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シガアキオスタイリスト97年、まだ若く鬼のように恐ろしかった蔡社長とメッケ隊の元、ハッスル(現ライノ)でアシスタント兼なんでも屋(人殺し以外)として過ごす。99年、約 1年半という業界では伝説のスピードで独立。06年、仏のようなスタイリスト古田氏らと共にチェルシーフィルムズ創設に携わる。しかし、根っからのB型の 故、集団生活は無理だとわかり、10年、office sixsenseを立ち上げソロ活動に入る。72年7月4日生まれ。現在2児のパパ。

シックスセンス

シガアキオ
スタイリスト

97年、まだ若く鬼のように恐ろしかった蔡社長とメッケ隊の元、ハッスル(現ライノ)でアシスタント兼なんでも屋(人殺し以外)として過ごす。99年、約 1年半という業界では伝説のスピードで独立。06年、仏のようなスタイリスト古田氏らと共にチェルシーフィルムズ創設に携わる。しかし、根っからのB型の 故、集団生活は無理だとわかり、10年、office sixsenseを立ち上げソロ活動に入る。72年7月4日生まれ。現在2児のパパ。

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蜘蛛の糸。

2007.05.22

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 鏡に映った自分の腹に腹が立ち、ついに多摩川沿いのジョギングコースを走り始めた。ジム通いを止めて暫く経つが、体はそうとう鈍っていた。コースは丸子橋からガス橋まで、往復約5kmの道のり。さすがに初日は片道と半分でリタイアしたけれど、三日目には完走できるまでになった。アップダウンのない河原の土手は走りやすく、何とも景色がいい。おまけに東京高校が途中にあり、不真面目な女子生徒たちがポカンと窓の外を眺めている。もちろん、熱い視線に答えるべくその区間だけは猛ダッシュだ。
そういう楽しみも含め、走るのは外に限る。どうもジムのマシンは性に合わない。気分はベルトコンベアで無理やり歩かされる家畜のブタ、もしくは寿司のネタだ。実際、景色が変わらないから辛い。
しかし、たった5kmでこんなに辛いとは、いかに怠けた生活だったかを猛省する。数年前はハーフマラソンにだってエントリーした。ハワイにだって行った。そう、ホノルルでフルマラソンを走った。走ったと言うより歩いた感じだが。
その時はすでに行きの飛行機から風邪でダウンするほど最悪のコンディションだった。なんとか気合で完走は果たしたものの、タイムは7時間オーバーだった。つーか、7時間歩き続けるって走るよりも辛いって、知ってるのは7時間歩いたボクだけか。しかも、当時とある雑誌の企画も絡んでいて『シガアキオ、リタイア』の文字が紙面に躍る事だけは死んでも避けねばならなかった。意地とプライドだけで歩き続けた7時間。おかげでマラソン以外はずっとホテルのベッドの上だった。いつかはリベンジと思っていたが、このままトレーニングを続ければ今年の年末に間に合うだろうか。久々にそんな気分もしたり、しなかったり。
さて、話は変わり。
昨晩、嫁と夕飯がてら夜道を散歩していた。すると突然、便意をもよおした。強烈な腹痛のため、どこかトイレを探すと遠くにコンビニの明かりが見えた。すぐにも走り出したい気持ちだったが、嫁は身重の体ゆえ走ることはできない。仕方なく痛みを堪えながら、ゆっくりと、なんとかコンビニに近づく。
すると、コンビニ前の駐車場には絵に描いたようなヤンキーが、ウソみたいなウンコ座りでたむろしていた。腹の痛みはとっくにピークに達していた。自動ドアまであと10m。たまらずボクは嫁を一人置きダッシュした。そんな時、背後から一言。
「優しさが、足んない」
キビシー。
便器に座りながら、何故か頭に浮かぶのは蜘蛛の糸の物語。世の中の不条理だった。

たまたまこんなのを見つけた。ペンシルバニア州の町、セントラリアの現在の様子だ。1962年の坑内火災から40年経った今も燃え続けてるってすごい。詳しくはコチラ

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