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A:コミュニケーション不足。
2009.10.14
昨夜(といってもすでにおとといの夜)は池上本門寺のお会式だった。夕方、奥さんの実家のお寺の蔵から万灯(まんどう)があらわれ、それを地域の青年団が担いで出て行く姿を見送った。
実家の微妙庵は本門寺のすぐそばだけど、同じように全国各地の寺から万灯が続々とあつまってくる。いよいよという感じがして気持ちがあがる。そーゆーので血が騒ぐってやっぱニッポン人なんだって実感する。ちなみに、同じ事務所の古田氏のふるさと、美濃の花みこしと万灯の姿は似てる。あそこまで派手じゃないが、ライトアップされた夜の花みこしといった感じでしっとりしてて好き。
で、夜を待ってから祭りへ繰り出す。まあ全国から数十万人が集まる祭りだから、とーぜんいろんな人がいて面白い。
友人らと腰を落ち着けた屋台横のテーブル席。そこへたまたま相席したオーストラリア人の老夫婦。互いに酔ってるもんで何故そんな話題になったか覚えてないが、「ライダーのノリックはすぐそこの道路で死んだんだよ」みたいな話をすると、
「おまえらバイク好きか?」
と食いついてきた。「じゃあ〇〇峠攻めたことある?」とか、「オレはヤマハの1200に乗っている」とか、「スーパーバイクの芳賀が好きだ」などと、興奮してぺらぺら喋りだす旦那。それを横で夫人が黙って笑いながら聞いている。
で、なにやらひとしきり話し終えると彼はポケットから名刺を差し出した。彼の肩書きにはこうあった。"adventurer"。これまで何人も名刺を交換したけど、自らを「冒険家」と名乗る人は初めて。ちなみに奥さんは弁護士だった。
夢見る無職のロクデナシを、健気に支える妻。一枚の名刺から夫婦のそんな"SMな関係"が垣間見えた。(違ってたらゴメン)
うちの親父はテレビを買うにもいまだに近所の電気屋から買う。クルマを買うのも、保険に入るのも、新聞をとるのも、スーパーも八百屋もぜーんぶご近所づきあい。そーゆー姿をみて、アホだなあと、パソコンで調べりゃもっと安く買えるよと、教えてあげても「つきあい=コミュニケーション」の方を大切にする。昔の人だ。
ボクらは要領よく何でもネットで探して安く手に入れようとするけど、そーゆー人の顔を見ないで買い物する引き篭もり文化が、いま社会がこーなってしまった原因のひとつじゃないか? 蔡さんのブログを読んでもそんなことを感じた。
なんだか今朝から頭痛がひどく気分が悪いので実家に泊まりに来てる。家だと子供に移すといけないし。そして実家にあった怪しげな栄養ドリンクを飲む。マズイ、もう一杯。
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