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時代おくれ。
2009.03.02
つづく、とかいって人の半生を綴ってるほど取材時間も執筆時間もなかった。
まあ、あと少し。
来る日も来る日もの丁稚奉公男はしばらくして帰国すると、学生時代のサーフィン仲間と会社を設立する。そしていきなり代官山に自社ビルを建ててしまう。イタリアの丁稚奉公で親しくなったとある実業家の出資によって。
そこに開いた店ではLAのローカルサーフブランドを取り扱う他、オリジナル商品も置くことにした。「オレはぶっちゃけファションに興味がない」、恥かしげもなくそういい切る男が、デザイナーに起用したのが三田真一だった。よりによってとんでもない男を選んだものだが、それが彼らの出会いだ。まるでトミーとマツのような相反する極みの凸凹コンビであった。
まあ、男のエピソードは数え切れないほどあるが、簡単に語っても少し無茶である。だから挫折もした。
無茶と無茶を塗り重ねるミルフィーユみたいな人生だから仕方ないかもしれない。
けれども、そんな男から離れていったヤツは誰もいない。学生時代の仲間も、実業家も、料理人も、俳優も、画家も、スタイリストも、それぞれが「我道を行く」シナトラタイプであるのに、それを繋ぎ止める不思議な求心力を持っている。
それは何かってたぶん「ショーワ」な感じだと思う。ふだんはフワフワしてるがここぞはシメる。義理や人情には誰より熱い。そーゆーとこだけ何故か体育会系だ。
ある日、突然家にやってきて何を言い出すかと思えば「シガくん、こないだのアレは違うと思う」といきなり説教された。頭に来てぶん殴ろうかと思ったが、元ボクサーにボクのパンチが当たるはずないからやめた。が、この男は黙って受けてくれた気もする。
そんな時代錯誤もはなはだしい平成の明日のジョーだ。
つづく(え、まだ?)
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