こういうプロダクトはずっと残るもの。いつかつくりたい。
ー 今回は〈リーボック〉の新作である「ジグキネティカ コンセプトタイプ 1」を履いていただいています。
大北:いいですねこれ。形が好きです。
ー このシューズをご覧になられた第一印象を教えてください。
大北:飛ばしてるなぁって思いました(笑)。むかしの「ジグ テック」のイメージが頭の中にすごく残ってるんですけど、これはすごく洗練されたデザインですよね。
ー これはファッションマーケットに向けられたアイテムではなく、あくまでパフォーマンス用のシューズとしてリリースされました。でも、デザインを手がけるのは「ガーブストア」のイアン・ペイリーで、ファッション性もきちんと考えてつくられているんです。
大北:デザインがいいですよね。メッシュの使い方が懐かしい感じがするな。どこか「カミカゼ」っぽさもあるし、おもしろいスニーカーだと思います。いい意味でリーボックっぽくないところもいい。
ー 履き心地はいかがでしょうか?
大北:いいですよ。履く前はカカトが上がってるというのが気になってたんですが、実際に履いてみると全然違和感ないですね。
ー 靴を選ぶ際に機能はどこまで重要視されますか?
大北:あればいいな、というくらいです。こういうハイテクなシューズも履くんですが、ぼくはバルカナイズド製法のローテクなスニーカーも好きなんです。そういうときはほぼ機能のことは考えてませんね。でも、これは機能もすごそう。
ー 〈ヴァイナル アーカイブ〉では〈リーボック クラシック〉とコラボレートモデルをリリースしてきましたが、こういったパフォーマンスラインのシューズも手がけてみたいという気持ちはありますか?
大北:やってみたいですね、興味あります。こういったシューズって開発におそらく2、3年はかけてますよね。まるでクルマをつくるような感覚だと思うんです。一方でぼくらがいるファッションの世界はもっと早いスピード感でデザインをしなければなりません。だからコンセプトから考えて、時間をかけてじっくりと納得のいくアイテムをつくるという行為に憧れがあります。こういうプロダクトはずっと残るもの。だからうらやましさもあります。