証言2SHOKICHI from EXILE,
EXILE THE SECOND
(シンガーソングライター、パフォーマー)

「高校生でNITROにハマって、格好までバッチリ真似してました」
ー SHOKICHIさんは再結成後初のワンマンライブの会場でもお見かけしました。率直な感想を教えていただけますか?
SHOKICHI:最初にDELIさんがシャウトし始めた瞬間に鳥肌が立ちました。みんな声も出てるし、不良感も昔と変わっていなかったし。やっぱり伊達じゃないなと思いました。
ー 再結成すると聞いたときにはどう思いましたか?
SHOKICHI:ちゃんと8人集まんのかな……? って感じでした(笑)。それまで(NITROの)事務所の社長の保科さんやBIGZAMさんにお会いするたびに「NITROが観たいっす!」って言い続けてたんですけど、BIGZAMさんも「多分集まんねぇよ」ってバッサリで。だから、今回の再始動はマジかよ! って感じです。僕、ソロではあったけど、全員揃ってのNITROを観たことがなかったんですよ。だから、初めて8人のNITROが観られるって、かなりアガりました。
ー 最初に交友が始まったメンバーはどなただったんですか?
SHOKICHI:それがBIGZAMさんだったんですよね。同じ北海道出身だっていうのは元々知ってたんですけど、BIGZAMさんがソロ活動を始めたとき、僕はまだ19歳とかのアマチュア時代で、4人組のWILD STYLEってコーラスグループを組んでたんです。そのラップ担当で、今DOBERMAN INFINITYのSWAYがいて、シンガー部門が僕らでした。SWAYがすでに知り合いだった縁で、BIGZAMさんの北海道ツアーの前座をやらせてもらえたんですよね。
ー そんな出会いだったんですね! 初邂逅の印象はどうでしたか?
SHOKICHI:すごく覚えてるのが、とにかくBIGZAMさんは律儀だったんですよ。挨拶しに行ったときも、「よろしく!」って握手してくれて。男前な方だなぁと思いました。ライブ前は酒も飲まずストイックで、もちろんタンクトップ姿で(笑)。タトゥーも間近で観て「あぁ、本物だ……」って。
ー そこから、その後もお付き合いが続いているんですか?
SHOKICHI:少し間が空くんですよね。何で再会できたんだろうなぁ? 多分10年ぐらい経って僕はもうエグザイルに入ってたんですよ。でも、プライベートでまたお会いする機会があって、「実は前座をさせていただいたことがあって……」って話をしてから、BIGZAMさんも僕らのライブを観に来てくれて、「頑張ってるなぁ」って。そこから、すごく仲良くなれた気がします。一度、一緒にLAに旅行に行ったことがあって、BIGZAMさんがLAで住んでいたエリアに行ってみたり、NBAの試合を観に行ったりしながらヒップホップの話をたくさん聞かせてもらいました。シグナルヒルっていう丘で見た夕日が思い出深いです。ドープな旅でしたね(笑)。
ー NITROの楽曲で、特にお気に入りのものがあれば教えてください。
SHOKICHI:『NITRICH』ですね。アルバムじゃなくて、EPなんですよ。当時MDに入れて、めちゃくちゃ聴いてました。この前のワンマンで演ってくれたときにはイントロから超アガりました。
ー 10代からのフォロワーなら、余計に感動も大きいですよね。
SHOKICHI:そうだと思います。友達の家で初めて音源を聴いてNITROを知ったのが確か高校2年くらいのときで、自分の周りのファッションなんかもスケーターからB-BOYっぽくなってきていた時期でした。それまでハードロックやLIMP(BIZKIT)みたいなミクスチャーを聴いてたところから、DEF JAMが全盛期になって「ヒップホップってかっこいいな」と思ってたのがその頃で、DJの友達が聴かせてくれた日本のヒップホップの中でとにかく刺さったのがNITROでした。NITROにハマり始めた当時は格好までバッチリ真似してて、もう全身NITROW(NITROがかつて展開していたアパレルブランド)でしたしね。当時焼肉屋でバイトして稼いだお金は、全部そこにつぎ込んでました(笑)。
ー (笑)。それが今ではこんな風にジョイントできてるというのは夢がありますよね。最後に、今後のNITROに期待する点について、聞かせてください。
SHOKICHI:この前のライブもチケットが取れないファンがたくさんいたみたいですし、僕みたいに待ちわびてるファンがたくさんいると思います。本当に僕が憧れたNITROがそこにあったし、少年時代の自分を思い出しつつ、ヒップホップってかっこいいなと改めて感じました。また、ライブ呼んでください!