履けばわかるさ、着てもわかるさ
南井正弘
Freewriter&Sneakerologist
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。
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今日の1足
2012.10.24
先日急遽来日したウサイン・ボルト。北京に続きロンドンでも100m、200m、4×100mリレーの3冠を制した、いわずと知れた世界最速の男です。そんな彼が着用する陸上スパイクのデザインをモチーフにしたランニングシューズが、BOLT evoSPEED RUNNER。同一のデザインコンセプトを他カテゴリーにも採用したクロスカテゴリーで展開されており、ランニング以外にフットボール、モータースポーツといったスポーツにも同じデザインテイストを採用したプロダクトがラインアップされています。
BOLT evoSPEED RUNNERで実際に走ってみると、まず感じるのがその軽量性。速めのペースでもシューズが脚の動きにしっかりと付いてきます。クッション性も充分あるタイプなので、衝撃吸収のあるシューズを求めるランナーにも対応すると思いますが、どちらかいうと初心者ランナーには向かないスペックで、中級以上のランナーが速めのペースでトレーニングするのに最適な1足だと思います。中足部にもラバーアウトソールを配しているので、フラットな着地を始めとした様々な着地のランナーに対応する1足となっています。
このシューズで走っていると、ついついペースが上がって「フルマラソンでも3時間30分くらいで行けそうだなぁ?」と妄想させてくれます。実際はそんなに甘くないんですが、BOLT evoSPEED RUNNERは履いた人をそんなポジティブな気分にしてくれるシューズです。
ロンドン五輪男子100m決勝において見事金メダルを獲得したウサイン・ボルト。お決まりのポーズで観衆の声援に応えます。スタート直後に出遅れたときは「ヤバイかも!?」と思ったけど、最後の追い上げは圧巻。この瞬間をスタジアムで観戦できたことは、本当に幸せでした。
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