会場で出合えるユニークなアイテム10選。
「MONEY IS OVER」に並ぶ品々を、実際のイベントにならって店主の小沢さんのコメントとともにご紹介。小沢さん自身もアイテムを提供し、“着ないけど捨てられない服”が集まった個性豊かなラインナップになりました。どれもブランドや価格だけでは測れない、それぞれの持ち主の想いや物語が詰まったアイテムばかりです。
ITEM01_ナイキのコーチジャケット
from 小沢宏
「ロンドンのクラブカルチャーにどっぷりハマっていた時期があります。雑誌だと『I-D』とか『FACE』が元気だった頃。当時の裏ボス的存在がドラッグクイーンのリー・バウリー。彼(彼女)のトレードマークが大柄のドットでした。この〈ナイキ〉を見つけたとき、その思い出が繋がって即買い! しばらく着ていましたが、気分と年齢に齟齬が生まれたので放出します」
ITEM02_レスポートサックのミニポーチ
from 小沢宏
「アメリカ生まれのバッグブランド、通称〈レスポ〉。1990〜2000年代の女子大生にもてはやされていたけど、そんな中からマイナーなモノを見つけるのが得意な小沢がお気に入りのミニポーチ。任天堂のゲームボーイとのコラボで、見つけ出したときに中を開けたら古いイヤホンが入っていました」
ITEM03_グローバーオールのダッフルコート
from 非公開
「名前は非公開ですが、某アパレル会社の社長に出してもらったもの。イギリス製でものとしていいのは前提として、グッときたポイントは一番下の切れかかったトグルです。これは歩いていて膝がぶつかったり、一番稼働する箇所だからこその自然な経年変化。そんな着続けたものを提供してもらったということにジーンときました」
ITEM04_アンドゥムルメステールのジャケット
from 青野賢一(文筆家 / DJ / 選曲家)
「青野くんは時期によって着ている服は変わっても、『青野くんぽいな』と思う格好から逸脱しないひと。常にスタイルが統一されているんです。これもシルエットがタイトで、すごく彼っぽい服。昔、青野くんは『インターナショナルギャラリー ビームス』で働いていて、そこで〈アンドゥムルメステール〉を取り扱っていたことを、このジャケットを見て思い出しました」
ITEM05_ディガウェルのコート
from 中原慎一郎(The Conran Shop Japan 代表)
「中原さんは黒いアイテムを多く提供してくれて、その中の1着。ぼくの中で中原さんはナチュラルカラーの服をよく着ているイメージがあるんですが、こういう黒の時代もあったのかと。ブランドが〈ディガウェル〉ということも意外で、自分としてはすごく新鮮さを感じました」
ITEM06_スコットランドのラグビージャージ
from 黒野智也(J.PRESS & SON’S ディレクター)
「アメリカントラッドのブランドでディレクターをやってるのに、どこかツイストされてブラックミュージックの匂いのする本人の着こなしが反映された品。スコットランドのラグビージャージなんだって。ゲームシャツにスラックスで決まりですね」
ITEM07_スノーピークのベスト
from 喜多泰之(MILKBOTTLE SHAKERS 代表)
「面白いのが、喜多さんの弟さんは〈スノーピーク〉で働いているんですよ。プレゼントしてもらったものなのかな? 結構着倒していて、素材は化繊なのにすごくアタリが出ていてまるでデニムみたい。『ミルクボトルシェーカーズ』は環境に優しい取り組みしている会社だから、そういう喜多さんの人柄も見えるアイテムです」
ITEM08_ゆうじのTシャツ
from 梶原由景(LOWERCASE 代表)
「〈ロウワーケース〉の梶原さんは、インスタのほとんどが食の投稿で埋め尽くされているほどのグルメ通。だから、焼肉の名店のTシャツを選ぶあたりがすごく梶原さんっぽい。これは店によく通う顔馴染みのひとしか手に入れらないものな気がします」
ITEM09_ナンバーナインのジーンズ
from 非公開
「かつて〈ナンバーナイン〉と近しい関係にあった方からいただいたジーンズで、ダーツが入っていたり、ウエストのテープに音符があしらわれていたり、ディテールのつくりこみがすごい。もっと色の濃いジーンズと黒のコーデュロイ、これ以外にもうあと2本あります。転売ヤーに気をつけないと(笑)」
ITEM10_ナイキのスニーカー
from 柴田隆寛(編集者)
「ナイキ エアレイドの未使用品とのこと。なんなんでしょうね、懐かしいのに新しい感じ。いまなら足元を目立たせるスタイリングで短パンにスパッツなんてどうでしょう」
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