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Ryo Muramatsu
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Yusuke Suzuki
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Naoya Tsuneshige
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Soma Takeda
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Amane Yasuda
ラジオのなかの会社。
仕事から帰宅してつけるのは、テレビではなく「ラジコ」。迷わずタイムフリー機能から、その日放送された「スカイロケットカンパニー」をタップします。番組のなかで「今日もお疲れ様です」とリスナーに語りかける本部長と秘書の声に癒され、ひと息つく時間が楽しみ。一曲目の選曲もいいんだよな。
CECILE TULKENS
セシル トゥルケンスのニット
予定にない男の来店。
代々木上原での仕事の帰り道、ぼくの視界に入ってきたのはブルーの建物。定休日の木曜だし、さすがにやってないよなと諦めながら窓をのぞくと、オレンジ色の光を放つ電球が見えました。「お、やってる!」と思わず口走り、「JOHN」と書いてある入り口のドアを開けたら、そこに立っていたのは、驚きの表情でこっちを見る黒づくめの男でした。その男というのは檀上佑一さん。度々この欄に登場する、同店の名物オーナーです。打ち合わせでたまたま店を開けたタイミングで、予定にない男が入ってきたら、そりゃ驚きますよね(笑)。そんな珍客を快く受け入れて、見せてくれたのが、このニットでした。話を聞くと、イーストロンドンを拠点にする新進ブランド〈セシル トゥルケンス〉の一枚。何がいいって、その姿はガンジーセーターのようですが、なんだかパンクっぽい雰囲気を持っています。胸元に編みで施されたブランド名の感じといい、身頃に打ち込まれたリベットといい。「渡英したとき、このブランドに関わっているのがぼくの友人ということを知り、そこから一気に話が進んで展開することになった」と檀上さん。しかも、こちら、ハンドメイドなんだとか! 英国を愛する店主が自信を持ってお届けする一枚を皆さんも店頭でご覧あれ。
¥104,500
John.
03-6407-0177
Instagram:@aiamjohn @ojnadihciuy
COMME des GARÇONS parfums
コム デ ギャルソン・パルファムの香水
音符の無い五線譜。
「コム デ ギャルソン」社の名作のひとつといえば香水です。どうしてもまず多種多彩な服に目がいきますが、香水にもさまざまなバリエーションがあります。調べてみると〈コム デ
ギャルソン・パルファム〉は今年で誕生から31年! 商品のラインナップはいまや40本以上になるというから驚きです。ここで紹介する新作は「マックス リヒター
01」。天才音楽家ともいわれるマックス・リヒターとつくった一本で、彼の人生と作品に結びつく要素を香りで表現しています。つけてみると漂うのは、爽やかな軽さの中にスモーキーさも感じられる大人の香り。静かに耳を傾けていたくなるような彼の音楽のように、ずっと纏っていたくなる心地よさを覚えます。そして、ボトルを見ると五線譜に音符がありません。本作が発するのは音ではなく、姿かたちのない香り、ということなのかなと深読みしてみたり。これは香りを
“記憶” のメディアとして捉えた一本とのこと。一度つければ、きっと魅了されるでしょう。
22,000 yen
Comme des Garcons
03-3486-7611
HAMILTON
ハミルトンの時計
ハプニングを防ぐ術。
先日、あるイベントに参加しました。事前に内容を知らされていなかったのですが、それは自分のスマホを使って謎解きするオンライン連動型のプログラム。面白そう! と思って、早速スマホを出したら、バッテリーの残量が10%! すぐさま低電力モードを選ぶも時すでに遅し…。モバイルバッテリーを持ち歩く習慣はなく、イベントを途中棄権するハメになりました。でも、こういうことってスマホに限らずあるなと、帰りの電車でひとり反省会をしながら思ったんです。充電タイプの家電やクルマの燃料、そして手巻きの時計にも当てはまるなって。特に時計なんて残り時間を示すメーターも無いから、頼るのは自分の記憶しかないんです。そんな些細な悩みのひとつを解決したのが、〈ハミルトン〉の「カーキ フィールド メカ パワーリザーブ」。その姿はいつもの「カーキ フィールド」だけど、よく見ると文字盤の左側に見慣れない小さな針が。実はパワーリザーブの残量を知らせるインジケーターで、ゼンマイを巻くと少しずつ針が上がり、てっぺんにくるとフルの80時間を示します。これが時の経過と共に下がり、ゼロになるという仕組み。しかも、副作用でゼンマイを巻き上げ過ぎちゃう悩みも解決されました。人生にはさまざまなハプニングがありますが、少しでも防ぐなら、進化する技術に頼るのも手ですね。
