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Shopping Addict 2019 Oct.〜編集部員のお気に入り〜

Shopping Addict 2019 Oct.〜編集部員のお気に入り〜

これから熾烈になるであろう、アウター戦線。もうこの冬の相棒を見つけましたか? ついに上がってしまった消費税なんてなんのその、という意気込みでなりふり構わず欲しいものをGETするみなさんを『フイナム』は応援します。

  • Photo_Yohei Miyamoto
  • Edit_Rei Kawahara
小牟田亮
山本博史
石井陽介
中田潤
小林真理
村松諒
河原嶺
木村圭佑
黄田駿
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  • 小牟田亮
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01 32
小牟田亮

気を取り直して。

秋の山場を無我夢中でくぐりぬけ、ふと気づいたららもう冬の香りがしていました。今年ももう終わりですね。フイナム15年目は皆様方のおかげでなんとかポジティブな感じで終えられそうです。さ、今度は16年目ですね。

CALMANTHOLOGY

カルマンソロジーのUチップ

静かなる名品。

スニーカー全盛の昨今、自分もほとんど毎日足元はスニーカーなんですが、それでもたまに革靴を履きたくなるときがあります。そんなとき、革靴に何を求めるか。あくまで自分の場合はですが、カンファタブルさよりもスタイリッシュさに重きを置きたいのです。〈カルマンソロジー〉という聞きなれない単語は、静寂を意味する「CALM」と詩集の「ANTHOLOGY」を組み合わせた造語で、「言葉なき詩集」を意味しているそう。これだけでどんな思想を持っているブランドなのか、雄弁に語ってくれますよね。数あるラインナップのなかで一番気になったのは写真のUチップ。初めて見たときから、鋭利すぎずもったりもしていない絶妙なラインを描くフォルムが最高に美しいなと思いました。ちなみに〈カルマンソロジー〉は日本人がつくる日本発の本格シューズブランドです。きめこまかい美意識が敷き詰められている感じ、実に日本らしいなと思います。日本のものづくりはやはり素晴らしいのです。
¥96,000+TAX

カルマンソロジー
calmanthology.com

HEUGN

ユーゲンの白シャツ

ユーゲンは幽玄。

“本格派”なブランドに出会いました。“ずっと長く着たいと思える服”をテーマにものづくりをスタートさせた日本のブランド〈ユーゲン〉です。最近は安価でもよくできているブランドが本当に多いです。自分が学生のときに比べたら、選択肢は無限大とも言えるでしょう。なので、こうした本格ブランドにまでたどりつく人はそこまで多くない、それはわかります。でも、少しでも服に興味があるひとならば、こうした本物に一度触れてみてください。きっと何かを感じ取れるはずですから。〈ユーゲン〉のデザイナーは、長年某企業のデザイナーを務めていたという百戦錬磨の方です。その達人が自らの力をすべて注ぎ込んだ魂のコレクション。本当に素晴らしい仕上がりでした。ブランド名の由来となっている「幽玄」とは“物事の趣が奥深くはかりしれないこと”。名は体を表すとはこのことではないでしょうか。
各¥28,000+TAX

イデアス
03-6869-4279

YOUNG & OLSEN
The DRYGOODS STORE

ヤングアンドオルセンザドライグッズストアの
ブルゾン

ありそでなさそ。

〈ヤングアンドオルセンザドライグッズストア(以下ヤンオル)〉のものづくりにずっと注目している自分からすると、最近の〈ヤンオル〉はすごくラディカルだなーと思います。もちろん定番、大人気商品であるリブシリーズは相変わらず素晴らしいです。ベーシックなスニーカーやデニムも健在です。なのですが、ここ数シーズンは世の中の流行りの半歩、いや一歩先に行くクリエイションが目立つような気がするのです。このウエスタンブルゾンもそう。古着でありそうでなさそうな、絶妙な落としどころにご注目ください。このブルゾンを見て、すぐにドリスを思い浮かべましたが、そちらさんよりはもっとマイルドで座りがいいプロダクトに仕上がっています。ようは着やすいと思うのです。でもこの生地、普通選びませんよ、いい意味で。
¥55,000+TAX

ヤングアンドオルセンザドライグッズストア
youngandolsen.com

FreshService

フレッシュサービスの折りたたみ傘

必携品に加わりそうです。

いつまでたってもビニール傘から抜け出せない42歳巳年(へび)の自分です。なぜだかはわかりませんが、生まれてこのかた傘に対するリスペクトがないんですよね。なんだったら、ない方がいいと思ってる節すらあります。けど、「傘なんていらねぇや」と英国紳士を気取るには覚悟と品格が足りなすぎます。というわけで、必然的に折りたたみ傘という選択肢にたどり着くのですが、これまでにいいなーと思えるものがありませんでした。正確にはちょこちょこあったのですが、そういうのは少々お高いんですよね。。そこで、この〈フレッシュサービス〉です。値段最高、スムーズな開閉が可能な機能性も最高、そして何よりオリーブの色目が最高。三拍子綺麗に揃いました。
¥4,700+TAX

