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シガアキオスタイリスト97年、まだ若く鬼のように恐ろしかった蔡社長とメッケ隊の元、ハッスル(現ライノ)でアシスタント兼なんでも屋(人殺し以外)として過ごす。99年、約 1年半という業界では伝説のスピードで独立。06年、仏のようなスタイリスト古田氏らと共にチェルシーフィルムズ創設に携わる。しかし、根っからのB型の 故、集団生活は無理だとわかり、10年、office sixsenseを立ち上げソロ活動に入る。72年7月4日生まれ。現在2児のパパ。

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シガアキオ
スタイリスト

97年、まだ若く鬼のように恐ろしかった蔡社長とメッケ隊の元、ハッスル(現ライノ)でアシスタント兼なんでも屋(人殺し以外)として過ごす。99年、約 1年半という業界では伝説のスピードで独立。06年、仏のようなスタイリスト古田氏らと共にチェルシーフィルムズ創設に携わる。しかし、根っからのB型の 故、集団生活は無理だとわかり、10年、office sixsenseを立ち上げソロ活動に入る。72年7月4日生まれ。現在2児のパパ。

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髑髏城雑感。

2011.10.04

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 やっと観てきた青山劇場、劇団新感線「髑髏城の七人」。イクイクと言いつつ大阪、東京と二ヶ月公演(8/7〜10/10)の終わり間際になってしまった。失礼。

 髑髏城の七人といえば、いのうえ歌舞伎と呼ばれる新感線の演出家いのうえひでのり氏の代表作であり、初演の1990年から、97年、04年(アカドクロ)、04年(アオドクロ)と今回で5回目の再演。

 物語のあらすじは、天正18年、本能寺の変で織田信長が明智光秀に討ち取られてより8年が経過した時代。天下統一を目前とした豊臣秀吉の支配がいまだ届いていない関東は、「天魔王」と呼ばれる仮面の男が率いる「関東髑髏党」に支配されていた。なりゆき上、関東髑髏党に追われていた少女《ぺてんの》沙霧(さぎり)を助けた《玉ころがしの》捨之介(すてのすけ)は、偶然知り合った《牢人》狸穴二郎衛門(まみあなじろうえもん)とともに、旧知の無界屋蘭兵衛(むかいやらんべえ)を頼って色街「無界の里」へと向かう。しかし、無界の里で沙霧を匿ってもらおうと思っていた矢先、里は髑髏党の襲撃を受けてしまう。天魔王と戦うことを決意する捨之介たち。果たして捨之介や蘭兵衛と天魔王との因縁とは──?(まんまウィキペディアより引用)

 ただ今回ワカドクロと呼ばれるようキャストが若返っており、すじもやや書き換えられていた。何よりまったく違うのは、主人公捨之介と宿敵天魔王を二人の俳優が演じたこと。捨之介に小栗旬、天魔王に森山未來。これまでは初演〜アカドクロを古田新太、アオドクロを市川染五郎が演じ善人悪人を一人が二役こなすのが見どころとも言うべきだったが。

 つまり捨之介、天魔王とはそもそも信長の影武者であり、二人の容姿は信長に瓜二つということが物語に大きく関係してしまう。容姿はそっくりでも愛する信長を亡くし互いに違う生き方を望む二人と、またその天魔王に死んだ信長を幻想し仲間を裏切ってしまう蘭兵衛(森 蘭丸=早乙女太一)の心理など、いまいち描写しきれていなかったような。

 しかしそれでも、さすがは劇団新感線。ザッツ・エンターテインメント。そんな小難しいことも吹き飛ばす最高の舞台だった。なんなら残り僅かの期間もう一度観に行きたい。公開中の映画「モテキ」でも話題の森山くんだが、彼の良さは編集されたスクリーンの中より生で見るほうがいい。圧倒的な演技力だ。それと太一くんの殺陣。これも圧倒的。この二人に囲まれた小栗くんはちと気の毒だったかな...。

 その後、近所で天魔王らと夜深けまで。1日2公演終えてもまだ飲み足りないのはまさに魔王の如き。歩道橋で目が覚める以前のようなことはなかったが。細川さんまたまたゴチになりました。

 因みにパンフレットのインタビューで太一くんが初めて新感線の舞台を観て感動し、いつか蘭兵衛を演じたいと語ったその2004年アオドクロで蘭兵衛を演じたのが池内博之。なので今回彼も誘ったが蜷川幸雄氏の舞台中とのこと。

 そんなわけで次に観る舞台はこのシェークスピアになりそう。やや気が重い。

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