¥134,200
Hamilton / Swatch Group Japan
03-6254-7371
www.hamiltonwatch.com/ja-jp/
HOMMAGE TO ALAIN
オマージュ・トゥ・アランのアイウェア
蘇る美しき一本。
今年10月、「グローブスペックス」の渋谷店が移転リニューアルしました。オーナーの岡田哲哉さんの世界観が余すことなく表現された空間は本当に圧巻。彼が海外出張のたびにコツコツと買い集めた家具や雑貨が什器となり、メガネ屋とは思えない雰囲気をつくっています。そこに新たに並んだのが、〈オマージュ・トゥ・アラン〉のアイウェアです。「グローブスペックス」に数あるアイウェアの中でもこれは特別な一本。若かりし頃の岡田さんがニューヨークで研鑽を積んでいたときにかけていた、〈アラン・ミクリ〉のものをモチーフに生まれました。何がすごいって、かつてのそれをただリファレンスにしてつくるのではなく、アラン・ミクリ氏本人にわざわざ許可を得て復刻させたところ。そのストーリーはフイナムのブログにしたためられているので、ぜひチェックしてみてください。ブリッジの部分が個性的ですが、実際にかけてみると顔なじみがよく、さまざまなカジュアルスタイルに合うように感じました。これはぜひ店頭で試してほしい傑作です。
¥66,000
glovespecs
03-5459-8326
globespecs.co.jp
同じ歳の先輩。
自分にとって宇宙一めんどくさい編集の先輩と久しぶりに会ってだらだら話した帰り道。こういう感じのめんどくささって最近なかったし、相変わらずお変わりないですねと実感。会うたびに次は半年~1年後くらいで結構ですと思いながら、年末にでもまた連絡してみようと思います。
TTTMSW
ティーのニットポロシャツ
Podcastから。
自宅から会社までの通勤時間は、片道およそ40分。アルバム一枚 or
なにかしらのプレイリストを聴きながら本を読むのにちょうどいい時間ですが、たまーにPodcastという選択も。今年聞いた「SUMMIT」の増田さんと〈ティー〉デザイナーの玉田さんによるTBS
Podcastの『LOOM』は、ファッション × HIP
HOPを軸に生活をしていく上でのヒントや何気ない気づきを与えていただき、これまでに不定期で4回放送されています。〈ティー〉はこれまで着たことがなく、自分にとっては好きなラッパーとそのファンの方々が着ているイメージ。『LOOM』を聞いて玉田さんのお話もとても興味深く、SNSとホームページをチェックさせていただき気になったのが、増田さんが別モデルで着ていた記憶のニットポロ。『Zip
up knito
polo』は玉田さんが各国で出会った友人たちの出身国の国旗をデザインのベースにし、こちらのカラーはアルゼンチンを採用しています。〈ティー〉のアパレル同様、次回以降の『LOOM』もたのしみにしています。
¥27,500
tee
info@tttmsw.com
ZEPTEPI
ゼプテピのイヤーキャップ
坊主頭の味方。
1週間に1 or
2回ペースで刈る坊主頭にとって、心配ごとなどの例えとしてではなく、物理的問題として頭の痛い季節が迫ってきました。真冬に刈りたてで外へでると、本当に頭が割れるんじゃないかと思うときがあり、だったら髪を伸ばせば解決すると言われますが、そういう問題ではありません。坊主頭にとっては必然的に防寒性の高さがマストとなり、真冬に向けて毎年色々とベストを探しているなか、今年は〈ゼプテピ〉のイヤーキャップが頭を守ってくれるはずです。ニットキャップだと刈りたては引っかかって入らないですが、こちらはインナーにフリースを使用しているのでそんな心配もご無用。カラーはブラックとオリーブの2色展開、サンズはワンサイズで後ろにアジャスターが装備され、およそ56~65センチに調整可能です。ツバが短めなのは、バイク好きな〈ゼプテピ〉を手がけるRyoさんのことだから、バイクに乗るときに上からヘルメットを被っても空気抵抗があまりかからないからかなと勝手に想像しました。
¥9,900
Xeptepi (Greek goddess of strife)
Instagram:@_zeptepi_
Diaspora Skateboards
ディアスポラ スケートボーズのニットハット
イメージはあのラッパー。
今年の夏は週5くらいのペースで被っていた〈ディアスポラ スケートボーズ〉の『ラフィアベルハット』。あまり他を選ぶ気分にならないほどビジュアル&被り心地がよく、〈ディアスポラ
スケートボーズ〉の帽子のMサイズ(服だったらLサイズ)は自分の頭とこれ以上ないほど相性抜群で、これまでにも色々購入させてもらってきました。みなさんにも同じように、このブランドのこのサイズは試着しなくても自分にぴったり、という存在がそれぞれあるのではないでしょうか?
