Footbed
極上の履き心地を約束するビルケン独自のフットベッド。〈ビルケンシュトック〉のサンダルを履いてみて驚くのが足馴染みの良さ。足が自然とインソールに沈み、違和感なくフィットします。さも自分の足がサンダルに溶け込んでゆくかのような不思議な感覚。その要因は、ブランドが独自に開発したフットベッドにあります。その構造を探るべく、ドイツは東のはずれにある町、ザクセン州ゲルリッツの工場を訪れました。

〈ビルケンシュトック〉最大の肝であるフットベッドの断面図。ご覧の通り、4層の素材からなる事がわかる。
快適な履き心地を追求した〈ビルケンシュトック〉最大の特徴がフットベッドです。その構造は、上から、①足触りのよい上質なスエードを用いたインナーライニング、②通気、吸水機能の役割を果たす目の詰まったジュート、③そして最大の肝であるコルクとラテックス、④さらに目の粗いジュートを重ねた、計4層からなります。
特に注目したいのが、上から3層目のコルクとラテックス。大小異なる2種類のコルク粒を天然のラテックスで混ぜ合わせたもので、これにより適度な弾力性を獲得。また、履けば履くほど自分の足の形に合わせてインソールが沈んでゆき、〈ビルケンシュトック〉ならではの足に吸いつくような快適な履き心地を実現します。
〈ビルケンシュトック〉自慢のフットベッドは、様々な工程を経てようやく完成します。あの柔らかで自然に馴染む履き心地は、多くの人の手によるきめ細やかな作業と、自然がもたらす厳選した素材、そして独自に開発した技術と構造による賜物。
決して最新の素材やテクノロジーを駆使しているわけではないけれど、人の手と時間を惜しみなくかけることで快適かつ極上のフットベッドが出来あがるのです。