フレッシュサービス
freshservice.jp

山本博史

森を走る。

最近、片道5キロの場所に森を見つけ、そこ通いまくっています。山のように眺望を楽しめるわけではないけれど、トレイルならではの程よい緊張感を抱えながら走るのは実にキモチーのです。

VOIRY

ヴォイリーのサンデーパンツ

走れるドクターパンツ。

かつてスケートボードに明け暮れていた影響なのか、基本的にパンツは太い。ダボッと、ゆったり、それでいてスタイリッシュなフォルムが望ましい。加えて、最近は思い立ったその瞬間に走られることが求められます。そこでご紹介するのが東京・目黒で雑貨をメインに展開している〈ヴォイリー〉のサンデーパンツ。その健やかなネーミングもさることながら、オーナーの友人のお医者さんのためにこしらえたというそれは、太さはあるものの清潔感をキープ。素材は汚れもつきにくく、シワにもなりにくく、静電気も起きにくい。それでいて、ほのかなストレッチ性も完備。てことは、あら、やだ、走れるじゃない。ユニセックスな1サイズ展開に、驚きのコストパフォーマンスも魅力的。現在は在庫が無いようなんですが、11月には入荷予定とのこと。いまのうちのキープしておこうか迷い中です。
各¥6,500+TAX

ヴォイリー ストア
03-6451-0883
store.voiry.tokyo

Mountain Martial Arts

マウンテンマーシャルアーツのTシャツ

これからのスタンダード。

普段から走れる格好をしています。とはいえ、スポーティに見えすぎるのも、いかがなものかという自覚はあるわけで。だからといって、スポーツウェアの機能を理解したうえで、その快適性を日常的に取り入れる楽しみもあります。だったらより普段着感覚のスポーツウェアを着ればいいのかなと。〈マウンテンマーシャルアーツ〉のポケTは、まさにそれ。見た目はいわゆるなんてことないポケTなので、日常生活にすんなりと馴染んでくれるのに、吸水速乾性に優れUVカット機能も搭載。ロードはもとより、トレイルだって走れて、見た目は極めてデイリーユース。自己主張をしないデザインだからこそ優越感に浸れる、そんな逸品かなと。てか、これからのスタンダードって、こうあるべきなのかなと思ったりもします。
各¥6,000+TAX

ラスリンアンドコー
03-6451-0499
mountain-ma.com

L.L.Bean

エル・エル・ビーンのダウンジャケット

エル・エル・ビーン気分。

定期的な周期で〈エル・エル・ビーン〉にハマるときが訪れます。トートバッグにビーンブーツはもちろんのこと、オーセンティックな「シグネチャー」に惚れ込んだり、犬を飼ってもいないのにドッグベッドに物欲を刺激されたり。〈エル・エル・ビーン〉の野暮ったさのあるアメリカ感って、どこか愛らしいんですよね。というわけで、これから始まる本格的な冬に向けてチョイスしようと目論んでいるのが、こちらのダウンジャケット。今シーズンからフル・モデルチェンジしたことにより、850フィルパワーという優れた保温性はそのまま、Pertex社の再生ナイロン製クアンタム素材により耐風性と耐水性を実現。それでいてコンパクトに収納できるポケッタブル仕様というのもポイント。それと中綿や表地に置いて、環境に配慮した素材選びを実践しているあたりも〈エル・エル・ビーン〉ならではかなと。
各¥28,000+TAX

エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター
0422-79-9131
www.llbean.co.jp

GREGORY

グレゴリーのバックパック

街でも、山でも。

普段から走れる格好をしていると、意外と困るのがザック選びです。いわゆるトレイルランニング用のガチなヤツでは、あまりにも浮世離れだし、容量的にも物足りない。一方でファストハイク用では、容量は申し分ないのだけどアウトドア感が強すぎてしまう。街で使えるルックスとそれなりの容量を備えながら、なおかつ走れるもの。とうわけでコチラ、〈グレゴリー〉の「レイブン18」。仕事道具一式がバランスよく収まる容量18リッターで、携帯電話用のポケットやハイドレーションポケットなど細かな収納を備えたチェストに加え、複数のコンプレッションストラップと脱着のできるウェストベルトにより抜群のフィット感を提供してくれます。また、ブラックを基調にしたカラーリングはスタイリッシュかつスマート。これなら街に馴染んで、山でも使えそうだなと。
¥18,000+TAX

グレゴリー/サムソナイト・カスタマーセンター
0800-12-36910(フリーコール)
月曜日~金曜日の10:00~17:00受付(土日祝日・年末年始は除く)
gregory.jp

石井陽介

ディラン、来日。

ボブ・ディランの来日公演が決定した。2019年4月に東京と大阪のZeppで計14日間。78歳にしてこのライブ本数、凄過ぎでしょ。何本か見に行こうかと悩むけど、チケット代1万9000円はちと高いなあ。でも何回か行っちゃうんだろうな。

Sasquatchfabrix.

