CLOSE
FEATURE
ルメールの二人が迫る、服づくりの核心。
Interview with Christophe Lemaire & Sarah-Linh Tran

ルメールの二人が迫る、服づくりの核心。

〈ラコステ〉に続いて〈エルメス〉のアーティスティックディレクターを見事務め上げたクリストフ・ルメール。その評価はうなぎ上りで日本でも広く知られることになった。自らの名を冠した〈ルメール(LEMAIRE)〉とは一体、どんなブランドなのか。『フイナム』のラブコールに応えて11月、クリストフは慌ただしいスケジュールの合間を縫ってパートナーのサラ リン・トランとともに取材に応じてくれた。日本の媒体への登場は数年ぶりとなる。

  • Photo_Takuroh Toyama
  • Text_Kei Takegawa
  • Edit_Ryo Muramatsu

ブランド名はuniformにしようと思っていた。

ー そしていまでは欠かせないパートナーに。

クリストフ:便宜上、私がメンズ、サラ リンがレディスと分かれていますが、その境界線はとても曖昧です。それぞれが意見を出しあって、〈ルメール〉の服はつくられています。あぁ、アクセサリーはほとんどサラ リンに任せていますけどね。

サラ リン:ときに衝突することもあるし、大げんかに発展したことも(笑)。

クリストフ:本当につくりたいものを追求しようと思えば、それは当然のことです。だって我々は違う人間なんだから。え? ボスとスタッフじゃないのかって。ノン。我々の関係は、フィフティフィフティ。ですから、デザインワークはあくまで対等です。

ー そこから感じるのは、チームとしてのものづくりを大切にされるスタンスです。

クリストフ:ファッションという業界はひとりではなんにもできないんです。それぞれのスペシャリストがいてはじめて、服は生まれる。この仕事はご存じのように大変タイトなスケジュールのなかで進んでいきます。乗り越えることができるのは、この苦しみと喜びを共有してくれるチームがいるからです。だから私は、自分だけ表に出るようなやり方は好まない。

サラ リン:ブランド名のことでも一悶着あったわね。

クリストフ:〈エルメス〉の仕事を終えて心機一転、2016年にブランド名を見直すことになったんですが、本音をいえばもう自分の名前は使いたくなかった。なぜならば、先ほども申し上げたように服はチームでつくられるものだからです。私の頭に浮かんだのはhabits。フランス語で服装、という意味です。先を越されてしまいましたが、vetementsもよかった。これもhabitsと同じような意味になります。そうそう、uniformも有力な候補でした。どれもいいネーミングだと思ったけれど、チームの大反対にあって泣く泣く諦めました。

ー で、クリストフをとって、〈ルメール〉で落ち着いたというわけですね。

クリストフ:自分の名前をつけたのは若さゆえの過ちでした。せめてもの抵抗でしたね(笑)。

サラ リン:あぁ、この話はもうよしましょう。また喧嘩になっちゃうから(笑)。

INFORMATION

エドストローム オフィス

電話:03-6427-5901
www.lemaire.fr

このエントリーをはてなブックマークに追加