最終局面で、いい魚種、いいサイズ。
船酔いでダウンしていた霜垣さんが見事に復活し、失った時間を取り戻そうと竿に気持ちを込めます。
霜垣: 緩急をつけることを意識しながら、しゃくっています。水中でジグは、こういう動きをしているんだろうなって想像できているから、もう一匹……!
残された時間は、もう僅か。違う魚種を釣って、テーブルの上を豪勢にしたいと思っていたところ、竹内さんがキントキダイを釣り上げました。
竹内: ウッカリカサゴよりキントキのほうが引きが強かったし、アタリが分かったから、自分で釣った感がある。釣りたいと話していた魚種だったから、釣れてよかったです。
キントキダイはあまり市場に流通しないけれど、味は抜群。高級魚として扱われている魚です。そして、最後のポイント。どうにか、もう一匹釣ろうと全員が粘ります。
池本と廣瀬さんはウッカリカサゴをキャッチ。廣瀬さんのウッカリカサゴは、今日イチのサイズです。
廣瀬: ここが最後と言われて、釣ってやると思っていたら、大きなウッカリカサゴが。いままでリールの自動巻き機能を使っていたけど、最後だから手巻きでやっていて、それで釣れたから嬉しい。自分を褒めたいっす。
いい締めとなり、港に帰着。宴会には十分なほど釣ることができました。釣った魚を見てみると、赤い魚ばかり。どうやら、水深が深いと赤の光が届きにくい暗闇だから、今回メタルジグを落とした水深100mに棲む魚は隠れるために赤みを帯びているみたい。なにはともあれ、満足いく釣果です。
石井: ジギングは、しゃくり続けるから没頭できますね。同じ釣りでもキャスティングとは違う良さがある。足元をじっと見つめながら自分とひたすら向き合い、海の底を想像して自分の時間に浸るって感じ。音楽でいったらシューゲイザーですね(笑)。楽しかったです!
竹内: ジギングが上達したかは分からないけど、感覚は分かりました。根がかりもしなかったし。最初は分からないことが多かったけど、周りのひとが言っている意味が理解できてきて楽しめました。駆け引きのおもしろさを実感できて、釣りのおもしろさをさらに理解しました。
霜垣: ハチビキを釣った瞬間がハイライト。船酔いしちゃったけど復活できたので、なんとか終盤も楽しめました。また釣りに来たいし、次は大物を釣ってみたいです。
廣瀬: 釣れない時間も楽しかったです。その自問自答している時間がよかった。山登りもそうだけど、仕事のことは考えず、目の前に集中する無我夢中の時間って貴重ですよね。みんなが釣りにハマる理由が分かりました。めっちゃ楽しかったです。
池本: 1年を締めくくったような、いい釣行でした。バス釣りだったらひとつの湖に通い詰めたいけど、ジギングだったら地域が変わると違う魚が釣れるから、いろんな場所でやってみたい。来年はデカい青物を釣り上げたいです。
小松: 寒すぎず、気持ちいい天候で最高でした。赤沼丸の船長さんは操船が上手だし、アドバイスも的確。おかげで、いろんな魚種が釣れたので満足です。館山で船釣りをしたのは初めてでしたが、かなりいい印象が残りました。次は泳がせ釣りとかもやってみたいですね。