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FEATURE
ぼくらが焚き火に夢中になるワケ。焚き火マイスター猪野正哉かく語りき。
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ぼくらが焚き火に夢中になるワケ。
焚き火マイスター猪野正哉かく語りき。

いま、キャンプが大流行中。空前の焚き火ブームでもあります。そんななか、焚き火マイスターこと猪野正哉さんが、自身初の著書となる「焚き火の本」を上梓。なぜ人は揺らめく炎に魅せられるのか? 猪野さんとは旧知の仲であり、同じく焚き火好きでもあるライターの榎本一生が、焚き火を囲みつつ、焚き火にまつわるあれこれについて話を聞いてみました。

PROFILE

猪野正哉
焚き火マイスター

1975年生まれ。「メンズノンノ」のモデルや「ポパイ」のライターを経て、千葉の実家の雑木林を自ら開墾してプライベートな焚き火サイト「たき火ヴィレッジ〈いの〉」を開設。現在は焚き火マイスター、日本焚き火協会会長、アウトドアプランナーとして活躍。フジテレビ「石橋、薪を焚べる」の焚火監修を務めるほか、BS日テレ「極上!三ツ星キャンプ」の一員でもある。

何度やっても、飽きることがない。

ー 初の著書「焚き火の本」の出版、おめでとうございます。そもそもなぜ焚き火についての本を書こうと思ったんですか?

猪野:焚き火の魅力をより多くの人に伝えたい、そのために焚き火についての本を出したい、という思いが以前からあって。そんななか、去年の末に出版社の人とお酒を飲んでいるときに、「焚き火の本を出したいんですけど」と相談したら、トントン拍子に話が進みました。あと、自分の「焚き火マイスター」という肩書きがようやく認められつつあるという実感もあり、本を出すならタイミングとしていまかな、と。

ー 普段はどれくらいの頻度で焚き火をやっていますか?

猪野:時期にもよるけれど、だいたい月に10日くらいかな。

ー なかなかの頻度ですね。それだけやって飽きないですか?

猪野:それが悔しいけれど、まったく飽きないんですよ。ずっとやっていると、飽きてもいいはずだけど、何度やっても火に見入ってしまう。不思議なものです。

ー いま、猪野さんは焚き火のみで生計を立てているんですか?

猪野:焚き火の仕事が半分くらいです。ほかには、メーカーのアンバサダーとか、ライターやモデルの仕事もたまにあります。

ー 猪野さんはプライベートな焚き火サイト「たき火ヴィレッジ〈いの〉」を運営していますが、あくまでも撮影やイベント用のみで使える場に限定していますよね。一般開放する予定はないのでしょうか?

猪野:たまに考えないこともないですが、いまのところその予定はありません。根がめんどくさがりなので(笑)。あと、一般開放してしまうと、お客を選べないでしょ。知り合いのキャンプ場のスタッフに聞いた話では、夜遅くまでどんちゃん騒ぎをしているグループに注意をしたら、そのうちのひとりにスマホを向けられて動画を撮影されて、そのうえ「いま、スタッフに怒られてまーす」と実況中継されたとか。ぞっとしますね。

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