サスクワァッチファブリックスのクロークコート

久々の一目惚れ。

いい歳になってくると自分の似合う服もある程度わかってくるし、スタイルも固まってくる。新しいチャレンジなんてことはせず、ここ数年はずっと決まった振り幅の中で服選びをしていました。だから、服に一目惚れすることなんて久しくなかったのですが、この〈サスクワァッチファブリックス〉のクロークコートは別。今年1月のパリ・ファッションウィークではじめて見た時から「絶対買う!」と決心したくらい。見た目も不思議なこのコート、その構造はというと、ステンカラーコートの上に着脱可能な共生地のケープを重ねており、着てみると袖が隠れて、てるてる坊主のような佇まいになる。んで、これがまた可愛い。難易度高めのコートではありますが、いまはこいつをどうやって着てやろうか、そんなことを考えながらワクワクしています。ようやく寒くなってきたし、そろそろ出番かな。たまには冒険的な服選びもしなきゃ、と改めて思った次第。
¥92,000+TAX

ドワグラフ.
sasquatchfabrix.com

STETSON

ステットソンのハット

憧れのアメリカン・ウエスト。

タフで優しい男の理想像を体現するのがカウボーイ。ぼくが好きなアメリカの姿でもあります。そんなわけでカウボーイ・ルックは昔から好きだし、強い憧れがあるのですが、そのまんまやっちゃうとスパゲッティ・ウエスタンになってしまうから危険。適度なバランスが必要なんですね。そこで〈ステットソン〉のハット。言わずと知れたカウボーイハットの代名詞的なブランドです。こいつを被っておけば、手っ取り早くカウボーイ・スピリットを手に入れられるというわけです。ブリムが反り返った、いわゆるのカウボーイハットはハードルが高いので、デイリーなら写真のようなフェルト製のアウトドアハットくらいがちょうどいい。あれ、カウボーイハットじゃないじゃんと言われそうですが、重要なのは、〈ステットソン〉を被っているということなんです。しかもこちらの2つは撥水加工が施されており、なおかつクラッシャブル。少々手荒に扱っても平気っていうのも男臭くていいんですよね。
ブラック:¥22,000+TAX、サージェ:¥24,000+TAX

STETSON JAPAN
03-5652-5890
www.stetsonhats.jp

THE CONSPIRES

ザ コンスパイアーズのパーカとパンツ

好きなブランドがまたひとつ
増えました。

ファッションの指針にしている人っていますよね。自分にとってのそれが、「ネペンテス」及び〈ニードルズ〉の清水慶三さん、そして〈エンジニアド ガーメンツ〉の鈴木大器さんです。つくる服はもちろん、ご自身の格好に至るまですべてに心酔しており、リスペクトの意も込めて毎日どこかしらに(あるいは全身)、お二方がクリエイトしている服を身につけています。だから今季からスタートした〈ザ コンスパイアーズ〉は、嫌が応にも反応してしまうわけで。だってこのブランド、清水さんと大器さんがタッグを組んでデザインしてるっていうんだもの。ファーストコレクションでまず手に取ったのは、写真のウールナイロンのフランネル生地を用いたパーカとパンツ。ふっくらとした独特の生地で、サイジングはゆったりとしていて気持ち良い。聞けばこの服は日本製で、清水さんがデザインしているそう。なるほど納得、さりげないポイントに”らしさ”を感じます。この違い、お二人のファンならきっと分かりますよね!?
パーカ:¥19,000+TAX、パンツ:¥16,000+TAX

ネペンテス
nepenthes.co.jp

Text

テクストのセーター

正しく、サスティナブル。

広く浸透した“サスティナブル”という言葉。某有名アイドルグループのシングルタイトルにまでなったこの言葉ですが、果たして、どれくらいのひとがこの言葉の意味をちゃんと理解しているのだろう。イメージばかりが先行して、サスティナブルという言葉自体がファッション化しているように感じるのは、気のせいだろうか。前置きが長くなりましたが本題。最後に紹介するのは“農場からクローゼットへ”をコンセプトに掲げる〈テクスト〉です。徹底したトレーサビリティと、服づくりに関わる人々の生活をサポートし合うという考えのもとに今シーズンよりスタート。ファッションにおけるサスティナブルについての、ひとつのアンサーをブランド運営を通して示しており、真正面から向き合っています。こちらのセーターは、ペルー産のスーパーロイヤルベビーアルパカを使用したもの。ウールは無染色で野趣溢れる佇まい。ものづくりのプロセスも素晴らしいですが、デザインだってイケてるんです。
クルーネック:¥82,000+TAX、タートルネック:¥88,000+TAX

パーキング
03-6412-8217

中田潤

HNF

台風の影響でギリギリまで開催が危ぶまれていた「HNF -フイナムのフェス-」ですが、当日は晴天に恵まれ無事終了。ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました!

