Style 04:Yoshiko Tsunakawa 想像以上の軽さと、暖かさで驚いた。
PROFILE
セレクトショップでの勤務を経て、都内のフラワーショップで経験を積み独立。2017年、代々木八幡にフラワーショップ「whole」をオープン。生花販売のほか、展示会・撮影・ウェディングのシーンでの装花も手がける。
Instagram:@tsuuuuuna
ーお花屋さんの一日はどのようにはじまるんですか?
綱川: 週に3回は仕入れがあって、深夜3時には起きて4時に市場へ向かいます。そして7時頃に店へ行って準備をして、そのまま展示会の装飾や撮影などの現場へ直行する日も多いですね。現場がない日はオーダーの製作と店舗営業をしています。それで気づけば夜になっているという日々です。
ー綱川さんならではのお花選びの基準ってありますか?
綱川: 季節感はもちろん大事ですが、私は “そのときの気分” を大切にしています。アパレル時代に培った色や素材合わせはいまでも自分の軸となっているのですが、そのときの気分をプラスしている感覚です。現場装花などの度に学びがたくさんあるので、続けるなかで自分らしさをどんどん磨いています。
ーそうした独自色を求めて、いろんな方々がオーダーされているんですよね。
綱川: 私はお花を媒体に表現をすることが好きなので、それでお客さまが喜んでくれているのが一番嬉しいことなんです。朝も早いしすごく大変な仕事なんですけど、モチベーションに繋がっています。どういった装花にするか、要望を踏まえつつ、私に委ねてくれるお客さまも多いので、本当にありがたいですね。
ーフローリストになられてから、服装に変化はありましたか?
綱川: 独立前はもっとファッションを意識していましたが、この仕事をはじめてからは動きやすさを優先するようになりました。お花を運んだり、屈んだ姿勢を取ることも多いので、気づけばカジュアルで機能的な服の比重が自然と増えましたね。とはいえ、それだけだと気分が上がらないので、どこかにファッション的な楽しさは取り入れるようにしています。
― 〈ウールリッチアウトドアレーベル〉にはどんな印象を持ちましたか。
綱川: 温かみがあり、クラシックな雰囲気と現代的な機能が共存しているブランドだと感じました。以前の自分だったら合わせ方に悩んだかもしれませんが、いまのライフスタイルとはすごく相性がいい。お花の現場は動く時間が長いので、軽さや丈夫さが素直にありがたいですね。
ー今回は「ボア フリース マウンテン ジャケット」を着てもらいました。
綱川: 温かそうという直感と、手持ちの服に合わせやすそうだなと思って選びました。ブラウンと迷ったんですけど、グレーのほうがスタイリッシュで、私が好きな黒い服にもなじみそうだなと思ったんです。着てみると想像以上に軽いし暖かくて、ビックリしました。冬の早朝の仕入れは本当に寒いので、かなり重宝しそうです。
― コーディネートで意識したことはありますか?
綱川: ジャケットが目立つようにインナーをブラックで統一したところですね。あとはアイウェアもポイントです。ボアのボリュームに負けないように、厚めのフレームのを選んでバランスを取っています。