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デザインとパフォーマンスの融合。ファッションデザイナーが語るジグキネティカの秘めたる可能性。Vol.02
Featuring ZIG KINETICA CONCEPT TYPE 1

デザインとパフォーマンスの融合。ファッションデザイナーが語るジグキネティカの秘めたる可能性。Vol.02

アスリートのパフォーマンスを最大限発揮するために、スポーツブランドはプロダクトにさまざまな技術をつぎ込んでいます。〈リーボック(Reebok)〉からリリースされた「ジグキネティカ コンセプトタイプ 1(ZIG KINETICA CONCEPT TYPE 1)」もそのひとつ。とあるマラソン大会で着用禁止のルールが出るほど高い性能を誇った「ジグ テック(ZIG TECH)」の後継モデルとして誕生しました。デザインを手がけたのは、このブランドと蜜月関係を築く「ガーブストア」のイアン・ペイリー。パフォーマンス性能と、スタイリッシュなデザイン性を兼ね備えたこのニューモデルを、過去に〈リーボック〉とコラボレートしたファッションデザイナーに検分してもらいました。今回登場してくれるのは〈ヴァイナル アーカイブ(VAINL ARCHIVE)〉の大北幸平さん。

  • Photo_Kazumasa Takeuchi [STUH]
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Hiroshi Yamamoto

外を知りたいという思いがあってコラボレーションをはじめた。

ー 〈リーボック〉というスポーツブランドに対してはどんなイメージがありましたか?

大北:いなたさがありますよね(笑)、もちろんいい意味で。一方では「ポンプシステム」だったり、今回の「ジグ システム」のように、ハイテクな機能を次々と生み出しているという印象もあります。ぼくはクルマが好きなので、スニーカーってそれに近いところがあると思うんです。後ろから見た印象とか、横からみた姿がいいとか、そういう風に眺めるのが好きですね。

大北さんがデザインを手がけた「DAYTONA DMX VA」。「もとからあった色を反転させながら、他にないカラーリングを意識した」とのこと。

ー 〈リーボック クラシック〉とコラボレートされたときはどんなことを考えながらやっていたんですか?

大北:靴からなにからブランドのことを徹底的に調べたんです、アーカイブを掘りながら。自分がコラボレートしたのは「CLUB C」と「DAYTONA DMX」なんですけど、どんな色使いをしてるかな? と、カラーバリエーションのラインナップを隈なくみたり。それでそのなかにある隙間を探しました。

ー 先ほどは「情報をシャットアウトしていた」と話されていましたが、一方でコラボレーションでは情報を獲得していったと。

大北:意地悪な言い方ですね(笑)。そうですね。自社ではなく他社の看板を借りる上で今までのアイテムの歴史やカラーリングを見てどこで差別化と新しさを出せるかが課題でしたので。〈リーボック クラシック〉にないものをつくりたいという気持ちがありました。〈ヴァイナル アーカイブ〉では自己完結したやり方を追求する一方で、どうしても外を知りたいという思いもあって〈リーボック クラシック〉とのコラボレーションをはじめたんです。とはいえ、こうしたグローバルブランドとの仕事は自分の想像以上にハードルの高さを感じました。

ー ハードルの高さ?

大北:ロットもそうですが、マーケティングの戦略方法がぼくの考えているものとは全然ちがったんです。でも、そこでどうやったら生き残っていけるかを考えていきました。ある意味では戦いに近い感覚で仕事をしてましたね(笑)。やはり規模も大きいですし、売れないといけないですから。一瞬だけ勢いで売れても次に声がかかってこない。変な話、ぼく自身もブランドに気に入ってもらいたいですし、ステップアップしたかったんです。

ー コラボモデルは日本国内だけじゃなくてグローバルで展開されたんですよね。

大北:ぼくがそうしたいって相談したんです。あえて自分で厳しい道のりを選んだというか。

ー 厳しい環境に身を置いてまで大北さんがやりたかったことはどんなことなんでしょうか?

大北:靴のデザインもそうなんですけど、ビジュアル制作も含めてよそができない提案をしたかったんです。そうしたトータルのストーリーづくりがぼくは好きなので。それをやった中で国内に限らず海外の人からも気に入ってもらえたというのは大きな励みになりました。

INFORMATION

リーボック オンラインショップ

reebok.jp

リーボック アディダスグループお客様窓口

電話:0570-033-033(電話受付 平日9:30~18:00)

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