どんな作品も、
まずは自由に捉えて欲しい。
ー 先ほど、エンターテイメントという言葉がありましたが、どのような表現をするのが理想ですか。その作品に触れている時間は現実を忘れられるという “娯楽” としてなのか、受け手側に何かを考えさせるためなのか。どちらでしょうか。
菅田:表現の伝わり方を選択できるなら、その都度選択するんでしょうけどね。それは受け手側の感じることだからコントロールもできないし。
仲野:受け手側がどう見るか、が重要ですからね。この作品はこういうことを考えて欲しいからつくってますっていう、製作側のことを意識するのではなくて、みんな自由に見て欲しい。その作品にどれほどの意図があったとしても、受け手側は自由な感想を持ってしかるべきものだと、役者という “つくり物” としても思います。
菅田:作品ごとに、取り組み方を変えればいいとは思う。だから自分の場合は、どうしても間口の広い表現が多いんだと思います。
仲野:じゃあこの感じがわかんないからNO!とかじゃなくて、もっともっとお互いに間口が広くあっていいべきだと思う。捉え方も多様であっていいべきだと思うし。そういうものをつくりたいなと思いますけどね。
菅田:うん。そんな深刻に考えることじゃないよ。自分が楽しむってこともやっぱり大事。