あと服は基本的に固有名詞で限定はしませんが、◯◯◯が着ていそう的な感じでなんとなくイメージありきで選ぶので、こちらのニットハットは展示会で目にしたときに「(ラッパーの)Campanellaさんが被っていそうだな」と思いながらオーダーさせていただきました。写真をご覧のように3色展開で、どんな格好にも合わせやすそうという理由だけで、たしか自分はグレーにしたような記憶。キャップみたいに好きな缶バッチをつけて被るつもりです。
¥8,250
Diaspora Skateboards
Instagram:@diaspora_skateboards
『世界へ ガザからの漫画』
ジェハド・アブ・ダヤ & エスラー・アル・バンナの漫画
12歳の少女が主人公。
67,173。これはガザ地区で亡くなったひとの数(2025年10月8日時点)で、「国立競技場」の収容人数とほぼ同じ。「国立競技場」が満員の様子をGoogleで検索してみると、あれだけの人数の方々がたった2年間で亡くなってしまっていることがわかり、ガザ地区への虐殺がいかに悲惨なことかが理解できます。それなのに相変わらず日本のテレビでは、病院や学校も攻撃を受けていたり、50万人以上が飢餓で苦しんでいたりする情報も目にすることはありません。そんなガザ出身のアーティストであるエスラーさんと詩人のジェハドさんは、ともに2003年生まれ。2人による『世界へ
ガザからの漫画』は、ジェノサイドが続くガザから、壁の向こう側にいる自分たちへ向けられた物語。漫画を知るきっかけは、広島を拠点に活動するセーラーかんな子さんのSNSでした。売上はすべて作者のお2人へ直接送金されるので、この一冊を通してひとりでも多くのひとがガザ地区について、自分なりに考えたり行動を起こしてくれたらなと思います。
¥1,150
PALESTINE SHOP
gazagazagaza.base.shop
定食屋のご飯大盛り無料のせい。
体重計には乗らないし、ピタッとした服も着ないから、なかなか自分の体型の変化に気付きづらい。先日結婚式にお呼ばれしたときのこと。念の為、式前日にスーツを試着してみると、ジャケットのボタンもパンツのフックも閉まらない。いまは絶賛食欲の秋ではありますが、直前になって急いでスーツを買いに行く羽目になったぼくみたいにならないよう、みなさんもお気を付けくださいね。
KIDS LOVE GAITE × Urig
キッズラブゲイト × ウーリッヒ
両A面。
内側は堅牢なブラックレザー、外側は美しく箔押しされたシルバーミラーのレザー。大阪の新鋭ブランド〈ウーリッヒ〉が〈キッズラブゲイト〉とタッグを組み完成させたのは、アート作品を思わせる2フェイスのサイドジップブーツです。ショーケースに飾っておきたくなるような一足ですが、否、どしどし履くべし。デザイナー曰く、長く着用することで銀箔が部分的に剥げてきて、そうして自分だけの一足が完成するんだとか。思えば〈ウーリッヒ〉のアイテムは全部がそう。経年変化さえもデザインの一部とし、どのアイテムにもファッションをより永く楽しむための創意工夫が凝らされている気がします。歩き方、体重のかけ方によって、きっと銀箔の剥げ方も変わってくるのでしょう。自分だけの一足が完成するその日まで、大切に育てていきたいと思います。
¥143,000
Uhrich.
