PROFILE
1976年生まれ。LUMP co.,ltd.代表。“INDIVIDUAL CLOTHING”をコンセプトに掲げる〈ウィズ リミテッド〉のデザイナーを務める。
いまでも新しいテクノロジーが気になるし、できたら試したい。
ー 下野さんがスニーカーに興味を持ち始めたのはいつ頃からなんですか?
下野:特定のモデルが欲しいと思ったのは小学生の高学年のときでした。スポーツブランドのスニーカーだったんですけど、それが無性に欲しくなって親に頼んで買ってもらったのを覚えてます。小学校の頃の記憶ってほとんど忘れちゃったけど、その思い出は鮮明に覚えてますね。
ー そこからどんどんスニーカーにのめり込んでいったんですか?
下野:ぼくはずっとスポーツをやっていたんです。小学生の頃はサッカー、中学はバスケとテニスで、高校に入ってからはバスケだけをやってて、ずっとスニーカーを必要とするライフスタイルだったんです。だからかっこいいモデルを履きたいという気持ちは常にあったし、一方では機能も追いかけてました。フィット感とか走りやすさとか、そういったことを。
ー 機能とデザインが両立しているものを選んでいたということですね。
下野:スポーツをするときはそうですね。いまでも新しいテクノロジーが気になるし、できたら試して履きたいって思います。でも、街で履くぶんには機能はそこまで気にしないです。
ー 街で履くアイテムはどんな基準で選んでいますか?
下野:とくにこれといって基準はないです。クラシックがいいとか、ハイテクがいいとか、そういうのは気にしません。あくまでコーディネートを構成するひとつのパーツとして見ているので、シューズが主役になることはないんです。そのときの自分のスタイリングに合うものを選んでいて、もし家になかったらどこかに売ってないかなって探してます。基本的には服ありきですね。
ー その中でも傾向はありますか?
下野:やっぱりスポーツブランドのアイテムが多いです。よくも悪くも自分は雑食なので、好きなモデルはどのブランドにもあって、その中にはクラシックなアイテムとか、ハイテク系ももちろんあるし、これじゃなきゃダメっていうルールはないですね。〈リーボック〉だったらポンプシリーズが好きです。