ、着てもわかるさ
南井正弘
Freewriter&Sneakerologist
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。
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今日の1足
2012.08.16
つま先の保護性とサンダルの開放感を兼ね備えたハイブリッドフットウェアがワールドワイドで高い評価を得ているKEEN。個人的にもアウトドアにおけるアクティビティではKEEN独自のトウガードの優秀性を体感することが多々ありました。そんなKEENから「ASSEMBLED IN USA」すなわちアメリカ国内での組み立てを行ったモデル、GLISANが登場しました。このモデルはアッパーとソールユニットの合体をKEEN本社のあるオレゴン州ポートランド市内で行うことにより、アメリカ国内の雇用の創出、生産設備の確保に貢献しています。またアッパーとソールユニットの一体化にはダイレクトインジェクション(射出成型)による製法を採用しており、この工程では接着剤を使用しないことにより、地球環境の保護も考慮しています。
肝心の履き心地ですが、最初は「ちょっと重いかな?」と思いましたが、しばらく履き続けると本格ドレスシューズの振り子効果と同じく、この適度な重さが長時間の快適な歩行に対応していることを理解できました。アッパーも耐久性が高く、履けば履くほど味の出そうなオイル加工されたフルグレインレザー(銀付き天然皮革)なので、長く履き続けることができそうです。アウトソールの厚みも充分あるし。これまでKEENのプロダクトは創業モデルのNEWPORTを始めとして数多く履いてきましたが、GLISANはどのモデルよりもプレミアム感あふれる1足に仕上がっていると思います。
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