HOME  >  BLOG

Creator Blog

シガアキオスタイリスト97年、まだ若く鬼のように恐ろしかった蔡社長とメッケ隊の元、ハッスル(現ライノ)でアシスタント兼なんでも屋(人殺し以外)として過ごす。99年、約 1年半という業界では伝説のスピードで独立。06年、仏のようなスタイリスト古田氏らと共にチェルシーフィルムズ創設に携わる。しかし、根っからのB型の 故、集団生活は無理だとわかり、10年、office sixsenseを立ち上げソロ活動に入る。72年7月4日生まれ。現在2児のパパ。

シックスセンス

シガアキオ
スタイリスト

97年、まだ若く鬼のように恐ろしかった蔡社長とメッケ隊の元、ハッスル(現ライノ)でアシスタント兼なんでも屋(人殺し以外)として過ごす。99年、約 1年半という業界では伝説のスピードで独立。06年、仏のようなスタイリスト古田氏らと共にチェルシーフィルムズ創設に携わる。しかし、根っからのB型の 故、集団生活は無理だとわかり、10年、office sixsenseを立ち上げソロ活動に入る。72年7月4日生まれ。現在2児のパパ。

Blog Menu

桜坂。

2007.03.06

このエントリーをはてなブックマークに追加

 最近、引越しを考えている。閑静で背の低い家屋ばかりに囲まれたこの地域、そして6年暮らしたこの家ももちろん名残惜しいが、そろそろ違った景色を見てみたい。そんなわけで、最近暇を見つけてはあちこち物件を巡っている。先日も不動産屋の勧めでとある物件を見に行った。場所は大田区の田園調布だった。目当ての候補地はいくつかあるが、まったくの想定外だった。けれども何故かそこが気になってしかたが無い。
その日は不動産屋の車に乗り、何軒か予定の家を見て周っていた。そして最後に条件には合わないが、ちょっと見せたい物件があると言うので冷やかしで行ってみることにした。もともと土地勘も無いし、車の後部座席から窓の外をただボケーと眺めていると、何だか見たことのある風景。到着したのは福山雅治氏のヒット曲でも知られるあの『桜坂』の坂の下であった。そうか、ここもあと少しで桜がすごく綺麗なんだろーなぁって、思えばこの時点で気持ちは半分ときめいている。そしてあの赤い橋を渡った辺りのその物件。もちろん秘密だけど確かに良い家だった。近所には多摩川から支流となる小さなせせらぎがあり、そこで遊ぶ子供達の姿が印象的だった。生まれてくる子供を育てる環境としても悪くない。でも何より春には桜坂をエントランスに桜の花が出迎えてくれるって最高だ。つーか、少々条件に合わなくとも、グッとくる物件をプロデュースしてくるその不動産屋もすごい。かなり優秀な営業マンだと思う。現在、かなり前向きに検討している。
ところで話はまったく変わり、この前、以前つき合ってた彼女から突然連絡があった。以前と言ってもかなり昔の話だ。どのくらい昔かっつーとかれこれ十年以上前になる。何の用事だったか最後に電話で話したのもそーとー前で、それすらハッキリと思い出せない。ちなみに二人ともお互いに何してんのか、どんな仕事してんのかも知らない。それくらい“ぶり”なのである。つーか、変わってない携帯番号が驚きだし、メモリされていた事にもっとビックリする。
ともかく、久しぶり、元気、最近どーなのよ、的な在り来りな会話の後、一体何の用事なのかと尋ねた。すると「こんど合コンしない?」と彼女。
もう無言ですよ、ムゴン。どんだけ今もやんちゃやねんとムゴンのツッコミ。その彼女に対する複雑な思いももちろんだけど、逆にそれを提案される方も問題なわけで、どんな青春時代を送ってきたのだろうかと自分に不安になった。
「あの、奥さんも子供もできたんだけど」
「あーあたしもー」
・・・。

 キミがいた、恋をしていた
夢は今も夢のままで~(『桜坂』より)

甘くて切ない思い出で、いさせてくれや。ばかやろう。

Comment: 1

ステキなオチですね♪

※コメントは承認されるまで公開されません。