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デッドラインギリギリまで。日本橋兜町「K5」のしなやかさを生み出すあいまいなチーム。
K5 revitalize Kabuto-cho,Nihonbashi.

デッドラインギリギリまで。
日本橋兜町「K5」のしなやかさを
生み出すあいまいなチーム。

東京・日本橋兜町は、日本ではじめての銀行や証券取引所ができた場所として知られる街。ここに新しい複合施設「K5」が2月1日にオープンします。地下1階から地上4階まである建物のなかには、スウェーデンのデザインチーム「クラーソン・コイヴィスト・ルーネ」が設計したホテルの他、ニューヨーク発のクラフトビールブランド「ブルックリン・ブルワリー」の世界初となるフラッグシップショップ、目黒にある「KABI」の新しいレストラン「ケイヴマン」、地域に根ざしたコーヒーショップとして注目を集める「スイッチコーヒートーキョー」、田中開氏と野村空人氏がプロデュースするライブラリーバー「Ao」など、名だたるテナント勢が顔を揃えます。今回はそんな「K5」のマネジメントを担当した3名に登場いただき、この施設にかける想いについて語ってもらいました。

  • Photo_Shinji Serizawa
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Shinri Kobayashi

K5をきっかけに街が変わり、それを受けてまたK5も変わる。

ー お話を聞いていると、みなさん上下がないですよね。それは3名もそうですけど、テナントの方々や、関わる人たちすべてにおいてそうというか。

本間:みんな目線はおなじですね。俺らが偉い、みたいなのは全然ないんです。簡潔に言うと、ぼくはいつも“いいやつ”と仕事がしたいなって思ってて。悪いやつなんてもちろんいないんですけど、言い方を変えれば、気が合うとか、自分が好きな人と仕事がしたいと思ってます。

松井:みんなイーブンだよね。

本間:そうそう。みんなそれぞれ異なるフィールドにおけるプロフェッショナルで、普段はそれぞれが自立して仕事をしているんです。そういう人たちが集まって今回のプロジェクトに参加していて、バックボーンがあるし、どこかしら余裕があるのが大きいと思いますね。

松井:役割はあいまいな中でも責任の所在ははっきりしていて、その中でみんなやりきってるわけです。本気出しているのがわかっているからこそ、なにかあっても大丈夫だろうなって思える。だから信頼関係は早い段階で築けていたと思います。

ー 最後に、オープン後に期待することを教えてください。

本間:たくさんの人が来てくれることですね(笑)。スーツを着ていても、着ていなくても、お金を持っていても、持っていなくても関係なくて。もちろんビジネスも絡んでくるので、客層のターゲットのようなものはあります。とはいえ、それはこの施設をつくる上でぼくたちの視点がブレないように設定しているだけであって、もっと開かれた場所にしたいというのがぼくらの願いです。

松井:誰も見たことがないものをつくりたくてここまで走ってきて、とにかく人がいて、賑わってて、ここにしかない体験っていうのが常に起きてる場所にしたいですね。テナントもそうだし、音響を含めた空間演出もそうだし、ホテルもそう。それが組み合わさって、ここでしかできない体験ができる場所になったと思います。

本間:じいちゃんになっても俺らがここに集まって3人で飲んでるみたいな場所になるといいよね。そのあいだに形も変わっていくと思うんですよ。

松井:それをよしとしているからね、最初から。

岡:兜町がおもしろくなっていくといいですよね。K5がここにできたことで誰かがそれを受けて、コーヒーショップなのか、レストランなのか、ジャズバーなのかわからないですけど、そういうのがどんどんできて。とにかくK5をきっかけに街が変わっていったらうれしいです。もちろんそれには時間がかかると思います。でも、変わったときに、今度はK5が街を感じて変化する。そんなサイクルが生まれるといいですよね。

INFORMATION

K5

住所:東京都中央区日本橋兜町3-5
開業:2020年2月1日
https://k5-tokyo.com/

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