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俺、リメンバー。
2011.10.12
ガキの頃、自分がセカチュー(世界の中心)だと思ってた。というより世界なんてものがそもそも存在しないと思ってた。目の前はヴァーチャル空間、家族も友達も先生も、自分を取り巻く全てが実は存在しない。目を開けて首を振ると広がる世界は、視界から外れりゃ何もないただの暗闇だ。たまにフェイントでクルッと振り返ってみたりした。あの感覚って何だったんだろう。
なもんでクラスの仲間も全員アンドロイドかなんかだと思ってた。校庭でみんながボールを追いかける姿もなにもかも嘘くさい。そーゆーのを窓から眺めて机に彫刻刀で落書きを掘る。なんか映画で見たようなシーンだけれども。
幻の世界の出来事は先生に怒られても友達が泣いていても感情がない。世界のどこかで他の誰かが何かを考えているということも想像しない。通信簿の先生の連絡欄にはずっと「協調性がない」「ギリギリ特殊クラス」というようなことを書かれた。まあアンドロイドだと思ってんだから仕方ないでしょ。
三連休中、息子の運動会があった。お遊戯で他の子と違う勝手なパフォーマンスをする息子を見てリメンバー。
「ただの俺やないか」
一応聞いてみたがみんなアンドロイドではないみたいだ。よし、リピートは阻止せねば。つうか近頃イクメンブログみたい。
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