VAINL ARCHIVE

ヴァイナルアーカイブのジャケットとパンツ

気の利いたセットアップ。

派手さはなくても、色や素材が気分にフィットする服。着るだけで現代的なお洒落ができて、ワードローブに加えたくなる服。ぼくは〈ヴァイナルアーカイブ〉の服を、そう解釈しています。ウールのジャケットとパンツもそう。自然なシワ感があって、ザラつきを持たせたドライで柔らかい質感は、いい意味でラフでカジュアル。ジャケットは3つボタン仕様で、身幅、着丈、腰回りがゆったりとしたつくりになっているし、パンツもイージータイプで、足元にかけて直線的にゆるくテーパードをかけた9分丈仕様。自分のように体が大きなひとも華奢なひとも、着るとすんなりハマってしまう。そんな服ってなかなかないので、やっぱり〈ヴァイナルアーカイブ〉はすごいなーと思うわけです。
ジャケット:¥55,000+TAX、パンツ:¥33,000+TAX

ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 渋谷公園通り店
03-5428-1893

Maison Louis Marie

メゾン ルイ マリーのフレグランスオイル

新しい匂い。

おじいちゃんの家、雨、柔軟剤、シャンプー、天日干しした布団、山でテント泊した翌朝の外。これ全部、自分が好きな、心が落ち着く匂いです。香水にも同じことが言えます。ファッション業界で調香師のキャリアを経たマリー・デュプティ=トゥアールが、植物の自然な香りをモチーフに製作する〈メゾン ルイ マリー〉。なかでも「No.04」がそれに当たります。鼻先を通り抜ける木々が儚く香る、ちょっと甘くてスパイシーな匂い。ちなみにパフュームオイルなので、鞄に忍ばせてこっそり簡単に着けられるのと、スプレータイプほど匂いが強くなく、ほのかに香りをまとえるのでおすすめです。
¥8,000+TAX

ビオトープ
03-3444-2421
www.biotop.jp

adidas×BED J.W. FORD

アディダス×ベッドフォードのスニーカー

バスケ再燃。

10月24日、世界最高峰のバスケットボールリーグ、NBAの2019-20年シーズンが開幕。ご存知、ルーキーの八村塁(ワシントン・ウィザーズ)、2年目の渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)に加え、BリーグからのNBA挑戦が決まった馬場雄大(ダラス・マーベリックス)と、過去最多3人の日本人選手が参戦する今期は、いままで以上に目が離せません。ってことでバスケ熱とバッシュ欲が再燃。以前はエア・ジョーダンを履いていましたが、ここ最近はオールブラックが気分ってことで購入したのが、この「Crazy BYW」。昨年フィレンツェで開催された「ピッティ・ イマージネ・ウオモ 94」で、ランウエイショーを披露した〈ベッドフォード〉のカプセルコレクション。パフォーマンスラインかどうかは別としても履き心地は抜群。様々な素材と過去の名作バスケットボールシューズの要素を融合したデザインも群を抜いてます。他のモデルも気になります。
¥25,000+TAX

アディダスグループお客様窓口
0570-033-033(土日祝除く、9:30〜18:00)
shop.adidas.jp

KANGOL

カンゴールのハンチング

正面派です。

〈カンゴール〉を知ったのは、ヒップホップアーティストのLL COOL Jがアルバムのジャケットで赤いハットをかぶっていたのが最初でしたが、はじめて買ったのは20代。藤原ヒロシさんが手掛ける〈フラグメント デザイン〉とのコラボレーションモデル「GALAXY」でした。耳上から前方に向かって丸く広がるシルエットがツボで、パイル(夏)とウール(冬)の両方持ってたような気がします。それからしばらく疎遠になっていましたが、先日、展示会で久々に見たこの「GALAXY」が、妙に懐かしくて物欲全開。HPを見ると、ロゴを前に持ってきてベレー帽のようにかぶるのをおすすめしていますが、年齢のせいかサミュエル・L・ジャクソンが頭をよぎるので、正面かぶり一辺倒で。ちなみに日本のみの展開だそうです。
各¥7,300+TAX

kangol headwear
03-6805-1272
kangol.jp

小林真理

HNF後のNFX。

NFXとは勝手にNetflixを略したものです。サイコパスとFBIとの関係を描いた『マインドハンター』をHNF後のここぞとばかりに観ます。57歳のデヴィッド・フィンチャー、老いてなお盛んとはこの人のことですね。いまの時代、50代なんて働き盛りなんでしょうね。

Snow Peak

スノーピークのパンツ

どちらに偏るでもなく。

どんな家でも起きているのが、“ワードローブのベーシック化”でしょう。服がどんどんベーシックカラー一色のアイテムで溢れかえることを、自分がそう呼んでいるだけですが、便利ではあるけれどつまらなくもあります。そんときはワントーンだけど、チェック柄とかだと使いやすいはず。さらにこの〈スノーピーク〉のパンツであれば、オーバーサイズのシルエットがゆえにモダン。生地は細かい凹凸感を出した梨地織りなので、生地の表情があり、肌に張り付きにくいのでドライ。日本の冬は、暖房器具のおかげで汗ばむところもありますから。そんなわけで、大人の冒険心と保守性の狭間のちょうどいい場所にこのパンツはいます。
¥24,000+TAX

Snow Peak
www.snowpeak.co.jp

NORTH HILL

ノース ヒルのジャケットとパンツ

欧州不良。

ファッション流通について、日本はアメリカに比べてジャスト10年遅れというツイートを見ました。ということは、サステイナブルな流れが、日本にも10年たたずに来るということでしょうか。こちらの〈ノース ヒル〉というブランドは、アメリカではなく、フランスですが、パリ(のみ!)で生産を完結するというこだわりを持ち、品質本位以外に、自国の生産環境と文化を死なせないようにという気概が見て取れます。このジャケット、パンツどちらもシルエット、機能性、デザインアクセントが効いています。でもいわゆるストリートブランドとの違いは、ヨーロッパらしいエッセンスによって、上品にまとめられているところ。現代の不良(ストリート)スタイルは、文化や環境に気を払い、シックに装う。そんな時代です。
ジャケット:¥34,000+TAX、パンツ:¥23,000+TAX

アダム エ ロペ
0120-298-133(ジュンカスタマーセンター)
www.adametrope.com

SANYO YAMACHO

三陽山長のシューズ

欲しいひとは待ったなし!

