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男たちはなぜ、フランク・リーダーを愛したのか。
Why did men love Frank Leder?

男たちはなぜ、フランク・リーダーを愛したのか。

フランク・リーダーが日本に紹介されて15年が経った。6月、デザイナー本人が来日したタイミングで、エージェントの「マッハゴーゴー」は秋冬の新作をずらりと揃えてショールームを開放した。プレスの三浦理恵子さんは「〈フランク リーダー〉は口コミで一人、二人とファンが広がっていったブランドです。カスタマーやショップスタッフがデザイナーとじっくり膝を付き合わせることのできるこのようなイベントが、このブランドにはふさわしいと予てから考えていました」と話す。アットホームな空気に包まれたこのイベントの模様をリポートする。

  • Photo_Kota Yagi
  • Text_Kei Takegawa
  • Edit_Ryo Muramatsu

夜遅くまで続いた
フランクを囲む会。

「マッハゴーゴー」の粋な計らいに、数十人のカスタマーやショップスタッフが全国各地から集まった。週の真ん中にも関わらず、鹿児島や徳島から駆けつけたファンもいたからすごい。フランク・リーダーの開口一番は、“happy” だった。

「『マッハゴーゴー』には感謝しかありません。ぼくは普段、ベルリンにこもりっきりでものづくりを行っています。こんなにもたくさんの買ってくれる人、売ってくれる人に囲まれるなんて、滅多にあることじゃない。仕事が一段落すると決まって世界を旅するんだけど、ひとえにそれはぼくを盛りたててくれる人に会うためです。日本にはなんだかんだで30回は来ているんじゃないでしょうか。人はもちろんのこと、食べ物や焼酎(笑)、そしていまに受け継がれてきた職人文化も素晴らしい。細部にわたって手を抜かないものづくりはドイツに通じると思っています」

会場は東京・表参道にある「マッハゴーゴー」のショールーム。〈フランク リーダー〉の2019-20年秋冬コレクションがずらっと並べられた。

クリエイション源にもなっているというイメージプロップス。

訪れた人から頼まれて、帽子にサインをするフランク。詳しくは記事の後半で紹介。

このイベントでは訪れたかた、一人ひとりと気さくに話すフランクの姿が印象的だった。カジュアルな人柄も人気の秘訣なのかもしれない。

その生産背景からコンセプトまで一貫してドイツにこだわることで、フランクは自らが生まれ育った国、街の魅力を伝えてきた。ワークウェアなど往年の服にインスパイアされた、ストイックなデザイン、そしてマテリアル。派手さがない分、ツウを唸らせてきたフランク本人もまた、コレクション同様、控えめで、品のある人だった。

フランクに会えるまたとない機会であり、割って入るのは気が咎めたが(笑)、フランクを愛する人々だからか、みな快くインタビューに応じてくれた。あふれんばかりのフランク愛をご堪能あれ。

そうそう、記事の後半では〈フランク リーダー〉の新作を紹介するスペースも設けている。ご覧いただければ分かると思うが、今季テーマに掲げた「ハーミット(隠者):カマー(部屋)」にぴったりの静謐さが漂うコレクションだ。ハーミットとは富裕層が自らの敷地に廬や塔、岩屋、築山をつくり、そこに住まわせた敬虔な隠者をいう。18世紀のドイツに実在した。そんなハーミットのように世俗から離れ、孤独や静寂を楽しみ、自然と戯れ、絵を描いたりする男がインスピレーションソースになっている。

INFORMATION

マッハ55リミテッド

電話:03-5413-5530
www.mach55.com
www.frank-leder.com