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渡辺俊美TOKYO No.1 SOUL SET / THE ZOOT16福島県出身。TOKYO No.1 SOUL SET のギター、ヴォーカル、サウンド・プロダクション担当。並行してソロユニットTHE ZOOT16でも活動中。

水月デスロック

渡辺俊美
TOKYO No.1 SOUL SET / THE ZOOT16
福島県出身。TOKYO No.1 SOUL SET のギター、ヴォーカル、サウンド・プロダクション担当。並行してソロユニットTHE ZOOT16でも活動中。

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Vol.16 「西郷、大好き」「福島、大好き」

2012.07.11

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先日、知人が教員をしている福島県白河西郷村の小学校でトーク&ライブをした。
ライブをする前に校長先生と二人で放射線量の事や生徒達の学校生活、そして 今後の福島について語り合った。
今年は学校のプールの周りの放射線量が高いため生徒達は村の施設の室内温水プールまで移動しての授業をしている。
「大変ですね...」と、言うと「それが、生徒と先生達は以外と喜んでいるですよ!」と意外な言葉が返ってきた。
毎年、低学年の生徒が水を怖がったり、冷たい 水を嫌がりなかなか授業が進まないらしい。
でも、今年は温水プールなので生徒が怖がったり、寒がったりしないで早くプールに入りたくて先生の言う事をよく聞き、充実した内容の授業が出来ているのだと言 う。
唯一、放射能事故が生んだホンワカした話だ。

広い体育館に生徒と先生、そして父兄約200人が集まった。
自分のふるさとの話、息子の話、お弁当の話、紅白の話など質問を交えての楽しい会話だった。
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ライブは、ソウルセットの「another sun」,「予定~富岡に帰ったら~」,「夜の森」、そして最後に皆で「I love you&I need youふくしま」を歌った。生徒と父兄が総立ちして声を張り上げ、目をキラキラ輝かせて歌う表情に感動して涙腺がゆるんだ。
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あらためて、子供達の未来は僕らのあらゆる選択にかかっているのだと強く感じた。
そして、「自分で選ぶ事」の大切さを幼い時から伝えるべきだと感じた。
子供達は成長し続ける....僕らも同じく成長しなければならない!
子供達は夢を追いかける....僕らも同じく夢を持って行くのだ!

このライブ&トーク会を企画した知人の教員は6年生の担任だ。
彼からお礼のメールがその日の深夜に届いた。
片付けを終えて生徒が帰った夕方の教室に戻ると黒板に「としみさんのコーサート楽しかったよ!」「西郷、大好き」「福島、大好き」と書いてあった。彼は静かな教室で一人で泣いた...。
僕も仙台のホテルの部屋で、また涙腺がゆるんだ。

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渡辺俊美


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