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シャツと映画の相関関係。完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』をスター・ウォーズフリークはどう観たか?
TALK AND WEAR THE STORY

シャツと映画の相関関係。完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』をスター・ウォーズフリークはどう観たか?

昨年末に、公開がスタートし、ロングラン公開中の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。驚きと興奮を届けたスカイウォーカー家の物語の完結編。長年『スター・ウォーズ』を追いかけ続けてきたスター・ウォーズフリークの方々はどのようにシリーズ完結編を観たのか。メディアクリエイターのハイロックさん、映画ソムリエの東 紗友美さん、映画アドバイザーのミヤザキタケルさんに、ズバリ、語っていただきました。さらに映画公開を記念して、昨年ローンチされた「STAR WARS CUSTOM COLLECTION by ORIGINAL STITCH」も体験。スター・ウォーズのキャラクターたちが柄になった生地を使って作るオンラインオーダーシャツ。そのできあがりには、壮大なサーガを象徴するような、それぞれのスター・ウォーズ愛の形が溢れ出ていました!

  • Photo_Kazumasa Takeuchi
  • Text_Kana Umehara
  • Edit_Shinri Kobayashi

PROFILE

ハイロック

アパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザインを経て2011年独立。デザインワークを生業とする一方で、自身の情報サイト「HIVISION」を運営し、雑誌やウェブマガジンでの連載をはじめメディア各方面にグッドデザインアイテム、最新のガジェットを紹介。

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東 紗友美

広告代理店勤務後、2013年に独立し映画の道で活動することを決意。映画ソムリエとして雑誌、ラジオ、TVなどで活躍。2019年7月に白金に王年のハリウッドスターの映画をイメージしたカフェをプロデュース。

PROFILE

ミヤザキタケル

映画アドバイザー。WOWOWシネピック連載、映画boardにて記事執筆。映画サイト・雑誌への寄稿、ラジオ・web番組・イベント・映画のカメオ出演など幅広く活動中。

ハイロック:みなさん、年齢はおいくつなんですか?

東:33歳です。

ミヤザキ:東さんと僕は同い年なんです。だから最初のスター・ウォーズ体験が『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(EP1)というのも一緒で。

東:ハイロックさんはオリジナル・トリロジー(EP4〜6の旧三部作)を劇場公開でご覧になっているんですか?

ハイロック:そうだね。僕らの世代は、スーパーヒーローが人気だった時代で。ウルトラマンとか仮面ライダーとか。子供のころはそういう日本の特撮やアニメに夢中だったけど、お兄ちゃんとかいるようなちょっとませた子は、アメリカのカルチャーというと大げさだけど、こういうのあるらしいぜってスター・ウォーズだとかSF映画とかの最新事情を少しずつだけど仕入れていて。で、スター・ウォーズは観に行かないとヤバいってなった。最初に『スター・ウォーズ エピソード4/新たな希望』を観て、夢中になったのは、やっぱりドロイドや宇宙船の造形。車とかメカとか男の子って好きでしょ。その感覚で、これまでみたことないかっこいいガジェットがたくさん登場することに夢中になりましたね。あとは、最初の字が流れるオープニング・クロールとか「めちゃくちゃかっこいい!」ってなったよね。あんなの観たことなかったから。

東:私は、その“こんなの観たことない!”って感動したのがアナキンとアミダラの恋愛で……。

ミヤザキ:いきなり恋愛ですか!

ハイロック:それはまた違う角度から(笑)。

東:そうなんです。スター・ウォーズはまず、ジョン・ウィリアムズの音楽から入ったんです。スター・ウォーズの音楽って「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」とかTVのバラエティでも使われるくらい有名じゃないですか。それでスター・ウォーズという作品があるということを知って、で、中1のときに『ファントム・メナス(EP1)』が公開になったので、これは観に行こうと。でも、その時はオリジナル・トリロジーも観てないし、全然ピンとこなかったんです。でも、こんなに有名な作品だし、何かあるはずだと念のため『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(EP2)を観に行って、そこで落ちたんです!

ミヤザキ:確かに、EP2はスター・ウォーズシリーズの中でも恋愛要素が高い作品。それが否定的に言われることもありますけど、東さんにとってはよかったんだ(笑)

東:そうなの! 私、そのとき若さ故の恋愛依存症で(笑)。いろんな恋愛ものを読破していて。漫画でも映画でも、こんな壮大な世界の中で繰り広げられる、禁じられた愛って、他に絶対ない! ってなったんです。最高にロマンティックな二人の関係にめちゃくちゃ感動して……。

ハイロック:それって、韓流ドラマ好きなおばちゃんの感想じゃない(笑)。

東:そうかもしれない! でも、ダークサイドへの誘いと葛藤しながらも愛する女性を守りたいなんて想ってくれるって、も〜憧れますよ。女子はそういうの、弱いですから。けっこうそこにグッときているスター・ウォーズ好きの女性は多いんですよ。隠れファンが! 思春期にあれを観た衝撃は計り知れないです。

