Assembly
フットベッドとアッパーを合体して遂にビルケンシュトックが完成。これまで多くの人の手を渡ってきたフットベッドとアッパーが、ようやく合体。ベルンシュタット工場で出来上がったアッパーを、フットベッドをつくるゲルリッツ工場へ持って行き、アウトソールをセットして組み立てる最終工程が行われます。

組み立てラインをまわる〈ビルケンシュトック〉のサンダル。このラインを一周して、遂にサンダルが完成する。
ぐるりと一周をまわる組み立てラインには、各セクションに専任スタッフが配置されます。フットベッドをセットし、アッパーをアウトソールの間に挟み込んで圧着。完成を待つ〈ビルケンシュトック〉のサンダルたちが次々と流れていきます。
ビルケンシュトックのサンダルは、人の手の温もりが感じられる優しい履き心地。

できたてほやほやの完成したサンダル。こちらはブランドの大定番モデルの「アリゾナ」。
〈ビルケンシュトック〉のサンダルができるまでの工程を駆け足で巡ってきましたが、何より驚いたのはその工程の多さ、そして多くの人の手が通っているということ。〈ビルケンシュトック〉のサンダルから滲み出る暖かい雰囲気や、優しい履き心地は、そうしたところから来るものだと取材を通して感じました。ハイテクノロジーな素材や機能が充実している現代にあって、至極アナログではありますが、何ものにも代えがたい手作業による温もりが〈ビルケンシュトック〉のサンダルにはあります。そしてそれが、多くの人を惹きつけてやまないひみつなのかと。

〈ビルケンシュトック〉の快適な履き心地の秘密は、4層からなるフットベッドにあった。
また、〈ビルケンシュトック〉の象徴たるフットベッドの快適な履き心地のひみつも制作工程を垣間見ることで明らかになりました。まさか、あのフットベッドが4層にもなっていようとは。コルクとラテックスの心地の良い弾力、そして履けば履くほど自分の足クセを覚えて馴染んでゆくという不思議なインソールシステム。「デザインはしていない、自然が作り上げた」とは、サンダルの生みの親であるカール・ビルケンシュトックがフットベッドを振り返ったときに述べた一言。自然から生まれる素材だけを使い、自然な履き心地にこだわったインソール。フットベッドの魅力を一言で表すなら、そんな彼の言葉が一番しっくりくるかもしれません。まだこの履き心地を知らない人は、ぜひ体験してみてください。きっとクセになるので。
フイナムが推奨する、この夏おすすめのビルケンシュトトック3選。
数ある〈ビルケンシュトック〉のラインナップの中から、フイナム編集部が気になるモデルを3足ほどピックアップ。普段使いはもちろん、キャンプやレジャーといったリゾートシーンまで、快適な履き心地だから、ついつい色んなところに履いて行ってしまうビルケン。この夏のお供に、1足いかがでしょう。

Arizona Big Buckle (Col:Blue) ¥22,000+TAX
〈ビルケンシュトック〉の大定番モデル「アリゾナ」に大サイズのバックルを付加した「アリゾナ ビッグ バックル」。足元に程よいアクセントをもたらいます。中敷にレザーを敷くことで高級感のある仕上がりに。

Boston SFB (Col:Night) ¥16,000+TAX
つま先を覆ったクロッグサンダルの代名詞「ボストン」は、シーズン問わず履くことができる万能モデル。素足履きはもちろん、ソックスとコーディネイトしても楽しめます。柔らかいスエードにより、ナチュラルな雰囲気を醸します。

London (Col:Taupe) ¥21,000+TAX
先に紹介した「ボストン」をベースに、かかとが覆われた「ロンドン」。サンダルの延長線上にあるようなシューズ、といったところでしょうか。インソールにはもちろんフットベッドを採用しているので、履き心地も良好です。