Instagram:@urig_official
INNAT
インアットのオールインワン
ゆるさの正体。
リラックス感のあるシルエットと絶妙なフェード具合。やっぱり〈インアット〉のゆるさは最高です。このツナギの元ネタになっているのは1940年代の「US ARMY M-43 HBT
ALL-IN-ONE」。従来は細めのつくりだった上半身のシルエットにアレンジが加えられ、身幅や袖周りにゆとりのある〈インアット〉らしい一着へと姿を変えています。ちなみにこの絶妙なフェード感の正体は、備長炭から抽出した染料。素材には、横糸に上質なトルコ産オーガニックコットン、縦糸にシルクネップヤーンが採用され、備長炭由来の染め加工と相まってきれい過ぎない抜け感と通年で着用できる一着に仕上がっています。ウエストの内側に備え付けられた紐や裾のストラップで、シルエットに変化を加えてみるのもおすすめ。
¥78,100
at
Instagram:@innat_official
Lunetta BADA
ルネッタバダのアイウェア
造形美。
およそ30年の月日を経て、〈ルネッタバダ〉の90年代オリジナルアーカイブから、ストレートブリッジのアセテートモデル「No.770」が復活しました。その名のとおり上部が一直線になっているモデルなわけですが、それ特有の古臭さや野暮ったさがまったくない。それどころか、都会的なムードぷんぷんです。それはテンプルの細さゆえなのか、ライトブラウンのレンズゆえなのか、はたまたサイドにあしらわれた長方形のスタッズゆえか。答えはきっとそのすべて。〈ルネッタバダ〉の魅力は精巧な造形美。そしてそれを実現する優れたバランスです。長年培った経験と知識からくる絶対的感覚…“ジャパニーズアイウェアのパイオニア”という肩書きはやはり伊達ではありません。よーく見るとフレームのカラーがネイビーってとこもグッド。
¥51,700
lunetta bada
lunettabada.com
DESCENTE ALLTERRAIN
デサント オルテラインのシューズ
自然も都市も。
山と街をシームレスに繋ぐ〈デサント
オルテライン〉のものづくり。シェルをはじめとするアパレルに注目が集まりがちですが、シューズも同様の視点でつくられたあらゆるシチュエーションで着用可能な優れものが揃っています。写真のものは新作「MODULARIZE
HYDRO」。このゴリっとした見た目に機能性を期待しないわけはありません。アウトソールとミッドソールはヴィブラムと共同開発したというオリジナルソールを採用。ソールの厚みを50%削減しながら、耐久性はそのままに軽量化を実現しています。さらに従来よりも接地面積を広げることでグリップ性能も向上。不安定な山道も濡れたコンクリも、全地形でグリップ力を発揮してくれることでしょう。ちなみに特徴的なアッパーのデザインは水流をイメージ。歩行時の足の確度を計算し、雨水がアッパーからスムーズに流れるようにつくられているんだとか。すごいね。
¥26,400
DESCENTE ALLTERRAIN
store.descente.co.jp
健康は風呂から?