品質本位にこだわる日本発高級紳士靴ブランド〈三陽山長〉から今季誕生した新レーベル「EX-LINE®」。シューズデザイナーは、竹ヶ原敏之介さん。知らないひとはググりましょう、すぐにわかりますから。たしかに竹ヶ原さんらしさは残しつつも、〈三陽山長〉らしいフォーマルさもあり、そのバランスが絶妙。また、ビブラム社と共同開発した「SUPER STUD®」ソールを使用しているので、アスファルトからラフグラウンドまでカバーしてくれます。そして極め付けは、この高級レザーが持つ色気と、それに似合わないコスパのよさ。ちゃんと資本のあるブランドが、俊英デザイナーをうまく起用すると、結果ユーザーが幸せになるという理想的な取り組みですね。すでに売り切れ始めているそうなので、お早めに!
左:MOHAWK、右:INSPECTOR 各¥49,000+TAX

三陽山長 日本橋高島屋S.C.店
03-6281-9857
www.sanyoyamacho.com/ex-line

Eyevol

アイヴォルのアイウェア

世界でただ一つという価値。

まだ小規模ではありますが、じわじわと釣りが来ているということは間違いありません。最近、ある取材で釣りにいったんですが、いいですね、自然の中で一つのことに集中する時間というものは。釣りを本格的にはじめたくなりました。じゃあまずは形から、ということで見つけたのがこの偏光グラス。水面の照り返しをおさえるには、偏光がいいというのはすでに常識ですが、〈アイヴォル〉のこのコラボ相手〈タレックス〉は、数あるメーカーの中でも世界で唯一という偏光グラスの専門メーカーなんです。そりゃ、その看板に偽りなしのクオリティを誇ります。形のよさには定評のある〈アイヴォル〉と組み合わせたら、釣りでも街使いでもどちらでもいける逸品が誕生したというわけですね。おかげで、釣り道具さえまだ揃ってないのに、取らぬ狸の皮算用ばかりしてしまいます。
上:HEATH Ⅱ(BK)、中:CONLON Ⅱ(DM)、下:CONLON Ⅱ(NV) 各¥29,000+TAX

アイヴァン PR
03-6450-5300
eyevol.com

村松諒

激レアさんを連れてきた。

フイナムでコラムの執筆をお願いしている落語家・瀧川鯉斗さん。先日、なんとテレビ番組『激レアさんを連れてきた。』で取り上げられていました。やっぱり暴走族総長という経歴はインパクト抜群! フイナムでもその過去を赤裸々に綴っていますので、未読のひとは要チェックですよ。

ROTHCO

ロスコのMA-1フライトジャケット

コスパ最高。

色々なアウターを持っていますが、昨年の冬、一番着たのは間違いなく〈ロスコ〉のMA-1でした。きっかけはスタイリストの千野潤也さん。ある時、とってもビッグなMA-1を着ていたので、どこのものか聞いたら〈ロスコ〉でした。このブランドはミリタリーものを中心に手がけているアメリカの老舗ファクトリー。なにがイイってやっぱりこのびっくり価格! つくりはチープではなく、しっかり中綿も入っていて暖かいです。身長175センチのぼくが選んだのはXLサイズ(千野さんはなんと3XL…!)。アメリカ企画なので日本のサイズに換算するとXXLから3XLぐらいに相当するのですが、着丈が短いので違和感なく着れます。タートルネックのニットやマフラーを合わせれば真冬も問題なし。シワを気せず気兼ねなく着れるし、間違いなくCP高めです。
¥5,500+TAX

Fresh Box
03-5809-3772
www.freshbox.jp

UNION LAUNCH

ユニオンランチのスウェットパーカ

どの色にしようかな。

この冬はビビッドカラーの服が気になります。秋冬って茶系や黒など、重い色を選びがちですが、今年はあえて派手な色を取り入れたいと思っています。候補に考えているのが、〈ユニオンランチ〉のスウェットパーカ。希少な吊り編み機を使う、和歌山の「和田メリヤス」でつくられるアイテムは、この鮮やかな発色と着た時のふっくらとした生地の風合いがとっても良い。しかも、身幅のあるゆったりとしたつくりだからいまの気分にぴったり。表と裏で異なる袖付けのデザイン、横振りの入ったオリジナルのリブなど、ギミックのきいたつくりも新鮮です。あえて黒のコーデュロイパンツやウールのスラックスと合わせて、ラフに着こなしたいですね。色はこの4つの他にネイビーとアイボリーも。う〜ん、どの色にしようかな。
各¥32,000+TAX