ミヤザキ:僕も同じく、『ファントム・メナス(EP1)』からなんですけど、当時中1だったんです。で、そのころ夢中になっていた漫画とかアニメで提示される世界っていうのは、正義や強さがすべてみたいなところがあった。でも、プリクエル・トリロジー(EP1〜3の新三部作)では、怒りや憎しみから生まれる暗黒面の力というのが描かれていて、それが本当にショッキングだったんです。人間は、プラスの側面だけじゃない、誰しもダークサイドに堕ちる可能性を秘めているんだってことをきちんと語ってくれている作品に出会ったのがスター・ウォーズだった。そこに感動して、すっかり虜になりました。

ハイロック:ハマったきっかけだけでも、すごい三者三様だね(笑)。メカ、恋愛、暗黒面と。

東:でも、それこそがスター・ウォーズですよね。いろんな受け取り方があっていいし、それが年代や、観た年齢によって変わっていく。

いよいよ、完結編の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の話。

ハイロック:じゃ、みんなは最新作で完結編の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』はどうだった?

東:すごくよかったです!

ハイロック:お、俺もそうなんだよね。ラストシーンとかよかったな。

東:いいですよね! 私はカイロ・レンだったベンと父であるハン・ソロが対話するシーンがたまりません。『帝国の逆襲』で、「愛している」といったレイアに答えたソロのシーンをなぞっているんですよね! うーん、痺れます。

ハイロック:わかる、わかる。

東:娯楽映画としてとても完成度が高いですよね。物語、冒頭からはじまる『インディ・ジョーンズ』シリーズや『トレジャーハンター』のようなワクワク感、そこから後半へかけてのめまぐるしく展開する空中戦。ずっと楽しいシャワーを浴びているような感覚で、楽しい楽しいでラストまで駆け抜けられる。

ハイロック:僕は観に行ったのが公開から2日後くらいで。僕の仲間うちでもスター・ウォーズ好きが多いから、先に観た仲間からちょっと否定的なコメントとか聞いていて、どうなのかな? と思ったんだけど、観てみたら、すごくよかった。結局、これは映画だからね。ポップコーン食べてコカコーラ飲みながら、楽しませてくれればそれでいい。みんな、なんか過剰に求めすぎているんじゃないかなと思う部分もあるよね。

ミヤザキ:まさに、その納得しきれてない派の一人です(笑)。シークエル・トリロジー(EP7〜8の続三部作)はやっぱり、ちょっと時間足りない、描き足りないんじゃないかなと思う部分がすごくあって。過去作のオマージュとか、ファンサービスも大事かもしれないですけど、やっぱり僕はもっと新しい展開をたくさん観たかった。ルークやレイア、ハン・ソロが登場するのがひとつの見どころかもしれないけれど、それに時間を割くことによって、レイにしろ、フィンやポーなど新キャラにフォーカス仕切れていない、魅力的に描けていないという問題点がある。

東:確かに、シリーズものとして問題があるとは思います。『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』『スカイウォーカーの夜明け』と、それぞれの作品を1本の映画として観ると、どれも魅力があって好きなんですが、じゃ3本を串刺しでつなげてみるとどうなのかというと違和感がどうしてもある。そこが最大の問題なんじゃないかなと思いつつ、でも、スター・ウォーズはそれこそ壮大で、楽しみ方が細分化されている。正解、不正解と割り切れるものでなく、もはや接待と同じなんじゃないかなと。

ハイロック:接待?

東:受け手の気持ち次第なんですよね。ビジネスパーソンが接待を受けるときに、うがった見方をしたり、相手の粗探しをしようと席についたら最初から楽しくないですよね。でも、せっかく接待してくれるんだから、与えてくれたものを思い切り楽しもうと席についたら、めちゃくちゃ楽しいじゃないですか、接待って(笑)。提示されたものに乗るか、乗らないか、そこが大事なのかなと思います。

ミヤザキ:それはそうなんですよね。汲み取ろう、理解しようと思えばシークエル・トリロジーで、過去の2つの三部作で成し遂げられなかった、フォースのライトサイドとダークサイドのバランスを描き切ったと言える。レイとカイロ・レンの二人の関係は、新しいスター・ウォーズの形かなと思います。

ハイロック:監督のJ・J・エイブラムスは『スタートレック』にしろ、新旧のファンを納得させる名人。フォースじゃないけど、バランスをもたらすことをすごく意識した作りだったんじゃないかな。

ミヤザキ:それこそ、ジョージ・ルーカスがプリクエル・トリロジーを撮ったときも賛否両論だった。でも、それが最初の衝撃だったぼくは、新作ではプリクエルを、もっと言えばオリジナルを超えてほしいと思っちゃう。正直言うと、ルーカスが撮った続編が観たかった!

ハイロック:でも、ここまできたらいろんな監督によるスター・ウォーズが観たいけどね。古典落語みたいな感じでね。ポン・ジュノが撮ったら、とか、タランティーノが撮ったら、ジェームズ・キャメロンが撮ったらどうなる…とかさ。

東:いいですね。園子温さんのバキバキのスター・ウォーズとか観てみたい(笑)。そういう可能性も許されるのがスター・ウォーズのいいところだと思います。

INFORMATION

STAR WARS CUSTOM COLLECTION
by ORIGINAL STITCH

starwars.originalstitch.com
Instagram: @original.stitch_custom
問い合わせ: support@originalstitch.com

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