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ノンネイティブが目指す、社会に機能する洋服づくり。
Talking about the creation

ノンネイティブが目指す、社会に機能する洋服づくり。

常に新しいシルエットのプロダクトや、洋服と高機能素材の融合によって、孤高のファッションブランドとして君臨し続けている〈ノンネイティブ〉。最近ではクリエイションに欠かせなかった旅をやめて、コレクションの世界観を物語るシーズンテーマも掲げずに、デザイナーの藤井隆行は自分の内にある経験と感覚とひたすら向き合っている。そんなモチーフや言葉に依存しない今の〈ノンネイティブ〉から、藤井が憧れ続けてきた〈グイディ〉との別注ブーツが先日リリースされた。念願成就と相成ったプロダクトと藤井の最新シューズコレクションから、現在進行形の〈ノンネイティブ〉と藤井隆行に迫る。

  • Photo_Masayuki Nakaya
  • Text_Shota Kato
  • Edit_Ryo Komuta

色っぽくて野性的、
それでいて美味そうなブーツ

ー 今日は藤井さんが最近買った靴をいくつか持ってきていただきました。

藤井:今の心境を話すうえで、靴がいいんじゃないかなと思って。

nonnative x GUIDI

ー 〈ノンネイティブ〉はこれまでに様々なブランドやファクトリーにブーツを別注してきましたけど、〈グイディ〉の存在はファッションが好きな人でも知らないんじゃないかと。

藤井:そうかもしれないですね。僕が知る限り、自分の周りにもあんまりいなくて。ソニア・パークさんの『ソニアのショッピングマニュアル』で知りました。履いている人のイメージは〈コム・デ・ギャルソン〉や〈リック・オウエンス〉を着ているようなモードっぽい人。だから、〈グイディ〉の人たちは僕みたいな人が履いているとは思っていないはずです。僕は30歳の手前で初めて〈グイディ〉の象徴的なバックジップブーツを買って、そこから同じようなモデルを5足買い続けているんですよ。

ー そこに哲学はあるんですか?

藤井:僕にとっての革靴って、極端にいえば、スニーカーのように履けて、汚くなってもかっこいいという感覚なんですよ。女性が〈メゾン マルジェラ〉の足袋ブーツを履いているのが結構好きで。ドレスのようで、カジュアルなスニーカーのようでもある。あの感覚をブーツに求めていて。

ー そもそも〈グイディ〉との別注はどんな経緯で決まったんですか?

藤井:自分にとって〈グイディ〉はいつかは別注したかった高嶺の花のような存在なんですよ。パリのファッションウイークに買い付けに行っていたウチの福ちゃん(福永良輔、COVERCHORDバイヤー)が〈グイディ〉を偶然見つけて。そしたら別注できるということがわかり、話をつけてもらいました。

ー ご自身にとっての憧れの存在に対して、今回の別注にあたってどんなリクエストをしたんでしょうか。

藤井:今回は僕が持っているバックジップブーツを馬革で指定して、色は僕が好きなベージュのカラーサンプルを渡して、それに近いものに染めてもらいました。ソールはインラインではレザーソールがほとんどだけど、ビブラムに。グイディのブーツは履き込むことでシワが深く入っていくんだけど、これがまた独特な入り方なんです。ちなみに〈グイディ〉のブーツに別注をかけたブランドの刻印が入っているのは初めてらしいです。

ー 〈ノンネイティブ〉のブーツは〈ノンネイティブ〉のパンツとの親和性を意識して作られていますよね。

藤井:裾幅との関連性という意味では、〈グイディ〉のブーツはスニーカー的でありつつ、靴下のようでもあるというか。一切ダボつかないし、細身のパンツとの相性がかなりいいと思う。〈グイディ〉に限らず、イタリアのブーツって色気があるんだけど、〈グイディ〉のブーツは色っぽくて野性味があるというか。明らかに別格で、革と喋っている生き物っぽい感覚がある。それになんだか美味そうでしょう?(笑)

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