サザビーリーグ
03-5412-1937
unionlaunch.jp

HAMILTON

ハミルトンのカーキ パイロット パイオニア メカ

ミリタリーウォッチの理想形。

先日、〈ハミルトン〉の展示会に行ってきました。そこで思わず欲しい! と思ったのが、この「カーキ パイロット パイオニア メカ」。ミリタリーウォッチは数年前のブームを経て、各社からいろいろなモデルが登場していますが、なかなか欲しいと思えるものがなかったのが正直なところ。個人的にはケースサイズが小さく、日付表示やクロノグラフといった機能が無いシンプルな文字盤の方が好みです。この腕時計はまさに理想的な一本。ベースになっているのは1973年から3年間、英国王立空軍のためにつくられた「6BB」。ケース径は33ミリ、ムーブメントは標準持続時間80時間の手巻きの最新キャリバーを搭載。写真のNATOストラップに加え、ブラウンのレザーストラップがついてくるところも◎。汎用性が高く、これさえあればどんなシーンも事足りるかもしれません。
¥96,000+TAX

ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン
03-6254-7371
www.hamiltonwatch.jp

Paul Smith

アングルポイズ®とコラボしたデスクランプ

部屋の雰囲気がガラッと変わる。

10月はじめ、心斎橋に誕生した「ポール・スミス大阪店」のオープニングレセプションに行ってきました。大阪初のメンズ商品だけを扱うショップで、当日は俳優・三浦春馬さんも来店。その姿を一目見ようと女性ファンが押しかけ、店の外は黄色い声ですごいことになっていました(笑)。このお店で目に留まったのが、〈アングルポイズ®〉とコラボしたデスクランプです。このブランドは英国を代表する照明器具のメーカーでスプリング式アームランプの元祖といわれています。写真のランプは1970年代につくられた「TYPE75」を現代向けにリデザインしたもので、なんとこれで第4弾。ポップなカラーリングはポール・スミスが2016年にカスタマイズした〈ランドローバー〉のクルマの色を反映したそう。これが机にあったら、ガラッと部屋のムードを洒落たものにしてくれますね。〈ポール・スミス〉のショップに行くと服だけじゃなくて、意外な発見が面白いですよ。
¥36,000+TAX

ポール・スミス リミテッド
03-3478-5600
www.paulsmith.co.jp

河原嶺

あと約60日。

待て待て、終わるじゃない2019年。夏ごろから「今年も終わりますね〜」って言い続けるバナナマンのラジオの定番ボケも笑えなくなってきました。やり残したことありますよね、皆さんも。

PETROLZ

ペトロールズのオーディオCD「GGKKNRSSSTW」

パッケージでお楽しみください。

日本でダントツ好きなバンド、ペトロールズ。『フイナム』が開催した「HNF」に出演が決まってから、とにかく幸せだったな。出演前のインタビューにはじまり、「HNF」本番。そこでようやくこの新譜を購入してから、聴きまくりました。1曲目『GIRL』の最初の歌詞、ファルセットで長岡さんが歌う「朝が来て〜」のフレーズが全編通して好きかも。そして続く2曲目『GO AHEAD』への流れもたまらない! そして先日、新木場でのライブへ。「アルバムの演奏と同じことはしない」とご本人たちも仰ってましたが、受ける印象が全く違う!なんて最高なんだ、『SEKKINSEN』! さて、 ここで思ったのは、ペトロールズの音楽を本気で体感するなら音源で満足してはやっぱりダメということ。まずCDを聴き込んで、ライブに足を運んでください。これまでの人生になかった音楽体験がそこにあることを、ライブ終演で気がつけるはずです。
オープン価格

ぺトロールズ
www.petrolz.jp

OG ×OLIVERGOLDSMITH

オージー バイ オリバーゴールドスミスのアイウェア

6年越しの。

たしか6年前に購入したとあるアイウェアをずっとかけていましたが、先日「似合ってない(笑)」という一言を言われまして。「え、ほんとに?」なんてさらっと返答しましたが、顔に出ててその動揺を全く隠せていなかったようです。いや、6年前は似合ってたっちゅーの! じゃあ買い換えるか…ということで「コンティニュエ」のプレスの方に泣きべそを浮かべつつ相談に。黒ぶちのセルが自分に似合うので、そういう感じになるかと思いきや、一緒に真剣に悩んでくださったのち、「河原さんの服装なら、アメリカンヴィンテージ系より案外こっちの方がいいかも」ということでオススメされたのが写真の一番上モデル「Knitter」でした。それぞれの分野の職人をイメージしたシリーズなんですって。粋ですよね。それにしてもさすがプロ、さすが「コンティニュエ」。店員さんに意見を伺うのがメガネの賢い選び方ですよ、やっぱり。
上:Knitter ¥34,000+TAX、中:Baker ¥42,000+TAX、下:Cooker ¥37,000+TAX

