今シーズン、〈ワーク ノット ワーク〉のキーとなる3着のアイテム。
自身のクリエイティブに関して赤裸々に語ってくれたサイモンさん。ロンドンで育ってきたバックグラウンドや「トマト」での活動によって培ってきた自身の感性、そして日本の伝統を組み合わせたコレクションは、まさに「シティ・エスニック」と呼ぶにふさわしい仕上がりになっています。最後に「サンライズ」と題した2020年春夏のキーとなる3つのアイテムを本人の言葉と共にご紹介。8年の歳月と共にさまざまな実験を繰り返しながら、納得のいくクリエイションを行なってきた〈ワーク ノット ワーク〉のひとつの到達点ともいえる珠玉のアイテムをご覧ください。

「ロンドンのカフェレーサーを思い起こさせるジャケットに『マスマティック』のグラフィックを乗せました。袖にはファスナーを付けていて、開閉することでシルエットを変形できます。映画『アキラ』で金田が着ていたようなアイテムに近いですね(笑)。私はあの映画が好きなんです。共地のパンツもあって、そちらもシルエットを調整できるような仕様になっています」
〈WORK NOT WORK〉マスマティックパターンZIPバーナージャケット ¥62,800+TAX
〈WORK NOT WORK〉マスマティックパターンZIPバーナーベスト ¥48,800+TAX

「こちらは『アーキテクト ジャケット』と呼んでいるもので、街で軽くボールを蹴ったり、一方ではそのままオフィスで仕事もできるような多目的な使い方ができる一着です。私の国では木材屋であろうとスーツを着ていました。動きやすさを確保しながらも、美しいラインが出るようなシルエットを追求し、ボタンやポケットのミニマルなディテールにもこだわりました」
〈WORK NOT WORK〉ウェザークロスアーキテクトジャケット ¥42,800+TAX

「『バーナー ジャケット』は、数年前にアリゾナへ降り立ったときにとある鉄工場を訪れたときの記憶がベースになっています。そこで働いている人たちが着ているジャケットがとてもクールでした。肉厚の生地で丈夫なんだけど、襟がなくて首元のラインが際立っていて品がよかった。そのアンバランスな魅力に惹かれてデザインしたアイテムです」
〈WORK NOT WORK〉刺し子バーナージャケット ¥56,800+TAX
〈WORK NOT WORK〉刺し子バーナーウエストコート ¥32,000+TAX