Interview with TENDRE 新しくなったベイフローは、バランス感がすごく巧み。
ー新しい〈ベイフロー〉の服からどんな印象を受けましたか?
TENDRE: バリエーションがとにかく豊かだなと思いました。自分自身も気分によってオーバーサイズだったり、ジャストフィットするものなど、サイジングを含めていろんな服を着たいと思っているんです。そういう意味で〈ベイフロー〉の服は、自分らしい佇まいを見つけられそうだなと感じました。実際に袖を通してみて、「意外にこういう服を着ても大丈夫なんだ」っていう新たな可能性を感じさせるアイテムもあったので。
ー今回、4つのスタイリングを撮影しましたが、ご自身の中で一番しっくりきたコーディネートはどれですか?
TENDRE: カフェで撮影したスタイリングは、普段自分がチョイスする質感の服ではなかったけど、着てみると「結構アリかも」って気づきました。一番、リラックスできましたね。
ー意外な答えですね。個人的には最後のデニムのセットアップかなと思っていたので。
TENDRE: それを言おうか迷ったんです。デニムのセットアップはもともと好きなスタイルだし、バギーのデニムもシルエットは普段あまりチョイスすることはないけど、穿いてみてしっくりくる感覚があったので。中に着たポロシャツのたっぷりした生地の感じも着てて気持ちがよかったです。
ー〈ベイフロー〉は古着から着想を得てデザインを起こすことも多いブランドですが、TENDREさんも古着好きですよね。
TENDRE: そうですね。昔のデザインを知るというのは、自分の中でいまに繋がる感覚もあって。とはいえ古着だけに偏るわけでもなく、現代の新しい服と組み合わせて、どうやっていまの自分のムードに近づけるかっていうのを日頃から考えています。新しくなった〈ベイフロー〉の服は、そういったバランス感がすごく巧みな印象がありました。
ー「URBAN UTILITY」の機能的なセットアップも、大人な表情で素敵でした。
TENDRE: スタイリングの技が光っていたように思います。着方次第でこういう見え方になるんだっていうのは、すごく勉強になりました。
ーその一方で自転車のシーンもすごくリアルでした。今回はTENDREさん自身の愛車で撮影して。
TENDRE: 乗りものって愛着が湧くと、どんどん乗り回したくなるんです。すごく相棒感があるので、今回連れてきました(笑)。
ーパンツの「ワンダーシェイプ」の生地はストレッチが効いていて、自転車もストレスなく乗れそうですよね。
TENDRE: 自転車に乗るときのパンツ選びってすごく大事ですよね。ジョガーパンツって普段あまり穿かないけど、アリかもって思いました。穿き心地も抜群だったし。スタイリングもカジュアルなムードだったので、自分自身もそんな気分で撮影に臨めました。デニムジャケットをラフに肩から掛けたりして、そうした服との付き合い方は、自分の理想に近い感覚かもしれません。
ーいま話していて感じるんですが、TENDREさんってすごくファッションが好きですよね。
TENDRE: いやいや、自分よりも詳しいひとはたくさんいるので(笑)。でも極力、ステージとプライベートがリンクしているようにしたいです。ステージに立つからこそ着れる服もありますが、その一方、プライベートで落ち着いちゃうより、プライベートでも自分を含めて高めてくれる色や形、バランスのよさを自分なりに追求しています。だから古着も新しいものも、探すのが好きなんです。