コンティニュエ
www.continuer.jp

Private brand by S.F.S

プライベート ブランド バイ エスエフエスのパンツ

新しい一面。

アウトドア、スポーツ的な要素を軸に、全天候に対応する機能的なパンツをつくり続けてきた同ブランド。通気性を確保しつつデザインエッセンスになっているサイドにあしらわれたジッパーが特徴で、肩肘張らないゆったりとした感じがウケているブランドです。正直2年ほど前までは、皆がまだ知らないブランドでしたがその状況もまさに逆転。いまでは若者を中心にブレイクスルーしたパンツ専業ブランドに進化しています。さて、今季の新作はブランド初のウール素材を使ったまさに “秋冬” な新作。ポケットはチェックの生地が使われていて、そんな一工夫がこれまでになかった艶っぽさを漂わせます。ちなみに、先日発売されたばかりですが、アイボリーはすでに完売したとの情報が…。紹介が遅いよ! という声に猛省しつつ、みなさまネイビーに皆さんかじりついてくださいませ!
各¥34,000+TAX

Private brand by S.F.S
Instagram:@s.f.s_tokyo
sfs-tokyo.com

RED WING × BEAUTY&YOUTH

レッドウィング × ビューティ&ユースのブーツ

シャープネス。

「ジョンズ クロージング」という服屋を営んでいるぼくの親父。現在、渋谷のお店は32年という歴史に幕を閉じ、いまは上顧客に向けてECをやりつつ、新しい未来に進んでいるとか。「当時、尖ってたチーマーたち御用達のお店」なんておっかないの話もありながら、かつてはアメカジ文化の中で一世を風靡したお店だったと聞くけど、ぼくにとっては業界の先輩である前にやっぱり親父。家でくつろいでる姿の方がやっぱりピンとくるよな、なんて。ただ、感心した話があって、〈レッド ウィング〉の定番「8155」をはじめて日本でセレクトしたのは父の店だった、という話。ぼくには赤茶色の「875」が似合わなかったので、シュッとした「8155」を買った記憶が懐かしい。そんな父との想い出を振り返ってたら、11月1日(金)にオープンする「ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店」で、もっとシュッとしたプレーントゥが先行発売されるというニュースが!あるじゃない、もっとシュッとしてるやつ。スウェードの靴が欲しいし、久々に買っちゃおうかな。
¥36,000+TAX

ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店
03-5774-1030

木村圭佑

お肉が食べたい。

ここのところずっと、お肉が食べたくて。食べても食べても、肉を食べたい欲が収まらず…。だから1キログラムのハラミをネットで注文。ちょっとこれ、本当におすすめです。

nonnative

ノンネイティブのパーカー

全部を覆ってくれる。

1年中自転車に乗っているんですけど、秋が深まるこの時期は本当に寒いんです。特に手が。かと言って、手袋をはめるほどの寒さじゃない。そんなときに出会った〈ノンネイティブ〉のハーフジップタイプのプルオーバーパーカー。調子いいです。まずは首元。顎まで隠れるほどネックが高く、これにフードを被れば顔まわりは完璧。問題の手の寒さは、袖についたサムホールが解消してくれます。ここに親指を通せば手の甲を覆えて、寒さが軽減されるというわけ。着丈の長さだったり肉厚感も、自転車に乗るときにちょうどいい。「CYCLIST HALF ZIP HOODY」というアイテム名なだけに、自転車乗りには最適です。
¥29,800+TAX

カバーコード
coverchord.com

BOOKMAN

ブックマンのライト

ミニマルで使えるヤツ。

自転車ネタ、続けます。お次はサイクルアクセサリーブランド〈ブックマン〉のライトです。この無駄を一切削ぎ落としたデザインと色使いは、さすがはスウェーデン生まれ。自転車屋さんもそうですが、この優れたデザインから、美術館内にあるショップなんかでも取り扱いがあったりします。そして気になる仕様について。まずはライト部分がカーブしているタイプ。ハンドル周りにつけるのが正解です。USB給電式で、充電マックスの状態で最大35時間使用可能(エコフラッシュの場合)。円形のものはウェアラブルタイプ。これは照らすためのものではなく「見つけてもらう」ためのライトです。衣服やカバンに装着すれば夜でも安心というわけ。2個使いすれば、夜間も完璧。
左、右:¥5,500+TAX、中:¥4,300+TAX

バーリオ
www.barriojapan.com

HENRIK VIBSKOV

ヘンリック・ヴィブスコフのマフラー

人参、人参、人参。

デンマークのコペンハーゲンを拠点に活動する〈ヘンリック・ヴィブスコフ〉ですが、このブランドが生み出す柄と色彩が毎度素晴らしくて。あまり柄物なんて選ばないんですけど、ついつい食指がのびてしまう。やっぱりこういった美的感覚って、育った環境が大きく影響しますよね。幼少期の環境って、すごく大事。話を戻し、こちらのマフラー。〈ヘンリック・ヴィブスコフ〉の2019年AWのインスピレーション源はファーミング(農業)。だから、このストールのデザインは人参なのです。配色も申し分なし。もちろんデザインだけじゃなくて、肌さわりも抜群です。上質なウールを使用しているから、チクチクしたり、痒くなったりしない。ユニセックスで使えるから、プレゼントとかにもどうでしょう。
¥20,000+TAX

