Case 03_ Illustrator With CAF
脱ぎ履きがしやすくて、オフィスでの仕事もリラックスしてできる。PROFILE

1991年生まれ、和歌山県出身。ファッション・音楽カルチャーからの影響を浴びながら独特の空気感でPOPなタッチで描くイラストレーター兼グラフィックデザイナー。2013年から活動開始後、アーティストのグッズ、アパレルメーカーのテキスタイル、 パッケージイラスト、CD ジャケットなどのデザインしながらストリートの流れに乗って自由に動き続けている。2019年にはアートマガジン『MUEEN』を立ち上げた。


810s CAF ¥4,500+TAX
ー 山本さんは主にどんなメディアへイラストを提供されているんですか?
山本:イベントのフライヤーとか、アーティストのCDジャケットやグッズ、あとはテキスタイルデザインとして生地の柄を描いたりもしています。それと商品のパッケージデザインとか、ZINEのデザインもしてます。

山本さんが描いた作品の数々。よく見ると、人物が着ている服にはどれも柄が描かれている。淡い色使いも山本さんの特徴。
ー パステルカラーをよく使われてますよね。
山本:ジョルジュ・バルビエっていうフランスの画家がいるんですけど、その人の影響が大きいです。色彩の組み合わせがすごく独特なのと、人物の服に柄が描かれていて、それがすごく素敵なんですよ。
ー イラストを描く際に大事にしていることはなんですか?
山本:私はテキスタイルをつくるのが好きなので、イラストの中に柄を取り入れるようにしているんです。たとえばジョルジュ・バルビエのように人物の服であったりとか、絵の中のモチーフに描き込んでます。そこに自分らしさがあるかなと思ってます。
ー 作業はどんなところでするんですか?
山本:基本は家でしてます。私はすぐに靴を脱ぎたくなるんです(笑)。
ー どうして脱ぎたくなるんですか?
山本:開放感を感じたいというか、リラックスしたいからですね。


「基本は家で仕事をすることが多い」と話してくれた彼女だが、この日はシェアオフィスでの作業。サボタイプなのでホールド感は薄く、リラックスして履けるのも魅力。
ー 普段、シューズを選ぶ際に意識していることはありますか?
山本:服は基本的に好きなものしか着ません。色使いとかはいつもこだわっていて、今日はピンク系の色で合わせてきました。インパクトの強い服が多いぶん、靴は極力シンプルなものを選ぶようにしていて、この靴も無駄なデザインがなくてすごく合わせやすかったです。
ー いま山本さんが履いているのは「CAF」というモデルで、カカトのホールドがないサボタイプのシューズです。なので、靴を履いていない状態に近ずけます。
山本:すごく履き心地がいいです。こういうシューズがあると脱ぎ履きがしやすいし、こうした場所で仕事をするときもラクでいいですね。しゃがんだりしたときの動作もしやすいですし。

イラストレーターとして活躍する一方で「トーキョー カルチャート by ビームス」でも働いている山本さん。毎日アートに囲まれた生活をしている。
ー もともとは厨房用につくられたシューズをアレンジしたもので、滑りにくかったり、手入れがラクなアッパー素材を採用しているんです。
山本:むかしお寿司屋さんでバイトしていたことがあって、そこで履いてた靴と似てますね。でもデザインがすごくシンプルで日常でも使いやすくなっていると思います。私はいま原宿にある「ボノボ」というバーでもたまに仕事をしているんですけど、そこでも重宝しそうです。

ー イラストレーターとしての目標を最後に教えてください。
山本:いままでイラストやデザインを中心に活動してきた中で、今年ははじめて陶器をつくって展示に参加したり、雑誌を作ったり、スタイリングをしたり、ディレクションをしたりとイラスト以外のことも色々とできる機会をつくってみました。絵を描くことは自分の基盤であることは変わらないのですが、それにとらわれることなくいろんな仕事をしていきたいと思っています。

810s CAF
厨房や食品工場で使われるキッチンシューズが元ネタの「CAF」。滑りやすい床面に強いマルチストッパーソールを採用し、アッパーには水や汚れに強い素材を用いているので手入れがラクなのもうれしいポイント。サボタイプのデザインで、デイリユースはもちろんのこと、キャンプなどのシーンでも活躍してくれる。
¥4,500+TAX