ゴスロリ。 - シックスセンス（シガ アキオ）

　いったい何処で飲んでんですかと聞かれても困る。逆にみんなは何処に居るのか聞きたいくらいだ。職場の環境や暮す場所、年齢などで集まる場所ってだいぶ違うだろうね、当たり前だけど。でも実は、気の合う仲間がそう多くもないから人目を憚るようにしてるとゆーのが正解かも。

なので登場人物が同じ過ぎて今日はイニシャルトークにしてみたりする。

昨日は下北沢のスズナリ劇場へ鉄割アルバトロスケットの舞台を観に行ってきた。これは先日のＤ氏の結婚パーティでパフォーマンスしたのを、Ｓ氏がブログに書いたところ、偶然そのブログを見た先方様から「是非ライブに来てください」と連絡を頂いたからだ。すごい。ブログってそんな効力もあんのか。それならこれからそーゆー事はジャンジャン書かねーとジャン。

うん。すんげーキテますね、この方たち。最後の出し物「ねぎの殴り合い」最高です。一人ずつ席に新聞紙が置いてある意味がやっとわかった。たぶん観ないと伝わらないかも。興味のある方は是非。あと個人的にメンバーの一人の女の子がすげーかわいくて惚れた。でもその子が一番キテる。キテるかわいい子というのはもうそれだけでシュールだ。鳥居みゆき？比じゃないね。

ところで、本日、ボクは誕生日を迎えた。７月４日に生まれて。そう、アメリカ建国記念日、インディペンデンスデイだ。そんなわけで今日は少し家族の話など。

ボクんちはいまどき珍しいちょっと多めの４人兄弟だ。姉とボクと妹が二人。年子の妹は誕生日が７月４日で、つまり今日、ボクと同じ誕生日なのだが、ちょうど一年後のこの日を狙うのは至難の業といえる。別に狙ったわけでもなさそーだが、、、てなわけで妹よ誕生日おめでとう。

で、沖縄に住む姉の事は以前話したからいいとして、あと一人、一番下の妹の事。

その一番下の妹が産まれる以前、ボクは母に弟が欲しいとせがんだそうだ。上も下も女で嫌気がさしてたんだろう。なので子供三人、もうこれ以上は、というのを無理して最後の子を作った。そりゃボクは大変喜んだそうで、まだかまだかと誕生を楽しみにしてたらしい。（不思議とまったく記憶が無い）

で、やっと産まれた日。喜んで病室に駆け込んできたボクは、その子を見るなり、

「チッ、また女かよ」

と一言吐き捨てて家に帰ったそうだ。ひどい、酷すぎるよオレ。たぶんその頃ボクの髪の毛の中には６６６とゆー数字のアザが隠れてたに違いない。（今もか？）

なので、その一番下の妹をボクはほとんど男として扱った。だから彼女は兄弟の中でも一番ボクに似てる。顔というより性格がだ。スタイリストとかしてるよーな人は多少なり皆マニアックな性癖があると思う。でもボクのそーゆー変態性を、濃縮して２００％還元しちゃったのが彼女だ。

小学校の始めての木工工作の時間、彼女が版画の題材に選んだのは「風神雷神の図」だった。題材なんて何でも良かったはずだ。花でも動物でも、もっと乙女なヤツあるだろ。何故に風神雷神。しかし、奇しくもそれはボクも同じ時代にチャレンジした構図だった。こいつキテるなぁ、、。そーゆーボクの想いは日増しに深まって行った。

彼女はマンガが好きだった。まあ好きなマンガを真似して描くのは誰でもやる。しかし、オリジナルのキャラクターを考え、コマ割りし、ストーリーを描き出した時点ですでにおかしい。スクリーンとか使った本格的なやつだ。やがて彼女はマンガ家を志し、某美大へ進学した。

その美大とゆー所は同じようなキテるやつらの巣窟だろう。彼女のおかしさも爆発的にエスカレートしてゆく。その頃の彼女のファッションといったらいわゆるゴスロリである。実家の彼女の部屋には普通の書店で見ることの無い同人誌系のマンガがずらりと並んでいたし、パソコンのデスクトップにある「秘密のフォルダ」は怖くて開けなかった。

いわゆるアキバ系の彼女は、パソコン、一眼レフ、デジタル系は何においてもボクより先に行っていた。今でもわからない事は彼女に聞く。

しかし、そもそもアキバ系というか、オタク文化の人種はファッションであることをものすごく嫌う。ファッション側から彼らはダサイが、彼らからはファッションの方がダサイのだ。

ボクの定義で言えば、オタクという人達は不良だ。ボクらはもしかしたら自分らを不良でカッコイイと思ってるかもしれないが、それはあくまで世間的という枠の中に収まっている。しかし、彼らはその枠に収まることもしない。何を言われようと、どう見られようとも頑固に自身を貫き通してる。誰よりもものすごく不良（ワル）だ。

なので、彼女に対してボクはいつも後ろめたさがある。負けてる気がする。ファッションである事をバカにされてる感じだ。「あ、そっち系ね」って思われてる気がしてならない。

今、そんな彼女は、自身はゴス系から卒業し、変わりに自ら衣装を制作し、それを原宿あたりの若いコスプレーヤーに着せ、写真に撮っている。この人も、、、かなりキテる。