DUNE
dune-jp.net

BIG MAC×FREAK’S STORE

ビッグマック×フリークス ストアのパンツ

リラックスコーデュロイ。

こうも秋めいてくると、コーデュロイが恋しくなります。というか“コーデュロイ着たい欲”が夏の間に溜まっていたみたいで、目につく服どれもがコーデュロイ。なかでもここ最近でグッと掴まれたのがこの1本。古着の〈ビッグマック〉のカーゴパンツをベースにリサイズし、いまっぽい落ち感のあるシルエットにアップデートされたもの。コットン100%だから肌触りもよくて、着ていくごとに、さらに味わい深くなっていきます。同シリーズ、ほかにもベストやシャツも販売されていて、それとセットアップで着ても相当かっこいいです。でもこのパンツ、かなりの勢いで売れていて、色によっては完売しているものもあり。欲しい方はお早めに〜!
¥11,000+TAX

フリークス ストア
www.freaksstore.com

黄田駿

鬼フリーク。

映画『蜜蜂と遠雷』を観てからピアノ中毒です。いまハマッているのが、アゼルバイジャン出身の鬼才ピアニスト、シャヒン・ノヴラスリ。素人でもわかる超絶技巧です。それにしても『鬼滅の刃』や『鬼弁』にもハマるぼくは“鬼”中毒でもあるみたい。

TAKAHIROMIYASHITA
TheSoloist.

タカヒロミヤシタザソロイスト.のスキーキャップ、
ネックウォーマー

しくじり先生、脱却。

コートやニットに熱を上げるあまり、帽子やマフラーといった冬小物を買い損ねてしまうのが毎年恒例のしくじり。気になるアイテムはシーズン前に抑えておかなければ、どこかの誰かの元へ旅立ってしまうものです。今年こそは早め早めの冬支度を、というわけでピックアップしたのが〈ソロイスト〉のボンボン付きニット帽と着用するとスカーフのように見えるネックウォーマー。空気をはらんだようなふんわりとした風合いもさることながら、ボリューミーなシルエットや緻密なケーブル編みも秀逸です。キャッチーなデザインを取り入れつつ、アノニマスなルックスに集約させるセンスは流石の一言。今年の冬は震える寒さと一辺倒なスタイリングから抜け出せそうです。
左:¥13,900+TAX、右:¥15,900+TAX

タカヒロミヤシタザソロイスト.アオヤマ
03-6805-1989
www.the-soloist.net

PHINGERIN

フィンガリンのボンテージパンツ

ツンデレ系パンツ。

パンクファッションの代名詞、ボンテージパンツ。バックに備えられたジッパーや両膝をつなぐベルトを落とし込んだアバンギャルドなデザインは、格好のアクセントになるものの難解なアイテムでもあります。ところがフィンガリンの手にかかれば、巧妙なポップネスをまといアングラ感を払拭。毎シーズンリリースしているにも関わらず、ネタ切れどころか常に新しいアプローチに挑戦する姿勢も拍手もんです。以前から注目していましたが、今季のブルーチェックの一本にはやられました。ドタイプです。起毛したチェックのフランネル生地なので、前から見るとパジャマっぽく、それに反して後ろ姿はパンク。それにジップの開閉によってシルエットも変えられますし、ある意味2WAY。可愛さとストイックが共存した他にはない一本かと。
¥34,000+TAX

フィンガリン
03-6434-5028
phingerin.com

鬼弁
〜強面パンクロッカーの弁当奮闘記〜

TOSHI-LOW(BRAHMAN・OAU)の弁当エッセイ

刮目せよ、全弁当男子。

鬼の形相でマイクを握りしめ、オーディエンスの頭上で仁王立ちになり歌うBRAHMANのフロントマン・TOSHI-LOWさん。“鬼”とも称される彼が、長男のためにつくり続けた6年分の弁当・通称 “鬼弁” をまとめたこの一冊がとにかく痛快です。TOSHI-LOWさんのエプロン姿すら想像できませんでしたが、本書は “らしさ” がにじみ出ています。弁当の中身はつけ麺、ガーリックライス、恵方巻き、そうめん、吉野家の牛丼など、フリーダムなメニューのオンパレード。レパートリーを眺めているだけでもおもしろいんですが、それぞれの弁当にまつわるエピソードや井浦新さんや高山都さんといった友人知人からのコメントも秀逸です。枠にとらわれないメニューの数々は、弁当男子のバイブルとなりそうな予感。が、しなくもない。
¥1,389+TAX

BOOKぴあ
piabook.com/shop

KHOHi

コイのプラントハンガー

住居にたゆたう革海月。

だらだらと続いた暑さはどこへやら。こうも急激に気温が下がると体調はおろか、メンタルも弱りまくります。これが俗に言うメランコリックシンドロームというやつでしょうか。そんな青息吐息の僕の心にポッと明かりを灯してくれたのが、岡本由梨さんによるバッグブランド〈コイ〉のレザープラントハンガー。クラゲっぽい愛らしいデザインは見ているだけでほっこり。レザー仕立てというのもシャレてますし、丁寧に編み込まれているため強度も十分。ともすれば、武骨になりそうなところ、確かなテクニックによって繊細でいて上品に仕上がっています。グリーンやエアプランツ、キャンドルはもちろん、ぶちゃいくなヌイグルミなんかも相性良さそうです。
左:¥6,800+TAX、右:¥12,800+TAX

KHOHi
www.khohi.net

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