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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日の1足

2013.02.11

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PUREDRIFT.jpg

親指が独立して機能するトウフレックスや理想的なヒール形状が着地の重心を前方へと移動させ、自然なランニングフォームを促進させるアイディールヒールといったスペックを結集させ、そのナチュラルな走行感が数多くのランナーを魅了したブルックスのピュアプロジェクト。個人的にもピュアコネクトを2足、ピュアフロウを1足持っており、特にピュアコネクトは丸みを帯びたアウトソールが自然な着地から蹴りだしを実現し、無理をしなくてもkmあたり5分前後のペースでトレーニングできるスグレモノ。去年最もヘビーローテーションで着用したシューズのひとつでした。そんなピュアプロジェクトがモデルチェンジ。基本的にはソールユニットは前モデルを継承しつつ、アッパーのデザインを変更し、フィット感を向上させた、自動車でいえばマイナーチェンジですが、1モデルだけ全くのニューモデルが登場しました。それがピュアドリフトです。

ピュアドリフトはシリーズ最軽量(27cmで158グラム)を誇るモデルで、「原始の走りを呼び起こせ」というキャッチコピーが付いているように、実際に履いてみると、軽いのなんの。158グラムといえばレーシングシューズ並みの軽さですから、あたり前と言えばあたり前。前足部分のアッパーとアウトソールがかなりの幅広で、フォアフット着地やフラット着地がしやすい構造だと思います。走ってみるとkm7分から6分ほどでゆっくりと走るのに最適なシューズだと思われ、ビブラムファイブフィンガーズやメレルのベアフットコレクションのような「裸足感覚シューズ」レベルの脚への刺激は感じませんでしたが、このシューズで走ると確実に脚部が鍛えられる気がしました。つま先とかかとの高低差は4mmオフセットと、かなりフラットですが、インソールを抜くことで0mmオフセットにすることも可能とするなど、これ1足で二種類のオフセット設定のシューズを持っているのと同じことになるのも嬉しい点ですね。ピュアコネクトとは全く異なる着用感と走行感なので、これからは速めで走るならピュアコネクト、ゆっくり走るならピュアドリフトといった感じで履き分けたいと思っています。

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