
山田健人
映像作家。バンドyahyelのメンバーとして、2017年フジロックフェスティバルに出演。
フジロックでのライブについて、まずは率直な感想を教えてください。
山田昨年ルーキーアゴーゴーに出演してから、今年はレッドマーキーに出るという意志を持っていたので、念願叶ってというか、気合が入っていましたね。

とてもいいライブでした。
山田いままでのライブの中で、間違いなくベストパフォーマンスだったと思います。気持ちが大爆発したというか…。感情、観客、時間帯、映像、音、いろんな要素が掛け算になりました。

フジロックに対して、特別な感覚や準備してきたことはありましたか?
山田この半年ずっとやり続けてきたセットリストで、いつも通りのパフォーマンスを心がけました。身構えすぎないように。箱の大きさを意識してもいいパフォーマンスにはつながらないと思っているので。ただ、フジロックを想定して制作した新曲があった、というのは特別だったかもしれません。7〜8分の長尺で、ダンスフロアで効果的に鳴ることを意識しました。曲作りの段階から深夜のレッドマーキーを意識したという部分が少なからずあります。曲の仮タイトルは『Germany』です。40分程度のライブの中で7〜8分の曲はやりにくかったりしますが、フジロックのあの時間帯のレッドマーキーだからできた曲ですね。

ここまでやれるんだ、というくらい凝った演出が印象に残っています。
山田レッドマーキーは映像映えするハコです。客席側からプロジェクターで投影するのではなく、LEDバックモニターで映像を映すので照明と干渉しない。それに伴って、照明に関してかなり作り込むことができました。「WWW」の大西さんという方が担当してくれたのですが、映像と照明の相互作用によって演出ができあがっていったと言えるでしょう。

「Rude」という曲が個人的にはぐっときました。
山田あれは、レッドマーキーと合っていましたね。yahyelの中では比較的さわやかでエグ味の少ない曲だと思います。

次々新しい曲が生まれていて、制作のスピードが速いように感じます。どのような環境で行なっているのでしょう。
山田速い、という意識はないのですが、一般的なバンドの形態とは制作環境が異なるので、その分楽曲ができるペースも速いのかもしれません。PCを持ち寄って、メンバーの家に集まって曲を作っています。楽器で音出しをするのではなく、PCを用いて楽曲制作できるということは、スピードを速くする一因かもしれません。

フジロックではどのように過ごしましたか?
山田今回、ライブを初日に終えたので、2〜3日目は楽しく見て回っていました。4日目の朝は、パレスで迎えましたね。

特に印象に残っているアーティストは?
山田ブルーハーブですね。単純に好きなので。昨年、ルーキーに出る前に、ブルーハーブがフジロックに出演した際のライブを観て気持ちをつくっていました。それくらい好きなんです。

yahyelの山田健人さんのイメージからすると意外です。
山田ヒップホップ好きなんですよ。他には、bonoboの映像もよかったです。フルCGで、火山や湖が描かれて、その上に光の玉が浮かんで、神秘的でした。Aphex twinは足し算しかできないバカだ!と思いましたね(笑)。引き算を習わなかったんでしょう。映像とレーザーを盛り込んで、10周くらい回っていい、というようなかんじですね。bjorkの映像もよかったですが、映像の意味がわからない部分もありました。PVをそのまま流すのは違うのかなと。Arcaがオーケストラを背負ってやってたので、そっちに照明をフォーカスさせてもよかったような気がします。まあでも、あの規模になると何が正解かわからないですよね。天候の関係で環境も悪かったですし。

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そんな悪天候の中で、keenのシューズは活躍しましたか?
山田信頼していたので、三日間まるまる履いていました。少し靴擦れがあったのですが、ソックスを履くとそれも解消されてかなりよかったです。決して軽くはないのですが、それがフジロックにおいては安心感になりましたね。

KEEN JAPAN
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