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連鎖。
2007.07.23
先週のサッカー・アジアカップで日本代表は因縁の対戦国オーストラリアに勝利し、ベスト4進出を決めた。ただボクはその模様を1ミリも観ていない。何故ならその頃、病院の陣痛室で嫁さんの腰をひたすらさすっていたからだ。
しかし、思い出してほしい。どーしてオーストラリア戦が“因縁”と言われるのか。昨年のドイツワールドカップ。日本はブラジル・クロアチア・オーストラリアと並ぶグループFだった。とうぜん強豪ブラジルがいる時点で危険なグループであったが、それ以前の親善試合の内容から少なくともオーストラリアには勝てると誰もが信じていた。つーか、そこだけは絶対に落としちゃいけない試合だった。しかも、本大会初戦とあり、いや応なしに盛り上がる世間の空気。ボクも例に漏れず観戦イベントがあった恵比寿の会場に居た。
以前にも書いたが、そこで突然、ボクは肺に穴があいて倒れた。しかも日本が1点を入れ、1-0で折り返したハーフタイムに、何故か、会場外の路上で。
道ばたで苦しんでいると、偶然近所に居合わせた女性が救急車を呼んでくれた。やがて、その救急車が来る頃にちょうど試合も終わった。つまり、この時もボクは試合(後半)を見ていない。会場前に救急車が止まると、会場から流れ出てきた暴徒と化した観客達はビールのコップやら車両止めの赤いポールを救急車に向かって投げてきた。その中にボクは居たわけだが、うっすらした意識の中で日本の“敗戦”を感じ取った。
ところで、そのとき偶然居合わせて救急車を呼んでくれた人というのが今の嫁さんである。ある意味、命の恩人だ。
「せ、せめてお名前を」
「いえいえ名乗るほどのものでは」
「で、では何かお礼を」
こちらのお礼どころか、彼女は毎日見舞いに来て世話してくれた。だからそのまま結婚した(つまり交際してない)、ウソみたいなホントの話。たしかオーストラリア戦は6月12日で、その約一ヵ月後の7月26日に入籍。で、二ヵ月後に妊娠。
そして、一昨日の夜、キーパー川口がPKで二個目のボールをはじき飛ばし、一年越しの因縁に決着をつけたその瞬間(見てないけど)、わが家に新しい家族が誕生した。
ついに産まれたって感じだ。陣痛室で延々と何時間も嫁さんの腰をさすり続けながら、こりゃ男も意外と大変だなと思い(妊婦は想像を絶するけど)、さらに分娩台に上がって数時間、ついに自分の子供の第一声が聞こえた時は何とも今まで体験したことの無い感動というか、震えが体中に走った。
この土地に来たきっかけである桜の木の下で大きく育ってくれるよう、桜太(おうた)と命名した。ほんとに五体満足で産まれてくれただけで、もうそれだけでありがとうって感じだ。
その直後、嫁のお姉さんから連絡が入った。彼女もそろそろ陣痛が始まったようだ。もしかしたら今晩にも産まれるかもしれない。姉妹で一日違いで妊娠ってどんだけだよ。あくびも、くしゃみも、生理も、妊娠も、そしてハッピーも連鎖する。それは世の中の全てがそんなふうにできているからだ。まるで貞子の呪いのように。
出産を見守る嫁の母、貞子。
嫁の母、貞子さんがウチの嫁の母に似ているなと。
とりあえずおめでとうございました。
無事でなによりですねホントに。
おめでとう。
それにしても読ませる文章であった。うーむ。
豪州戦と肺気胸の因縁か。
物語に続きがありそうだな。
シガクン、オメデトウ。
イイナマエダネ。
アジアノキボウノオトコラシイヨ。
ついにですか!!
シガ イエィ
というのはやっぱり却下ですか。。。
おめおめ!
おめでとうございます。
いつも楽しくブログ拝見させてもらってる一般のものです。
赤ちゃんの写真見てたら嬉しくなって
ついコメントしてしまいました。
ボクも3年前初めてこの「感動」を味わいましたが何ものにも変えられない瞬間ですよね。
これからも頑張って下さい。
おめでとうございます!
桜太クン、素敵な名前ですねっ☆
>ヒラノ
あ、そう。パパ同士がんばろう。
>蔡さん
誰かに豪太にしろと言われましたが却下です。
>ススム
ありがとう。いい加減、カタカナ怖いよ。
>ゴン
却下だね。先日、中目の立ち食いそば屋入るとこ見かけたよ。あえて無視したけど。
>u1さん
ありがとうございます。お互いにがんばりましょう。
>nemo
ネモ?ありがとねー。
ひっさしぶりにお邪魔したらこの日記が。
君の言った、『人生何が起こるかわからない』の意味が今わかったわ。
とにかくおめでと!
ステキな名前、きっと名前負けしないステキな人になる予感。