NO 1. SIRUP(アーティスト)
PROFILE

ラップと歌を自由に行き来するボーカルスタイルと、自身のルーツであるネオソウルやR&BにゴスペルとHIPHOPを融合した音楽を発信している。2019年にリリースした1stフルアルバム「FEEL GOOD」がApple Music R&Bチャートにて9ヶ月連続の1位を獲得。2020年3月には最新EP「CIY」を、7月にはKehlaniやLeven Kaliなどの楽曲も手掛けるUKのプロデューサーROMderfulとコラボした最新シングル「Online feat. ROMderful」もリリース。
@sirup_insta
ファッションも音楽も、
どちらかではなく多様性が大事。
ー 数あるなかから、本日は〈グラビス〉のワラビー型を選んでもらいました。


SIRUP:もともとワラビーの形が好きで、いままでも結構履いてきました。で、〈グラビス〉のこのモデル。デザインはクラシックだけど、履き心地はスニーカーみたいでとにかく楽です。そして動きやすい。あと、アッパーとラバーソールにストリートの要素も感じるので、取り入れやすいなと。
ー SIRUPさんって今日のような中間色を着られているイメージがあります。
SIRUP:上品とラフの間や、モードとストリートの間…そういった多様性をはらんだ雰囲気は好みかもしれません。その点では、このシューズも一言で括ることのできないムードがありますよね。友人からも評判を聞いていたんですけど、実際に履いてみて、デザインも履き心地もしっくりきてます。
ー 楽曲も、ネオソウルやR&BにゴスペルとHIPHOPを融合した、ハイブリッドなサウンドですが、多様性というのは曲作りのキーワードだったりするんでしょうか?

SIRUP:まさにそうですね。服に限らず、異なるものが同居するおもしろさだったり、新しい価値観の広がりにバランス感覚を働かせることは、僕にとってのひとつのテーマ。これまで対比されてきたものを合体させて表現することが出来たら、それって新しい景色だと思うんです。
ー なるほど。あと、SIRUPさんの楽曲って、いい意味でリアルな感じがするというか。
SIRUP:パーソナルな体験とか感覚を軸に楽曲制作をしているからかもしれません。抽象的に聞こえたとしても、自分の中に確かなストーリーがあるんです。そして、トレンドとかは追わない。

ー ファッションに関しては、トレンドを気にされますか?
SIRUP:今日着てる〈チルドレン・オブ・ザ・ディスコーダンス〉の服は、デザインがいいのもそうなんですけど、ヴィンテージをリメイクしていたり、サステイナブルな取り組みをしている背景とかに共感して。なので、やっぱりストーリー性のある服は好きかも。あと、友人が作っているものを着ることが多いですね。
ー 今年もEPを出されていますが、音楽において、今後の展望などあればお聞かせください。

SIRUP:明確なゴールは考えてないんですけど、制作中に、突発的に自分の可能性が広がる瞬間を垣間見ることがあります。だから「あそこに行こう」と最初から決め込んでしまうより、自然発生的な、その場の体感を大事にしたいと思っています。
ー 予定調和ではない、インプロなイメージということですよね。
SIRUP:そうですね。最近は海外のアーティストとのコラボも増えて、想像以上に自分のフィールドが広がってきました。いまは、世界にどう音を届けていくか…未知数だからこそ、いつだって楽しいんですよね。

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