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シガアキオスタイリスト97年、まだ若く鬼のように恐ろしかった蔡社長とメッケ隊の元、ハッスル(現ライノ)でアシスタント兼なんでも屋(人殺し以外)として過ごす。99年、約 1年半という業界では伝説のスピードで独立。06年、仏のようなスタイリスト古田氏らと共にチェルシーフィルムズ創設に携わる。しかし、根っからのB型の 故、集団生活は無理だとわかり、10年、office sixsenseを立ち上げソロ活動に入る。72年7月4日生まれ。現在2児のパパ。

シックスセンス

シガアキオ
スタイリスト

97年、まだ若く鬼のように恐ろしかった蔡社長とメッケ隊の元、ハッスル(現ライノ)でアシスタント兼なんでも屋(人殺し以外)として過ごす。99年、約 1年半という業界では伝説のスピードで独立。06年、仏のようなスタイリスト古田氏らと共にチェルシーフィルムズ創設に携わる。しかし、根っからのB型の 故、集団生活は無理だとわかり、10年、office sixsenseを立ち上げソロ活動に入る。72年7月4日生まれ。現在2児のパパ。

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上手。

2008.01.21

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 先週、こんなニュースがあった。作家が描く小説など物語の多くは、ある日突然、頭の中にぱっと浮かぶものじゃなく、この方も弁明してるように何処かで見聞きしたものをヒントにしたり、何かを引用してディフォルメしたりして、そこにその人なりの解釈を積み重ねて出来上がってゆくものだと思う。いくら長生きしても人ひとりが経験できる事象などたかが知れてると思うし、たとえば宮崎駿に影響を及ぼした物語があるように、水木しげるの妖怪が幼少期のおばあさんの枕話にあるように(どっちもアニメか)、手を変え品を変えして、人から人へ何かを伝承し続けようとすることはある意味とても重要で、当たり前の行為のような気もする。まあしかし、この件はただのパクリなので叱られて当然だけど。


似たようなことかもしれないが、同じく先週、芥川賞を貰った川上未映子さんがテレビのインタビューでホステスをしながら生活していた、などという話しを受けたコメンテーターで同じく作家の室井佑月氏が、「私もホステスをしていたし、何故か女流作家はホステス出身が多い」「そして男性作家に元タクシー運転手が多い」と言っていて(ホントかどーか知らない)、なるほどと感じた。つまり“多くの人間模様が渦巻いてそうな環境”があって、その人達らや、彼らから聞いた話を、面白おかしく(もしくはシリアスに)伝えることが上手い人、てことなんだろう。


あと、ちょっと話はちがうけど、文を書く上手さの他に、喋る上手さ、というのもある。頭の中で物語を構成してそれを表現する、という意味で似てるようにも思うが、“瞬間の即興性”という点で明らかに喋りのうまい人のほうが脳の働きは優れている、ような気がする。
知り合いにラジオでパーソナリティを勤めている友人がいる。その友人がとにかく話ベタで、笑えるほどいつも話し方はテンパってとっちらかって、しかも話題の“オチ”が先にくる。これが致命的。文と同じように話にも起承転結はあって、“オチ”の部分の“結”を先に聞いちゃえば、あとの“起承転”はもうどーでもいい。その時点で話は「はい、終了」だ。ふだんから人の話をそんなふうに聞いてるつもりもないけど、問題は彼がそれを仕事にしていることで。だから、友人を思いやる気持ちで思い切って言ったことがある。「話し、つまんないよ」って。

 で、今日1月21日は喋りが上手かった人、横山やすしさんの命日だそうです。

世界中でゲームボーイ。どこに行こうが関係ねー。まさにゲームボーイ。このまえ多摩川の土手で綺麗な夕日の中、小さな男の子が二人仲良く並んでて、青春だあって思ったら、二人ともうつむいたまま通信ゲームしてた。

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