“どうかしてる”片山監督。
ー片山監督との現場はいかがでしたか。お二人とも片山組は初めてですよね。
蒼井:ほんとにどうかしてました(笑)。どうかしてるのに、誰も片山さんのことを嫌いにならないから、またどうかしてるんですよ(笑)。UTAくんはこれが初めてですからね。
UTA:はい、これが普通なんだなって思ってました(笑)。
蒼井:だからこれから先ずっと楽だと思う(笑)。
UTA:周りに話したら、いやそれはちょっと次元が違うからって言われて(笑)。
ー具体的にどういうところが「どうかしてる」んですか?
蒼井: 泣きの芝居を10テイクぐらい撮るんですよ。しかも間も取らずにすぐにはい、スタートみたいな感じで。泣きの芝居は、集中力を保てるように雰囲気を作るっていうのがセオリーじゃないですか。だから、あれ、ここはそんなに泣きを求めていないのかな、ちょっと方向性が違ったかもと思って。私は現場の温度感に合わせてお芝居を調整していくタイプなんですけど、芝居してみたら、片山さんが側に来て「新鮮な気持ちでお願いします」「ええ!」って(笑)。
だったら10テイクもやらないでよとは思いましたね(笑)。でも、とにかく片山さんが真ん中にいるから、みんなが楽しそうなんです。スタッフ含めてみんながチームになっているのは、片山さんの人間力ですね。あとは、仮に片山さん自身が体調的にしんどくても、どこをどうしたら面白いカットが撮れるのかというのをずっと頭を働かせて、考えている人なんです。(撮影期間の)8カ月もあったら、どこかで抜けるのに、一度も抜かなかったのが本当にすごいなと。こちらも大変でしたけど(笑)。現場ではみんな疲れてギリギリの体力でやっていましたけど、それも含めていい思い出だし、「私たち、俺たちがやったぞ」という達成感はみんなにあったと思います。
UTA: 個人的には、演技が初めてだから、テイク数を重ねるのもこれが基本なんだっていう感覚でしたし、むしろ新人だからこそ何回もやってほしかった。テイク数が少ないと不安になるくらいでした。何テイクも重ねることで鍛えられた部分もあるし、片山監督の作品でデビューできたというのは、今後続けていく中での財産になると思いました。周りからは「片山監督のこだわりは半端ないよ」と聞いていたんですが、大丈夫でした。というのも、蒼井さんがおっしゃったように、チームみんなで最高のものを作り上げるという空気感があったからこそ、最後までストレスを感じずに突き進めたんだと思いますし、すごく感謝しています。