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片桐仁のアート行脚 in 渋谷PARCO。
Wondering about ART. Wandering around PARCO.

片桐仁のアート行脚 in 渋谷PARCO。

渋谷PARCOがいま、アートづいています。というのも、9月18日(金)~27日(日)の10日間、館内9つのギャラリーが個性あふれる展示をおこなうほか、めいめいのショップがアーティストとのコラボ商品を展開。また、アーティストやDJによるイベントが催されるなど、全方位、とにもかくにもアートざんまいってなわけでございます。そんな「SHIBUYA PARCO ART WEEK」を、片桐 仁さんと練り歩いてきました。当日顔をあわせるや、「いったい、だれとだれに断られたんですか?」と自虐を放つ片桐さん。無論第一候補だったのは、近年ますます創作活動に傾倒する彼が、多種多様なアート作品といかなる共鳴を見せるのか。その好奇心からに、ほかなりません。

  • Photo_Shintaro Yoshimatsu
  • Text_Masahiro Kosaka
  • Edit_Yuri Sudo

【SPOT4】 『Reality&Fantasy The World of Tom of Finland』

GALLERY X

渋谷スペイン坂から移転オープンした「GALLERY X」。 アートカルチャーからアニメ、ゲーム、ミュージックまでをボーダレスに、PARCO編集によるエッジの効いたキュレーションで新たな魅力を引き出す。

03-6712-7505
art.parco.jp

これが、50年以上も前に描かれたなんて。

ー つづいては、フィンランドの作家、トム・オブ・フィンランドの展示にやってきました! 生誕100周年を記念し、オリジナル作品が30点集められています。

片桐:は~、すごいすごい。ガチムチっすね~!(笑) 

ギャラリー内には、銀色のカラーテープで囲われた18禁コーナーが特設されている。
くぐるとそこには…。

ー じつは今回が、トムの日本初の作品展なんだとか。ゲイを描くことでLGBTQの権利を訴えるアート作品は、通常の美術館では残念ながら展示できない。でも「渋谷PARCO」はむしろウェルカムという姿勢。あらゆるカルチャーへの懐の深さがうかがえますね!

片桐:18禁コーナーもありますね。入ってみましょう! 

片桐:あ~あ~、これ、春画ですよ。もう、ち○ぽこち○ぽこってね。これがいまから50年以上も前に描かれた作品だっていうんですから、本当にすごいですよね。

見てください、こっちは鉛筆画ですよ。細かいな~。むちむちした立体感とか、レザーのツヤ感みたいなところの表現が、じつにユニークですね。

ー 片桐さんご自身も、いまは粘土造形家として日々作品を作られていますよね。でもアートの世界には、もともとは絵画から入ったとか。

片桐:小学生の頃に水彩画、中学校では油絵をやっていましたね。そのあと大学に入って版画をやるんですけど、教職課程でお世話になった先生の影響で、彫刻の方が楽しくなっちゃって。そこからは、立体作品ばかり作るようになりました。

展示を記念したコラボグッズは、かなり凝ったデザイン。
“写実性”、“創造性”という文字が刻まれたロンTを見て「ほんと、その通りですよ(笑)」と片桐さん。

【SPOT5】 『VOILLD POPUP SHOP』

M.I.U. Nº2

中目黒に次ぐ2店舗目としてオープンした「M.I.U. Nº2」。「M.I.U.」が提案してきた希少性の価値、独自のユーモアを交えたスタイルを軸に、 アートピースやエクスクルーシブアイテムを中心とした多種多様なジャンルやモノが並ぶ。

03-6452-5973
miu-tokyo.jp

“価値”ってなんなんだろう。

ー いよいよ最後の展示です。ここでは、ヴィンテージアイテムにアーティストのアートワークを落とし込んだ「M.I.U.」のニューコレクション「V(ブイ)」が初披露されています。今日はコレクションに名を連ねるアーティストのひとり、加賀美 健さんにお越しいただきました。

片桐:加賀美さんだ!

