
王道ブランドの定番品はやっぱりいい。定番と言われるだけあって歴史があるし、信頼できるスペックもあって、何歳になっても飽きない。でもこれはちょっと天邪鬼なひとに向けた連載企画。あのブランドの、実は知られていない、けどグッとくるものを紹介します。第23回目は〈クラークス〉のマイナーグッド。
Photo_Arata Suzuki
Styling_So Matsukawa
Text&Edit_Yuri Sudo
スニーカー以上、ドレスシューズ未満。
〈クラークス〉のプロダクトを表現するのにふさわしい言葉です。定番品は数知れず、代表的なところで言えば、デザートブーツ、デザートレック、ナタリー、そして不朽の名作・ワラビーでしょう。
日本に初登場した1971年当時は、40足たらずしか輸入しなかったそうですが、そんなワラビーもここ数年で爆発的なブームに。アレンジモデルも多数リリースされ、ファッション好きであれば一足は持っていると言っても過言ではなりません。
そんななか、こんなものを見つけました。
クレイヒルボート(ネイビーコンビ) ¥23,100
こちらは、70年代のアーカイブモデル「Fastnet」からインスパイアされたボートシューズ。ダッドな見た目ながら、運動にも適しているという「XTRALITE ソール」を採用しているので、快適な足運びをサポートしてくれます。
何より、ワインレッドとネイビーのツートンカラーが渋い。シューレースも同色で彩られていて、グッとクラシカルなムードが漂います。また、履き口にもレザーがあしらわれていて、玄関にあるだけでドレッシーな佇まいです。
ブラックインタレストレザー 29,700 yen
お次はこちらのコインローファー。ヴァンプに贅沢に描かれているのは、イギリスはサマセットにある丘「グラストンベリー・トー」。〈クラークス〉の生まれ故郷であるイギリスの美しい場所で、これまでも何度もモチーフとして用いてきました。今作はレザーをキャンバスに、左右非対称に異なる風景で表現しました。
以上の2足を見て感じるのは、長年シューズ業界で名を馳せてきたからこその余裕、そして、圧倒的な定番品があるからこその遊びの利かせ方。メープルでもワラビーでもありませんが、新たな〈クラークス〉の一面がここにありました。
ロケ地メモ:高輪にある老舗クリーニング屋。副工場長はお直しのプロ。