インフルエンザが絶賛流行中ですが、思うとここ数年、風邪で寝込むということはなかったです。とりわけ健康的な生活を送っているわけではないけど…強いて言うなら毎日湯船に浸かるようにしています。体調崩しやすい方はぜひ。科学的な根拠は知りませんが。
MARGARET HOWELL
マーガレット・ハウエルのブルゾン
ツイードの趣。
サブスクは便利だけど、趣があるのはレコードやカセット。なんて話をよく聞きますが、これは服にも言えること。日々技術は進歩し、気がつけば新しい機能を持った素材が発明されていますが、それでも天然素材にしかない肌触りや風合いというのは間違いなくあるわけです。そんなことに改めて気づかせてくれたのが、〈マーガレット・ハウエル〉のブルゾンでした。生地は熟練の職人によって織り上げられたハリスツイード。あちこちに向いたネップや凹凸のある生地、そして奥行きのある色合いはまさにツイードだからこそ味わえる趣です。その上で軽やかなFEATHERWEIGHTタイプの生地を使うことで、特有のゴワゴワ感も重みも抑えています。もうひとつ個人的に大好きなのが、この襟。高めに取られた立ち襟ですが、全部閉めても、寝かせてもサマになるし、ツイードの厚みのおかげでジップを開けていてもいい具合に自立します。ツイードと聞くとハードルが高そうに感じてしまうけど、〈マーガレット・ハウエル〉の手にかかればこんな気張らない日常着が出来上がるんです。
¥115,500
Margaret Howell.
www.margarethowell.jp
DESCENTE for Graphpaper
デサント フォー グラフペーパーのダウンジャケット
満点のダウンジャケット。
日本のダウンと言えば水沢ダウン。という知識はありながら、恥ずかしながらこれまで袖を通したことがなく、〈グラフペーパー〉との一着でそのすごさを初めて知りました。まず驚いたのが、その軽さ。ダウンを着ていると少なからず肩に重みがのる感覚がありますが、それが一切なく着心地は快適そのもの。冗談抜きでこれまで着たアウターの中で一番の軽さでした。加えてセットインラグランスリーブのおかげで腕周りもラクラク。街中だと熱が籠りすぎるという問題も、センタージップ部分に配されたメッシュのインサレーションが解決してくれます。ちなみに、このコラボモデルのベースになっているのは、〈デサント
オルテライン〉の初期から愛される「アンカー」というモデル。それを〈グラフペーパー〉らしくゆとりのあるフォルムにリサイズし、フードをなくすことでよりミニマルなたたずまいに仕上げています。以前からリリースされてきたコラボ作ですが、新色として登場するグレーはより都会的。ファッションとしても防寒着としても100点のダウンジャケットです。
¥148,500
Graphpaper Tokyo
03-6381-6171
graphpaper-tokyo.com
Sanmont.
サンモントのニット
クローゼットに必要な服。
服を買うとき、良くも悪くもチャレンジすることがなくなってきました。少し前までは眩しいくらいの真っ黄色のアウターを衝動買いなんてこともありましたが、だんだんとそういう服に袖を通すことがなくなり、気づけば普通の見た目のアウターやパンツがクローゼットに並んでいます。もちろんトレンディなもののよさもあるけれど、時間が経っても着られるものの方が自分は落ち着くようです。そういう意味で、〈サンモント〉がつくる服には自然と惹かれました。25年秋冬からスタートしたこのブランドの謳い文句は、“必要な服だけをつくる”。ラインナップを見ても、形はベーシック、色はほとんどがネイビーです。今回ピックアップしたニットもご覧の通り、普通。とはいえ、ただ無味無臭なわけではなくて、ロンT感覚で着られるけど素材はシルク素材だったり、よく見るとネイビーとブラックのマイクロボーダーになっていたり、主張しないこだわりをちゃんと感じます。クローゼットに残り続ける服というのは、多分こういうものなんでしょう。
¥27,500
Saint-Mont
Instagram:@sanmont_official
KEEN
キーンの靴下
ベスト靴下を探す旅。
誰かと服の話になったとき、「ちなみにベスト靴下ってなんですか?」とついつい聞いてしまいます。下着と一緒で見えない部分だからこそ、こだわりがあるひとはどういうものを選んでいるかが気になるんです。先日、そんな質問をとあるスタイリストさんにすると、返ってきたのが〈キーン〉の靴下でした。「これはマジで一日中履いてても蒸れない」というお墨付きの通り、いまのところタフに動いた日でも不快感は一切ありません。和紙を撚ってつくられたペーパーヤーンが使われているのがその所以です。和紙ならではのさらっとした肌触りはもちろんですが、締め付け具合も緩すぎず強すぎなくて、リブの加減もザ・普通でちょうどいい。これがベストかはまだ分かりませんが、間違いなくいい靴下ということは分かります。