加賀美:お久しぶりです、片桐さん! 

ー おふたりはどのようなきっかけで出会ったのですか?

片桐:10年くらい前、『東京Walker』の撮影で加賀美さんの個展に行ったときに初めてお会いしました。そのときは、なんでもブロンズにしちゃうっていう展示内容で、画鋲とかトイレットペーパーの芯とか、ゴミみたいなものもブロンズにしてるんです(笑) それで「価値があるでしょ?」って。本当に衝撃を受けましたよ!

ー 「VOILLD」が所蔵する貴重な作品も、今回の展示の目玉です。加賀美さんの作品ももちろんですが、拾ったモノもかなり多いようです。

片桐:アート作品のなかに、拾ったモノが混ざってるって? めちゃくちゃふざけてますね~(笑) この辺も拾ったものですか? …って、なんだこの質問!(笑)

「HIGH SCHOOL UNIVERSITY」という刺繍が入ったカレッジTシャツ。
片桐さんから「意味がわかんない!」とすかさずツッコミが入った。

ー で、こちらが加賀美さんのコラボレーション作品。おなじみのタッチで、ヴィンテージアイテムに刺繍が施されています。

片桐:不思議なもので、なぜかブランドモノに見えちゃうんだよな~。

刺繍が施されたGジャンとジャケットを試着する片桐さん。「言葉はふざけてるけど、これ普通にいいな~」と本音が漏れる。

ー 加賀美さんをはじめ、同時代を生きるアーティストを、片桐さんは日ごろから意識することがありますか?

片桐:いやいやいや、アーティストと並ぼうなんておこがましいですよ! でも、本当に加賀美さんのことは尊敬しています。行動も早いし、思いついたことぜんぶやっちゃうんだもん。

僕は大喜利も苦手だし、お笑いやってて「芸人」って分類されるのがいちばん怖いです! だから、お笑いの世界では「俳優」と名乗り、俳優するときは「芸人」、アートの世界では「芸能人」なんて言って、なんとかかわすのに必死なんだから! 加賀美さんは、いま何してるときが楽しいですか? 刺繍?

加賀美:家で飲んでるときですかね。

片桐:最高ですね(笑) 本当に、“価値”ってなんなんだろう。こうやって拾ったモノ並べちゃうし、「実家帰れ」のシールなんかもなぜか額装されてるし。もう、わかんない!

ー いよいよアートがわからなくなったところですが、今日のアート行脚はこれにて終了です! さまざまな展示を巡っていただきましたが、なかでも印象に残ってるものはありますか?

片桐:加賀美さんに会って、全部すっかり忘れちゃいました(笑)

INFORMATION

渋谷PARCO

住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
電話:03-3464-5111
時間:11:00~21:00
※コロナウイルス感染拡大防止のため、営業時間を短縮しております。状況によって変更する場合もございますので、来店の際は各店舗にお問い合わせください。
shibuya.parco.jp

「SHIBUYA PARCO ART WEEK」特別サービス

①対象店舗で入場チケットまたは商品をご購入頂いた方へ、特典を受けられる「ART PASSPORT」を進呈。オフクーポンやノベルティなどお得なサービスを受けることができる。ジェームス・ジャービスのキーチェーンが当たる抽選も。
※対象店舗:ユニオンレコード(B1F)、ギャラリーX(B1F)、テクニーク(B1F)、COMINGSOON(1F)、OIL by 美術手帖(2F)、PARCO MUSEUM TOKYO(4F)、Meets by NADiff(4F)、ほぼ日カルチャん(4F)、M.I.U. Nº2(7F)、ほぼ日曜日(8F)、WHITE CINE QUINTO(8F)
②期間中、3,000円(税込)以上お買上げでジェームス・ジャービスステッカープレゼント。
③ポケパル払いでお買い物をすると、最大50,000円分のお買い物まで10%ペイバック。
④「ART WEEK SALE」同時開催。各ショップでオフクーポンやポイントアップ、ノベルティプレゼントを開催。

特設ページ

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