FOCUS01 BEAMS

吉川基希さん / BEAMS メンズカジュアル
ディレクター
ー これまでのモンスターパーカにはどんなイメージをお持ちでしたか?
3、4年くらい前に古着に精通されている方がモンスターパーカを推してて、それで業界の人が着るようになった記憶があります。そのあとブランドがそのままのサイズ感でリリースしているのを見て、モンスターパーカが拡がった印象はありましたね。ただ、とにかく大きいので、一般の人には難しいんじゃないかとも思っていました。
ー 今回の別注モデルを制作したきっかけは?
去年の秋冬に〈ワイルドシングス〉から、モンスターパーカのイメージは残しつつ、街でも普通に着れるサイジングのものがリリースされたのがきっかけ。価格とプリマロフトの分量、デザインのバランスがちょうど良くて、実際に「ビームス」でも売れたんですよ。新しいモデルが初年度から売れることって滅多にないのですが、評判がすごい良かった。それをベースに別注したら、さらに新しい表現ができるんじゃないかと。
ー 別注するに当たり、こだわったポイントを教えてください。
〈ビームス〉といえばクレイジーパターン。とくに〈ワイルドシングス〉のクレイジーパターンのデナリジャケットはうちの代表作でもあるので、それを2019年秋冬シーズンのテーマでもあるアースカラーで表現しました。砂漠地帯向けに開発されたデザートカモのパターンに使われている色組みで構成しています。今季のテーマに合って、かつストーリー性を持たせるという意味でも仕上がりにはとても満足しています。
ー “タウンユース”というテーマで着るなら、どんなスタイリングがおすすめですか?
もともと軍物だし、素材も化繊なのでアウトドアやミリタリー感全開になりやすいんですよ。あくまでも普段着として着たいので、スウェットにジーンズ、コンバースみたいな格好に合わせた方が自然体でいいのかなと。そういうスタイルを狙って、クレイジーパターンでありながらも色は落ち着かせています。昨今のストリートブームを考えると、化繊のパンツをソックスインするような合わせもいいんですけど、逆にこういうベーシックな提案もおもしろい気がします。
STYLE SAMPLE BY BEAMS
〈ワイルドシングス×ビームス〉モンスターパーカ ¥39,000+TAX、〈シュタンバウム〉パーカ ¥30,000+TAX、〈オアスロウ×ビームス〉パンツ ¥19,800+TAX、〈コンバース×ビームス〉スニーカー ¥27,000+TAX(すべてビームス 原宿)