¥2,640
"Kiing" (sound effect)
www.keenfootwear.jp
ピタゴラスイッチ。
先日、「横浜美術館」で行われていた『佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)』に行ってきました。ぼーっとテレビで見ていたピタゴラスイッチはこんなにすごいひとがつくっていたのか。本当に勉強になったなあ。当日券をゲットするために、2時間並んだ甲斐がありました。
SUN LOVE
〈サンラブ〉のダウン
韓国発の注目ブランド。
先日「フレームギャラリー」で行われていたポップアップストアがきっかけで知った韓国のブランド〈サンラブ〉。アウトドア・スポーツウェアをベースとしながら、上質な素材とデザインで遊び心を感じるアイテムがずらりと並んでいました。なかでもこのダウンを選んだのは、本格的なアウトドアギア顔負けの超機能的なところに惹かれたからです。わずか350gという超軽量な仕上がりに、フィルパワーは650。しかもリップストップ生地だから丈夫で、防水・撥水性も備えています。そして極めつきはパッカブル仕様であること。これなら冬の旅行や帰省の荷物もかさばらずに済むし、山で遊ぶときにも使えますね。
スポーツブランドとファッションブランドが、当たり前のように互いのノウハウを取り入れるいまのトレンドを実感したアイテムでした。
¥39,600
サンラブ
Instagram:@sunlovetour
OAKLEY
Oakley Sunglasses
影響を受けたスタイル。
世界的スタイリスト、ロッタ・ヴォルコヴァのSNS投稿のなかで、たまに本人がかけているスポーツ用のサングラスがずっと気になっていました。〈ミュウミュウ〉のような可愛らしい服に、スポーティなサングラスを合わせるミクスチャー感が彼女らしい。自分には真似はできないけれど、いちファンとして憧れているのです。前置きが長くなりましたが、その影響もあって気になっているのが〈オークリー〉のこちら。普段のファッションに合わせて使いたいから、あまりに突飛すぎるものは避けてライフスタイルモデルの「ラテラリス」をチョイス。レンズのカラーは、地面の凹凸が強調されるオレンジ系を選ぶことで、最近始めたトレイルランニングのときにも重宝しそう。ロッタの自由なスタイリングにならって、固定概念にとらわれないファッションを楽しもうと思ったのです。
¥30,250
Oakley.
www.oakley.com/ja-jp
1000S
サウザンズのセーター
この冬のベストバイ候補。
合わせによっては野暮ったくなってしまったり、重ね着することで太って見えたり。クラシックなセーターの着こなしは難しいなと思っていたのですが、そんな悩みを解決してくれたのが〈サウザンズ〉のアイテムです。90年代のアウトドアメーカーのアイテムをベースにつくられているけれど、シルエットは立体感があってモダン。肩の落ち具合に抜け感があって、全体的に柔らかい印象に仕上がっています。それに、わたの状態から編んだスライバーニットでつくられているから、通常よりも空気を含んでいるそう。だから、着ると見た目以上に軽くて暖かいんです。ウールだけど洗濯機で簡単にお手入れできるってのも便利で最高。本格的な冬を目前に、これをアウター感覚で着ています。
¥40,700
South Africans
Instagram:@1000s_thousands
ROTOTO
ロトトのバケットハット
小物で彩る冬の装い。
毎年増えつづける、ニット素材の小物。多少派手なものでも、合わせさえ間違えなければ、ファッションに遊びが出るからおもしろいのです。小物なら価格も気軽に買えるものが多いですし、おもちゃ感覚で集めています。そんなこんなで、この冬も物色していると〈ロトト〉にいいのがありました。防寒用の帽子は、ビーニータイプのニット帽を選びがちでしたが、バケットハット型は新鮮でいいですね。素材にはメリノラムウールが使用されているから、肌触りに弾力があって温かいのも魅力的です。ユニセックスで使えるアイテムなので、冬のギフトをお探しの方にもおすすめ。自分が買うなら紫か緑かなと迷っているところです。
¥9,900
lotto
www.rototo.jp